SEOの見積もり費用の構成

SEOの見積もり

SEOの見積もり構成:費用が決まる要因とサービス内容の違い

Web集客の要となるSEO(検索エンジン最適化)ですが、外部パートナーに依頼する際、「なぜこの金額になるのか」「見積もりの内訳がどうなっているのか」と疑問を持たれる方も少なくありません。
本記事では、世の中の一般的なSEO支援における費用の構造を解説するとともに、「どのサービスに、どのようなコストがかかるのか」、そして「成果を出すために削ってはいけない領域」について、当社のSEO対策サービス提供経験を交えながら具体的に解説いたします。



1. 一般的なSEOの見積もり費用構造

一般的に、SEOの見積もりは「①現状分析」「②戦略立案」「③内部施策(サイト改修)」「④コンテンツ制作」「⑤対策後のレポーティング」「⑥対策後の検証」「⑦一定期間ごとの改善実行」「⑧コンサルタントとの改善相談などの改善サイクル」ほか、複数の要素が組み合わさって構成されます。目に見えにくい「専門家の知見」や「調査時間」「代行時間」が費用に含まれるため、内訳が不透明に感じられやすい傾向にあります。

当社では、SEOにおいて成果を出すための重要な要素をひとつの「パッケージ」として最適化し、可能な限りコストを抑えてご提供することで、多くのお客様にお喜びいただくことに重点を置いております。そのため、基本的には業務を細分化した個別のお見積もりは行っておりませんが、、お客様の固有の課題に合わせて「部分的な対応」としてお見積もりをさせていただくケースもございますので、実際によく聞くわかりにくいポイントに沿って、「SEOのお見積」についてわかりやすく解説いたします。

2. 【手法別】サービス内容によるコストの違い

SEOサービスにおいて、実施する手法によって必要なリソースや専門性は大きく異なります。一般的な見積もり金額を左右する主なサービスのタイプと、それぞれのコストについて整理しました。

NO サービスタイプ コストの詳細と費用の決まり方
1 総合コンサルティング
(戦略立案・分析)
専門のコンサルタントが、調査やキーワード戦略、サイト全体の対策設計を行います。担当者の「専門性の高さ」と「分析にかける工数(時間)」がコストに反映されます。専門性の高さ(分析の結果、どうしたら効率的か、手の打ち方がわかっていること)は、成功要因のうち最も大切なものです。専門性が高いと、無駄を省くことができ、安くコストを抑えることができます。
2 テクニカルSEO
(内部構造の最適化)
検索エンジンがサイトを正しく評価できるよう、HTMLタグやサイト構造、サーバー環境設定を最適化します。その際、「対象ページ数」や「使用するシステムを操作する知識・技術・システムの複雑さ」によって修正をするときの知識レベル、かかる時間、難易度が変わります。対応する事業者によっては費用が増減したり、対応ができないと断られる場合があります。「現在自社で使用しているサイトの管理方法・更新方法にSEO業者が対応ができるかどうか」、前もって確認しておきましょう。
3 コンテンツSEO
(記事・コンテンツ制作)
ユーザーの検索意図を満たす、高品質で便利な記事を制作します。「記事の制作本数」や「専門分野(有資格者による執筆・監修の有無)」、「制作方法」「制作体制」「打合せの有無」「修正の可否」などによって、SEO記事1本あたりの単価が変動します。
4 SEOツールの提供 自社でSEO施策を進めるための専用ツール(順位計測、競合分析、内部診断など)を導入・提供するサービスです。ツールの「機能の豊富さ」や「分析可能なデータ量(キーワード数や対象ページ数)」「利用アカウント数」によって月額費用が変わります。また、ただのシステム提供にとどまらず、ツールから抽出されたデータの読み解きや、活用方法のレクチャーといった「サポートの有無」も費用が変わるポイントとなります。
5 SEOチームの派遣 お客様のプロジェクトに、SEOの専門知識を持ったSEOディレクターやライティングを行う専門の人材をアサインし、チームとして参画させるサービス形態です。派遣される人材の「スキルレベル(実績や専門性)」「稼働時間(時間や日数)」「対応する業務のカバー範囲」によって費用が変動することが多いです。社内にSEO対策ができる人材やリソース上の問題で対応ができない場合や、プロと実務レベルで並走しながら社内にノウハウを蓄積していきたい場合に選ばるケースがありますが、この形態は、技術者の高い人件費を「担当者が担当している複数のお客様で按分する」といったコスト構造にすることが難しいため、他の手法と比較して費用が高額になる傾向があります。

3. SEO対策のコア業務「内製化」リスク

SEO事業者へ依頼する際、「予算内に収めるために、戦略立案や構成案の作成などの上流工程を自社(社内)で行いたい」というご相談をいただくことがございます。確かに、一部の業務を内製化することで表面的なお見積もり金額を抑えることは可能です。
しかし、SEOにおいては「費用を削るべきではない、専門ノウハウが不可欠な部分」が存在します。

