サイトリニューアル時の注意点一覧

サイトリニューアルの注意点

サイトリニューアル時の注意点一覧
チェックリスト
SEO評価・検索順位を落とさないために

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SEO対策を行ったサイトをお客様がリニューアルしたときに、すでに検索エンジンから高い評価と多くのアクセスを集めていたサイトが、「リニューアル直後にアクセスが激減してしまった…」という悲しいご相談を耳にすることがあります。
これは、デザインを新しくする過程で、目に見えない「検索エンジンから上位表示されるために使われていた評価されている部分」を引き継ぐための配慮が抜け落ちてしまうことが主な原因です。

この記事では、そうした悲しい事態を少しでも減らせるよう、多くのSEO対策を実践してきました私たちが実際に実務上で経験した事例をもとに、「サイトリニューアル時に絶対確認するべき注意点」をチェックリストとしてまとめました。
ウェブ上でチェックを入れることもできます。ページを印刷して手元で消し込みをしながら、各社様との連携にご活用ください。



サイトリニューアル時の注意点一覧(CheckList)

基礎的かつ「絶対にやってはいけないこと」から、制作の現場で「意外と見落とされがちなこと」までを一覧としてチェックリスト形式でまとめました。リニューアルの計画段階でぜひ一度ご確認ください。

重要度 サイトリニューアル時の注意点 なぜか(理由)と、回避策 確認
絶対
避ける
旧サイトを閉鎖する前に、新サイトで同じ情報をそのまま掲載し、インターネット上に公開しないようにする 【なぜか?】
検索エンジンから「コピーコンテンツ(ウェブ上で重複する価値の低いページ)」と判断されてしまうケースがあり、新旧どちらのサイトも検索結果に出なくなってしまうリスクがあるためです。
【対策・回避策】
新サイト公開と同時に旧サイトを閉鎖し、旧URLから新URLへ適切な「301リダイレクト」を設定しましょう。旧サイトを残す場合は旧サイトに、「noindex(検索結果に表示しないようにするためのHTMLタグ)」を付与するなどの配慮が望ましいです。
多くのアクセスを集めていたサイトのドメインを、理由なく変更しないようにする 【なぜか?】
それまでドメインに蓄積されていた検索エンジンからの信頼や評価がリセットされてしまい、リニューアル直後から検索順位が大幅に下落する傾向があるためです。
【対策・回避策】
社名変更など避けられない理由がない限り、現在のドメインを引き継ぐことをおすすめします。変更する場合は、旧ドメインの全ページから新ドメインの対応するページへ漏れなく「301リダイレクト」を転送する計画を立てましょう。
過去にリンクを集めていた主要ページのURLを、残さずに削除しないようにする 【なぜか?】
そのページが持っていた検索評価や外部からのリンクによって得ていたサイト評価が失われてしまいます。また、ブックマーク等からアクセスしたユーザーに「404エラー(ページが存在しません)」が表示され、サイト全体の利便性にも悪影響を与えます。
【対策・回避策】
新サイトでも同様のコンテンツを用意し、URL構造を維持するか、URLが変わる場合は「301リダイレクト(恒久的なURLの変更を通知する転送)」を設定しましょう。不要になったページでも、類似するカテゴリへ転送する工夫が効果的です。
デザインを優先し、重要なテキストを「文字入りの画像」に置き換えないようにする 【なぜか?】
検索エンジンは画像内の文字を完全には理解できず、リニューアル前にはテキストとして存在していた「重要な検索キーワード」が消滅したと判定され、評価が減少します。
【対策・回避策】
見出しや本文はHTMLのテキスト(文字)で記述し、WebフォントやCSSを活用してデザイン性を高めるよう制作会社に依頼しましょう。
「robots.txt」の設定で、検索エンジンの巡回を拒否したまま公開しないようにする 【なぜか?】
robots.txtという、クローラーのあしらい制御の記述ができるテキストに、「Disallow: /」というクロール拒否の記述が残っていると、検索エンジンのロボットがサイトの内容を認識できず、検索結果に出さないでほしいという指定であると解釈され、早ければ数日で検索結果から姿を消してしまいます。
【対策・回避策】
公開前にrobots.txtの中身を確認し、本番環境では検索エンジンの巡回を許可する設定になっているかチェックを行いましょう。
「新サイトを検索結果に表示させるためのクロール申請」に必要な、「海外IPや指定IP以外からのアクセス」をブロックしないようにする 【なぜか?】
新しいサイトを検索結果に登録するためのクロール(サイト内の情報を収集して検索データベースにとうろくするための作業)を行うGoogleのクローラー(巡回ロボット)は主に海外のIPアドレスからアクセスします。これをブロックしてしまうと、サイトが検索結果に登録されず、Search Consoleの認証作業(サーチコンソールへのサイト登録)もできなくなってしまいます。
【対策・回避策】
公開前にサーバーやWAFのセキュリティ設定を見直し、Googlebotが正常にアクセスできるように、Googleボットはアクセスしていいという登録、つまり除外設定(ホワイトリスト化)を行いましょう。
