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検索意図(インテント)とは、検索ユーザーがなぜ、そのキーワードを使って検索をしたのか、検索目的は何か、ということです。
SEOでは、この「検索意図に十分に応える」ということが重要なのですが、イメージがつかみにくいというお話をよく伺います。
イメージしやすいように、具体的なキーワードの場合と、抽象的なキーワードの場合で分けて説明します。
本記事では、コンテンツSEOにとっての「十分に検索意図に応えている」という判断基準を、少し具体的に説明します。
検索意図は、具体的な2、3語の組み合わせの検索キーワードの場合、かなり絞ることができてわかりやいため、まずは具体的なキーワードの例から説明します。
検索意図の狭さ:「SEO 価格」など具体的な場合
例)「SEO 価格」というキーワードであれば、例として、以下のような検索意図があります。
・SEOを買いたい(契約したい)と考えているため価格はいくらなのか調べたい
・SEOを提供している会社の、価格のページを探している
・SEOの価格について、種類別におおよそいくらなのか相場を調べたい
・SEOの価格一覧が掲載されているページを見つけたい
・近くにあるSEO会社のサービス価格を調べたい
などです。
価格、という言葉を使用しているため、検索意図は、「価格を調べる、知りたい」という事におおよそ集約されます。
この場合、提供する情報は、例のように価格についてのトピックに絞られるため、比較的、提供する情報量は少なくなります。
「SEO 価格」で検索すると、これらの検索意図をより適切に満たす検索結果が評価され、検索結果上位に表示されます。
このように、SEOでは「狙っているキーワードを検索している人達が、どのような情報を求めているのか」という、検索意図の種類を把握するところから始まります。
例えば、「SEO 価格」というキーワードには、上記の5つの検索意図があるとする場合、ページ内で5つの検索意図に全て答えている場合、ほぼ100%に近く十分に検索意図に応えていると言えますが、もし1つの検索意図にしか答えていない場合、検索意図に20%程度しか応えていないページという事になり、評価は低くなります。
また、そのキーワードでより多くの検索意図を満たすページが、評価されやすくなります。
検索意図の広さ:「SEO」など抽象的な場合
では、「SEO」など、より抽象的なキーワードを対策する場合、どのような検索意図があるでしょうか。
実は、「SEO」などの抽象的なキーワードには、以下のような幅広い検索意図があり、これらの検索意図に的確に応えているかどうかが重要です。
例)「SEO」のような抽象的なキーワードには以下のような幅広い検索意図があります。
・SEOという言葉の意味は、何か
・SEOとは何の略か
・SEOの基本
・SEOの考え方
・SEOの具体的な実施方法
・SEOはとりあえずどこから手を付けるべきか
・SEOの実例・事例
・SEOのメリットデメリット
・SEOの効果
・SEOの価格
・SEOの提供会社
・SEOサービスの内容
・最新のSEOトレンド
・SEOの取り組みで重要なポイント
・SEOの種類はどんなものがあるか
・MEOとは
・動画SEO(VSEOとは)
・SEOのチェクリストはないか
・SEOの相談窓口はどこか
このように、抽象的な検索キーワードには、そのキーワードを検索した理由として知りたいと考えられている、より広範囲のさまざまな検索ユーザーの思惑とも言える、多くの検索意図(インテント)が含まれています。そのため、よりヘルプフル(利用者にとって有用)なコンテンツにするためには、主要な思惑を大きく外さないために、抽象的なキーワードを対策する場合は、そのキーワードでより多くの人が困っている検索意図をメインに据えて、検索者のほとんどが満足するように、幅広く的確にページ上で情報を提供するようにしましょう。
つまり、抽象的なキーワードの検索意図に応えるのは、とても大変です。
まとめ:検索者のほとんどが満足する情報を掲載することで検索意図を満たす
検索意図を十分に満たすためには、対策したいキーワードでユーザーが解決したい情報の具体性・抽象度や、その意味する言葉の幅の広さを選び、的確に応える情報をページ上で提供することが重要ということが分かると思います。
具体性が高いキーワード=検索意図が限定されているため、検索意図を満たすための情報を提供する労力が比較的少なくて済む。
抽象度が高いキーワード=検索意図が幅広いため、検索意図を満たすための情報を提供する労力が多く、時間とコストがかかり、トレンドと共にユーザーが期待する検索意図が増えたり変わったりするため、対策コスト・維持コストがかかります。
対象のキーワードで検索順位が高いということは、「現在そのページは検索意図を十分満たしている高品質なページである」という客観的な指標となり、的確に応えることができるという信頼につながります。
まずは効率的に、具体的なキーワードから狙い、十分な検索意図を満たすコンテンツを作成して、上位表示を目指しましょう。