◆ノウハウのない状態での実施がもたらす「効果低減」の恐れ

内製化に伴うリスクのイメージ
(※専門性が必要な領域と作業領域を切り分けて内製化することをおすすめいたします)

SEO施策において最も費用対効果を左右するのは、「キーワード選定」「競合分析」「検索意図の汲み取り」「検索意図に応える記事の作成」といった部分です。まさにこの部分はとても重要で、最も重要な時間短縮による費用の圧縮ができるように、プロフェッショナルとしての『ノウハウ』が凝縮されています。

最新の検索エンジンのアルゴリズム動向などの専門的な知見がない状態で、この中核部分をお客様側で実施された場合、効果につなげるための前提がずれてしまいがちです。その結果、どれだけ多くの記事を執筆したりサイトを修正したりしても、投資した時間や労力に見合う効果(アクセスアップやCV増加)が出にくくなってしまうことがございます。

この「絶対に外してはいけないコアのノウハウ」の部分を外してしまうと、「その対策キーワードは実は探されておらず上位表示しても集客につながらない」といったことや、「ユーザーが欲しい情報である検索意図に沿った対策がとれておらず、上位に表示されない」となどの、本末転倒な結果になってしまう場合があります。費用を抑えることは大切ですが、「成果を出すための中核となる専門領域」はプロにお任せいただくことをおすすめいたします。

4. 柔軟な対応費用の見積もり

当社は原則としてパッケージサービスをご提供しておりますが、「自社のリソースではどうしても対応できない特定の業務だけを支援してほしい」といった個別のお見積のご要望にも向き合っております。

  • ①急なご要望にお応えする時間とコスト SEOを実施していると、お客様側の方針転換や事業変更で急に対策したいキーワードの変更や事業の変更、サイトのリニューアルが発生する場合があります。こうしたケースに対応できるように事前に料金に対応可能な労務時間が含まれているかどうか確認しておきましょう。具体的には、サポート可能時間や、対応可能な作業時間などの費用です。月額費用としてこうしたサポート・労務時間を確保しているか、いないかは、商品価格に直接跳ね返ることが多いため、安いSEOサービスではこうした費用が見積に含まれていない可能性があります。
  • ② 修正費用が運用費に含まれているパターンとそうではないパターン SEO対策はしっかり練ったうえで実施されることが多いため、見積費用に、修正が含まれていないパターンもあります。毎月の運用費(運用対応費用が込み)で修正対応が含まれているかどうか、確認しておきましょう。毎月運用費の請求が発生しないパターンでは、修正費用が含まれていない場合があります。
  • ③ サイト制作とデザインの費用が含まれているかどうか 会社によっては、サイト制作もデザインも請け負うことができる体制を構築している場合がありますが、それぞれ別の制作業務。デザイン業務、SEO業務として費用の見積もりが出てくることが一般的です。デザイン事業や制作事業を事業として持っていない場合、SEO部分だけを担うパターンの見積費用構成となっている可能性があります。既に制作会社がいても、SEOは専門ではないという場合にとても便利ですが、この場合は、デザインや制作をするときは別会社に頼む必要があります。

まとめ:SEOの見積費用構成の知識

SEOのお見積もりは、単なる作業の積み上げではなく、「検索エンジンに評価されるための高度なノウハウ」への技術料と調査・分析費用、レポート作成費用、作業料などが含まれています。

コストを抑えるために、重要な戦略部分を自社で巻き取ることは、一見すると安上がりかもしれません。しかし、専門的なノウハウが欠けた状態で施策を進めることは、結果的に「効果が出ない」という最大のリスクを抱えることになります。

当社が、必要な要素を網羅したパッケージサービスを基本としているのは、お客様に遠回りをさせず、最も確実かつコストパフォーマンスの高い形でサービスをお届けするためです。
自社の課題に対してどのようなアプローチが最適か、または部分的なご支援が可能かどうかについて、ご不明な点がございましたらどうぞお気軽にご相談ください。

佐藤 剛(さとう・つよし)
佐藤 剛(さとう・つよし)
筆者・監修者 | SEO/AIO研究チーム兼任 / 成果アライアンスチーム

SEO歴は1998年から。業種横断で2万社以上の支援実績があるコンテンツSEOサービスの立ち上げに携わり、「SEOチェックツール高評価」の監修、「MEOサービス」「成果報酬型SEO」など数多くのサービスを立ち上げ。「AI時代のSEO」ほかセミナー実績多数。

川上 健太郎(かわかみ・けんたろう)
川上 健太郎(かわかみ・けんたろう)
編集・監修 | SEO/AIO研究チーム兼任|Find-Aコーダーチーム責任者

サイト制作チームを経て、Find-Aコーダーチームへ。新サービス「intention AI」の立ち上げに携わり、SEO・AIOに効果的なサービス設計を推進。デザイン・サイト制作・SEOの現場を幅広く経験している。現在はFind-Aコーダーチームの中で、SEO/AIO研究を活かし成果型SEOサービスの運用もリード。