重要なキーワードのSEO対策のために記述しているテキストを、不要と判断して削除しないようにする 【なぜか?】
検索エンジンは、ホームページに書かれているテキストが持つ情報量や専門性を評価して順位をつけています。見た目上不要だからと安易に削ると、評価されていた根拠がなくなり順位が大きく下落することがあります。
【対策・回避策】
リニューアル前に評価されていたページの文章は削らず、デザイン上隠したい場合でもアコーディオン(開閉式)で展開させるなど、HTML上に見た目上も存在するテキストとして残すよう工夫しましょう。
類似した文字列でドメインを取り、ほぼ現在と同じ会社のサイトを作らないようにする 【なぜか?】
検索エンジンから「コピーコンテンツ(重複サイト)」とみなされて検索結果から消えたり、自社サイト同士で評価を食い合ってしまい、結果的にどちらのサイトも検索上位に表示されなくなることがあります。
【対策・回避策】
別ブランドとして立ち上げるなど、明確な理由がない限り、内容が同じ(例えば、コーポレートサイトが2つある、同じブランドのサイトが2つあるなど。特に、サイト内に書いてある「会社名と住所、連絡先、業種」が同じサイトがウェブ上に複数あるという状態などに注意しましょう。)サイトの乱立は避けましょう。リニューアルの際は古いサイトから新しいドメインへ301リダイレクトで統合しましょう。
有名企業やサービスと同じ名前や文字列のサイトを作ったり、ドメインを取らないようにする 【なぜか?】
すでに圧倒的な信頼や知名度、権威を持つ同じ名前の有名サイトが存在する場合、「知名度や検索ユーザーが探している確率、詐欺対策」として検索エンジンは知名度の高いほうを優先して表示するため、新設した自社サイトはかなりのSEO対策投資をしてもなかなか検索結果に出にくくなります。
【対策・回避策】
新しいサイト名やドメインを決める際は事前に検索を行い、強力な競合や同名の大手サービスが存在しないか、商標的に問題がないかを入念に調査しましょう。
要確認 テスト環境の「noindex」や「Basic認証」を解除し忘れないようにする 【なぜか?】
制作中のサイトが検索結果に出ないよう設定した「noindex」の設定が本番公開時に残っていると、検索エンジンがサイトをインデックス(登録)できず、検索結果に表示されないということが起きてしまいます。
【対策・回避策】
公開作業の最終チェックリストに「noindexの解除確認」と「Basic認証の無効化」を組み込み、制作した会社のローカルネットワークからではなく、スマホ等の外部ネットワークから直接修正が反映されているか、ページが見えているかを確認しましょう。
デザイン刷新に合わせて主要ページのタイトルや見出しを一新しないようにする 【なぜか?】
見た目のスタイリッシュさを重視するあまり、これまで検索アクセスを呼び込んでいた重要なキーワードが削られて、検索エンジンが「何について書かれたページか」が分からなくなり、評価されていたキーワードでの順位が落ちることがあります。
【対策・回避策】
現行サイトでアクセスの多い「主要なアクセスを呼び込んでいるページのURL」を洗い出しておき、タイトル(titleタグ)や大見出し(h1タグ)のキーワードは極力変更せず、新サイトにもURLを変更せずに移設して引き継ぐ配慮が望ましいです。
ページの正規化タグ(canonical ※ここのタグで設定したURLが、このページの正しいほうのURLです。今見ているページは似た概要が書かれているページです。という指定をしているタグ)が、テスト環境のURLを指したままにならないようにする 【なぜか?】
ソースコード内のcanonicalタグが誤っていると、「正しいURLはテスト環境の方です」と検索エンジンに間違って伝えてしまい、本番サイトが検索結果にでてこなくなってしまいます。
【対策・回避策】
ソースコード内の <link rel="canonical" href="...">※カノニカルタグで指定している正しいほうのURL が、本番用の正しいURL(https://〜)になっているか、公開直後に目視やツールで確認しましょう。
構造化データ(レビューなどのマークアップ)を引き継ぎ忘れないようにする 【なぜか?】
レビューやイベントなどの構造化データが引き継がれないと、検索エンジンがページ内容を正しく理解するシグナルが失われ、検索結果での通常より目立つ形でのリッチな表示をする機会も失われてしまいます。
【対策・回避策】
旧サイトのソースコードを確認し、JSON-LDなどの形式で記述されていた構造化データがあれば、新サイトの該当ページにも適切に実装し直すようにしましょう。
複数のSEO会社に依頼しており、引き継ぎなく他方の対策ワードやコンテンツを変更・削除しないようにする 【なぜか?】
部門ごとやキーワードごとに別の会社に依頼している場合、リニューアル時に片方の要件だけが反映され、もう一方が消され、積み上げてきたSEO効果がなくなってしまうことがあります。
【対策・回避策】
関与している全ての業者にリニューアル計画を事前共有し、どのページのどの要素(テキストやタグ)を保持すべきか、相互のすり合わせを行いましょう。
他社がサイト修正をしてはいけないという違約条項のある契約をしないようにする 【なぜか?】
リニューアル後にSEOの専門会社に内部修正を依頼したくても、契約上の縛りで外部からの継続的な対策ができず、長期間SEOの改善がストップしてしまう原因になります。
