SEOでは、新しく作ったページやサイトが検索エンジンにインデックス※されていないと、新しく追加したページの評価が、順位として反映されません。
(※注記:SEOにおけるインデックスとは「検索エンジンの検索対象データベースへの登録後、検索可能な対象であるというラベリング(索引付け)がされた状態になっている、ページURLとそのコンテンツの状態を指します。例:そのページはインデックスされている/インデックスされていない」)
そのため、ページがインデックスされていない状態を解消しないと、せっかく作成したページの評価が得られず、とてももったいない状態と言えます。
そこで、本記事では、インデックスされない原因を自己チェックするための指標となるよう、よくあるインデックスされない原因を紹介します。
本当にインデックスされていないのかを事前に調査
まずは、ページやサイトが実際に検索結果に表示されないことを確認します。
データベース登録がされている/いないという事のほかにも、さまざまな原因で検索結果に出てこないケースがあります。
まずは、以下のどのパターンに当てはまらないか調査を行いましょう。
セーフサーチによってフィルタリングされている
ページやサイトが検索結果に表示されない場合、まず調査してほしい箇所は「セーフサーチの設定」です。
セーフサーチとは、Googleの検索結果に、露骨な表現を検索結果から除外するための設定です。
検索結果に表示されないサイトやページの中に、露骨な表現が含まれている場合、検索結果に表示されなくなります。
例えば、以下のような場合にセーフサーチによってフィルタリングされる場合があります。
・アダルトコンテンツやそのようなページに誘導するリンク、広告または単語を含むページ。
▼判断方法
セーフサーチによって除外されている場合は2パターンあります。
以下の(1)(2)を両方試してみましょう。
(1)ページがセーフサーチによってフィルタリングされていないか確認する方法
- セーフサーチをOFFにしてページURLを検索します。
- 検索結果に対象のページURLが表示されます。
- セーフサーチをONにして表示されなくなるかを確認します。
- この手順で、ページが表示されなくなった場合、対象のページはセーフサーチによって検索結果から除かれています。
(2)サイト全体がセーフサーチによってフィルタリングされていないか確認する方法
- セーフサーチをOFFにした状態で、次の通り”site:ここに自分のサイトのURLを入れて”検索します。
- サイトが検索結果に表示されることを確認します。
- セーフサーチをONにした状態で、次の通り”site:ここに自分のサイトのURLを入れて”検索します。
- この手順で、サイトが検索結果に表示されなくなる場合、対象のサイトはセーフサーチによって検索結果から除かれています。
セーフサーチによって検索結果から除かれている場合は、ページ内にアダルトコンテンツと思われるテキストや写真、動画、単語をページ上で使用していないか、広告が掲載されていないか、武器や差別的な表現が使われていないか、その他セーフサーチによって検索結果からフィルタリングされてしまう要素を使用していないかを確認し、対象ページやサイト上から取り除きます。
インデックスされない要因と対策方法
セーフサーチをOFFにしてもインデックスされていない
セーフサーチをOFFにしてもインデックスされていない場合は、別の原因が考えられます。
主な要因は次の通りです。
▼インデックスされない場合の想定される要因と対策方法
要因 |
理由 |
対策方法 |
robots.txtの記述が間違っている |
自分のサイト全体またはインデックスしてほしい階層をクロール対象外にする設定になっている |
「サーチコンソールにログインしている状態」で、Googleのrobots.txtテスターを開きます。対象サイトのプロパティを選択し、テスターを実行すると設定が確認できます。
User-Agent:*「Disallow」(全てのユーザーエージェント(※サイトを閲覧しにきたときに使用しているプログラムの種類)から、クロール拒否する設定)の指定で、サイトのトップページや、本当はクロールしてほしい階層が指定されている場合、これを外します。そうすることで、Googleがサイトをクロールすることができるようになります。 |
まだクロール(収集)されていない |
