
Webサイトを利用していると、「www」の表記が統一されておらず、どちらの表記が正しいのか悩んだことはありませんか?
近年ではwwwの表記も少なくなりましたが、URLの正規化をしておかなければ様々なロスが生まれてしまいます。

wwwの表記も決めておいた方がいいのですか?

どちらかに統一しておいた方がメリットは大きいよ!
そこでこの記事では、wwwの意味や正規化する必要性を踏まえ、コピペで反映できるリダイレクト設定方法をご紹介していきます。
サイト管理の基本として、ぜひ参考にしてください。
この記事のレベル
重要度 | (5) |
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初心者度 | (3) |
難易度 | (3) |
この記事で学べること
- wwwの意味
- wwwを統一するべき理由
- wwwはどちらに統一すればいいのか
- wwwを正規化するときのリダイレクト設定
wwwの意味とは?
「https://www.example.jp」
インターネットが誕生したばかりの頃はサーバーのスペックが低く、用途に合わせてサーバーを分ける必要がありました。
そのときにWebページの公開用として設けたものには「www」を設け、現在もその名残が残っているという背景があります。
しかし、インターネットが発達した現在ではサーバーを分割する必要もなく、次第にwwwの表記も無くなっていきました。
wwwの有無を統一するべき理由
wwwの表記を統一すべき最大の理由は、URLが異なると別のページとして認識されてしまうからです。
記載内容の同じページが複数存在する場合、ユーザー目線でみれば得られる情報に差がないため問題はありません。
しかしサイト管理者の目線で考えると、閲覧数が分散されてしまうことになります。結果的にSEOの評価も分散してしまうので、wwwの有無を固定するメリットは非常に大きいのです。

ユーザーの閲覧先を固定することに意味があるんですね!
wwwありなしはどちらがいいのか?
厳密にいえばWebページを公開している以上、www表記を残す方が正確ですが、URLを短くするため省略するケースが多いです。
またどちらに統一したとしてもSEOの評価に差はないため、ユーザーがどちらの方が扱いやすいかを重視してみましょう。
wwwの表記があるとURLとして認識しやすいメリットはありますが、2023年現在ではGoogleなどの大手サイトのみで見受けられます。
個人ブログや新たに作成されたWebサイトにおいては表記しないことが多く、URLを短くした方が入力しやすいというメリットがあります。 したがって特別な理由がない限りは「wwwなし」で統一することをおすすめします。
【コピペOK】.htaccessでwwwを統一する方法
wwwの意味やURLを正規化する必要性を踏まえて、実際に表記を統一する方法を解説していきます。
コピペ可能なコードを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
wwwありに統一する場合のコード
wwwがないURLを「https://www.example.jp」に正規化するときは、以下のコードを貼り付けましょう。参考の太字部分をご利用中のドメインに切り替えてください。
【wwwありに統一するときの参考コード】
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^example\.jp$
RewriteRule ^(.*)$ https://www.example.jp/$1 [R=301,L]
また「http://」のドメインを使用している場合は、3行目の記述にも気を付けてください。
wwwなしに統一する場合のコード
同様にwwwがあるURLを「https://example.jp」に正規化するときは、下記のコードを参考にしてください。
【wwwなしに統一するときの参考コード】
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^www\.example\.jp$ RewriteRule ^(.*)$ https://example.jp/$1 [R=301,L]
www以外でURLの正規化が必要な代表例
「www」の表記以外にも、URLを統一するには見逃せない設定があります。リダイレクト設定の定番として、以下の2つを押さえておきましょう。

リダイレクト設定にも色々あるんですね!

wwwの設定とあせて覚えておこう。
SSLの設定
ひとつめは「http://」と「https://」の統一です。一般的にSSL化といわれる設定ですが、これはセキュリティの面でも重要なので「https://」での統一をおすすめします。

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レンタルサーバーによっては管理画面でSSL化のリダイレクト設定をすることもできるので、該当のページがあるか確認してください。
.htaccessから編集する場合には、以下のコードを貼り付けましょう。
【SSL化の設定コード】
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
index.htmlの有無
「index.html」とは、Webサイトのトップページを意味するファイルです。プログラミング上では非常に大切なコードですが、サイトで公開するにあたっては省いて構いません。
【index.htmlを省略するコード】
RewriteCond %{THE_REQUEST} ^.*/index.(html|php)
RewriteRule ^(.*)index.(html|php)$ https://%{HTTP_HOST}/$1 [R=301,L]
できるだけURLは短くして、ユーザーが扱いやすいようにしておきましょう。
.htaccessを扱うときの注意点
本来「.htaccess」を扱うには、専門のプログラミング知識が必要とされます。
また、.htaccessフォルダはサイトの心臓部ともいえる基盤の部分なので、むやみに改変するとエラーを引き起こしかねません。
今回ご紹介した方法はコピペをするだけで対応可能ですが、念のためバックアップを取っておくと安全です。手を加える前に、元のコードをいつでも復元できるようにしておきましょう。
wwwの表記が統一されているか確認する方法
リダイレクト設定をした後は、必ず設定が反映されているか確認しましょう。
wwwなしで統一した場合はURLに含め、wwwありで統一した場合はURLに含めずに検索します。このときの検索結果が表記を統一したほうになっていれば完了です。
もし指定通りに転送されていなければ、以下の方法を試してください。
- 転送がループしているときは片側の転送指定を削除する
- サイトのキャッシュクリアをして再検索する
2つの詳しい設定方法は、下記の記事で詳しく解説しています。

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まとめ
サイトの訪問者の使いやすさやSEOの評価を踏まえると、URLはリダイレクト設定で正規化するのが最適です。
本来.htaccessを扱うには専門知識が必要になるものの、コピペだけで対応できるので難しくはありません。
レンタルサーバーによっては、管理画面に専用の項目が設けられていることもあります。サイト運営を行うときは注視するようにしてください。
SEOタイムズでは、サイト運営初心者の活動をサポートする情報を発信しています。ぜひご活用ください。