【対策・回避策】
制作会社との契約前に条項を確認し、公開後の保守やマーケティング施策において、自社や他社が自由にソースコードを編集できる権利を確保しましょう。
ローカルでしか動作しないサイト編集ツールに変更し、リモートでのSEO修正作業ができなくなる環境にしないようにする 【なぜか?】
Web経由で管理できたCMSからローカル動作のツールに変えると、外部のSEOパートナーがサイトに直接アクセスできなくなり、スピード感のある修正作業ができなくなってしまうことがあります。
【対策・回避策】
外部パートナーが関与するサイトの場合は、クラウド型のCMS(WordPressなど)や、リモートから安全にアクセス・編集できる環境を維持したツール選定を行いましょう。
制作会社にアップロード作業を頼む運用にし、高額な反映費用がネックでSEO対策が滞らないようにする 【なぜか?】
SEOは細かな修正の積み重ねです。ページを修正するたびに高額な「アップロード作業費」が都度かかると、予算が追いつかずSEO対策自体が停止してしまいます。
【対策・回避策】
自社やSEO会社が直接更新できる仕組み(CMS構築など)にするか、制作会社の保守費用内に「一定回数のSEO反映作業」を定額で組み込んでもらうよう交渉してみましょう。
ECサイトと、カートがないコーポレートサイトを別々に分けないようにする 【なぜか?】
「通販系のキーワード」は、実際に通販が可能なサイト(カート機能があり購入できるドメインかどうかなど)が評価されやすい傾向があり、カートがない(購入できない)サイトの評価が下がるおそれがあるため、コーポレートサイト側で商品名などが検索された際の順位が落ちてしまうことがあります。
【対策・回避策】
このようなケースはショッピング以外にも、ホテルや飛行機、医療機関や金融機関など、特殊な検索結果形態に対応している分野で起きるケースがあります。事前に問題ないリニューアル方針になっているか確認しておきましょう。
よくある
注意点
カテゴリ構造の変更に伴う「サイト内のリンク切れ」を放置しないようにする 【なぜか?】
古いURL形式のままサイト内に内部リンクが残っていると、ユーザーがエラーに直面するだけでなく、検索エンジンのクローラーがスムーズに巡回できず、新しいページの評価が遅れる原因になります。
【対策・回避策】
サイト公開前にリンクチェックツール等を用いて「404エラー」が発生していないか確認しましょう。特にフッターなど、共通パーツ内の古いリンク更新漏れには注意しましょう。
画像の代替テキスト(alt属性)がすべて空欄、または適当な名前に変わらないようにする 【なぜか?】
画像検索からの流入がゼロになるだけでなく、ページ全体のテーマ性(何について書かれたページか)を補強するシグナルが弱まり、テキスト検索の順位にも間接的な悪影響を及ぼす場合があります。
【対策・回避策】
特に図解や商品画像など意味を持つ画像については、旧サイトで設定していたalt属性のテキストを新サイトでもしっかり入力するよう、チェックしましょう。
スマホでの表示領域や「タップ可能な要素の間隔」が狭くなり、操作性が悪化しないようにする 【なぜか?】
Googleはスマホでの使いやすさも評価基準のひとつにしています。デザイン変更によりリンク同士が近すぎたり文字が小さすぎると、警告を受けてモバイル検索の評価が下がる場合があります。
【対策・回避策】
制作完了後、サーチコンソールやテストツールで確認し、「クリック可能な要素同士が近すぎます」「テキストが小さすぎて読めません」などのエラーが出ないよう余白やサイズを調整しましょう。
最新のJSフレームワーク(SPAなど)を導入し、中身が空のHTMLを出力しないようにする 【なぜか?】
中身が空のHTMLはテキストで何が書かれているかわからないため、そのサイトを評価できず、検索結果に表示されにくくなる場合があります。検索エンジンがJavaScriptを完全に実行してコンテンツを読み取るまでにタイムラグが生じ、一時的または長期的にSEO評価が不安定になる傾向があります。
【対策・回避策】
SEOが重要なサイトでSPA(ReactやVueなど)を導入する場合は、「SSR(サーバー側での描画)」などを併用し、最初からテキストが描画されたHTMLを出力する設計にしましょう。
サーバー変更時の情報を共有しておらず、古い環境に修正作業をさせてしまい費用が二重にかからないようにする 【なぜか?】
ホームページのデータを置く場所(サーバー)を変えたことを共有しないと、SEO会社が古い環境を修正してしまい、後日新しい環境で同じ修正作業をやり直すことになります。
【対策・回避策】
リニューアルに伴いサーバーやドメインの移行を行う場合は、作業の数週間前にはSEO会社や関連パートナーにスケジュールと新しい接続情報を共有しましょう。
不明なアクセス解析タグを外し、他社で現在も使っている自動レポートのデータが取れなくならないようにする 【なぜか?】
「用途不明だから」と外したタグが、広告代理店や別のSEO会社が成果計測に使っていた場合、公開直後からデータが取れなくなり施策の評価に大きな影響が出ます。
【対策・回避策】
ソースコード内にあるGTMタグや各種計測タグの用途をすべて棚卸しし、不要と確定できないものは安全のために新サイトにも引き継ぐようにしましょう。