まだページを開設して間もないか、GoogleのクローラにサイトURLを収集されておらず、検索可能な対象として登録されていない |
サイトがクロールされていないと考えられる場合は、クロールされるために、次の施策を行います。
・他のインデックスされているページからリンクします。
・サーチコンソールからクロール申請を行います。 |
対象ページにnoindexタグを使っている |
ページ内でnoindexタグを使用していると、Googleなどの検索エンジンは、対象ページを検索対象から除外します |
対象ページからnoindexタグを外します。 |
既にウェブ上に類似のページが存在する |
ウェブ上に類似のサイトやページが先に存在し、ページの存在意義として大きな差がないため、検索対象にしないよう判断されている場合があります。 |
サーチコンソールを確認し、クロール済み、未インデックスの場合は、これに該当する可能性があります。利用者にとって、他のサイトよりも親切な情報を追記して差別化をはかったり、動画や図表でよりわかりやすく表現したり、より幅広いニーズをカバーし、オリジナリティの高いサイトにすることで、サイトの品質を高め、利用者にとって既にWeb上にあるサイトよりも価値の高いサイトを構築します。 |
コンテンツ量の問題でインデックスされにくいケース
インデックスされない場合、そのほかの問題として、ドメイン内にページ数が少ない場合があります。
次のような場合、インデックスされない場合があります。
複数の静的なコンテンツを個別URLで作ることができない
実際には1つのURLしかなく、URLのパラメータによって、異なるデータを読み込むことで、ユーザーには複数のページがあるようにみせかけているような動的な作り(コンテンツの内容が読み込み内容によって変わるが、URLは一つ)のサイトは、コンテンツ量が1ページとみなされることがあります。こうした作りのサイトは、情報量の少ないサイトとみなされてしまい、検索結果から外されてしまう場合があります。
このような場合に有効なSEOは、別の静的URLが生成できるサイトを作り、そのサイトでSEOを行い、上位表示されたそのサイトから、リンクをすることです。(この場合も元のサイトは検索しにくいのですが、静的URLがあるサイトを検索にヒットさせることで、SEOでの集客を行うことができます。)静的なページでコンテンツを多数作れない作りのサイトは、残念ながらSEOにはあまり向いていません。
未インデックス解消のまとめ
セーフサーチに除外されていないか確認しよう
セーフサーチの設定で検索結果から除外されている場合は、安全でないサイトと判断されているため、問題は意外に深いです。アダルトコンテンツと思われるような単語を使っていないか、リンクを張っていないか、広告は出ていないかや、武器、差別的な表現を調査して、それらがページ内やサイト内に存在していないかを調べて、もしあればそのコンテンツを別のサイトに移動するなどして、対象サイト内にはセーフサーチで除外されるコンテンツを残さないようにしましょう。
ドメイン内ページ数を増やそう
ドメイン内のページ数が少なかったり、ドメイン内のテキストボリュームが少なかったり、機械的には1ページに見える構成のサイトである場合、インデックスから除外されてしまう場合があります。静的なURLに有益なコンテンツを競合サイトよりも多く用意しましょう。
robots.txtの設定を確認しよう
こちらの記事のSEOチェックリスト段落のrobots.txtの設定の欄に記載がある通り、検索エンジンからのクロールができるようになっている状態か確認しましょう。
ページ内でnoindexタグを使用していないか確認しよう
本記事の表の中でも解説の通り、対象ページにnoindexタグが使用されていないか確認しましょう。
類似コンテンツ:既にWeb上にあるコンテンツと似ていないか確認し、オリジナリティを高めよう
既にウェブ上にあるコンテンツと似ている箇所がある場合は、自分で撮影した写真や、作成した動画、あるいは、アンケート用紙で回収した実際のお客様の声など、他のサイトには掲載できないようなオリジナルの情報を掲載し、他サイトでは見つけることができない新しい発見ができるようにして、ユーザーの利便性を高めましょう。もちろん、他サイトのコンテンツをそのままコピーしたサイトなどは、法律上も、検索エンジンの評価上も、NGです。