リニューアルで順位やアクセス数が落ちてしまう理由

検索エンジンは、長年のサイト運営によって積み重ねられた「URLごとの評価」をベースに検索順位を決定しています。そのため、見た目(デザイン)がどれほど美しくなっても、裏側にある、「このページはユーザーが頻繁にみているといった評価」や、検索でよくヒットしていたテキスト、評価されていたURLの構造や見出しの構成がいままでと違うものに変わってしまうと、検索エンジンからは「全く別の新しいサイトになった」と認識されてしまうのです。

いままで集客に貢献していたテキストやURL、コンテンツがなくなってしまうと、そのページを評価していた根拠がなくなるため、検索結果の順位を下げてしまいます。

これが、リニューアル後にアクセスが減ってしまう理由です。これを防ぐためには、「古いURLで評価されたいた根拠部分を、新しいURLへ正しく引き継ぐこと(同じドメインや同じURLで評価されているテキストや情報、サイト構造や設定)を新サイトに移設したり。旧サイトへのアクセスを転送する設定で評価を受け渡すこと(301リダイレクト)」や、「検索エンジンが迷子にならないようにリンク切れにならないように転送設定を整備したり、新しいサイトのサイトマップ(サイト内のページURLが一覧になった状態)を整備して道筋を整えること」が重要になります。

情報共有・連携してリニューアルを成功へ導きましょう

素晴らしいデザインを作ることに長けた制作会社様であっても、SEOの細かな評価の引き継ぎ(リダイレクト処理やタグの最適化)までは、標準の制作プランに含まれていなかったり、注意が向きにくかったりするケースは珍しくありません。これは能力の問題ではなく、単純に「デザイン制作で行うこととその範囲・費用」と「SEO対策で行うこととその範囲・費用」と、「サイトリニューアルで行うこととその範囲・費用」が異なり、「お互いに影響のある範囲が重なっている」のに対し、並行して進んでいることを認識していない場合(特に情報共有せず個別の会社と別のプロジェクトと考えて進めている場合)があるためです。

だからこそ、サイトオーナー様やウェブマスター様、制作会社様、SEO会社様のそれぞれが、この、「サイトリニューアル時のチェックリスト」を参考に、「既存の来訪ユーザーのアクセスをどう引き継ぐか」「重要なポイントは何か」「リニューアル目的は何か」をリニューアルの要件定義の段階で事前に共有し合っておくことが大切です。

お互いが協力し合い、デザインの刷新とSEO上の評価の保護を両立させることで、リニューアルの成功へと繋がります。もし自社での判断や設定に不安がある場合は、SEOの専門家にご相談いただくこともご検討ください。

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