弊社にも多くのWeb担当者からいただく質問が、WordPressのプラグインです。
プラグイン…何かをWordPressに入れるイメージですか?
そうだな、WordPressに便利な機能を追加できるんだよ。
そこで今回は、WordPressのプラグインがどのようなものかと、オススメのプラグイン5選や導入方法についてご紹介します。
この記事のレベル
重要度 | (4.5) |
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初心者度 | (4) |
難易度 | (2.5) |
この記事で学べること
- WordPressのプラグインとは?
- SEO対策にオススメのプラグイン5選
- WordPressにおけるプラグインの導入方法
WordPressのプラグインとは
そもそもプラグインとは、ソフトウェアの機能を拡張できるプログラムであり、WordPressに導入することで、必要な機能を簡単に追加できます。
初期状態のWordPressは、基本的な設計部分しか実装されていません。Webサイトの作成と運営を進めていると、必要な機能を追加・拡張したい要望が出てくるため、プラグインを導入して対応します。
WordPressの機能を拡張したり、カスタマイズしたりするには、プログラミングでコードを入力する方法もありますが、専門的な知識が必要です。
一方、プラグインを導入すれば、プログラミングをすることなく、初心者でも簡単に必要な機能の追加や、カスタマイズができます。
WordPressのプラグインは、無料で導入・使用できるものがほとんどです。導入も簡単で、導入したあとも自由に無効化や有効化ができます。
また、WordPressのプラグインには、様々な種類があります。例えば、SEO対策やユーザー管理、サイトマップやお問い合わせフォームなどがあり、必要な機能を選択して導入することで、目的にあったWebサイトの構築が可能です。
プラグイン、なんだかとても便利そうです!
ちなみに、編集長オススメのプラグインってありますか?
もちろん!今回はSEO対策に特化したものを集めてみたぞ。
SEO対策初心者にオススメのプラグイン5選
WordPressのプラグインの中でも、SEO対策にオススメの無料で使えるプラグイン5選をご紹介します。
PLUGIN 1All in One SEO
日本で最も有名なSEOプラグインの1つが、統合型SEO対策プラグインの「All in One SEO」です。無料ながら、SEO対策に効果的な設定がおおかた揃っています。
海外製のプラグインですが、設定画面は日本語に翻訳されています。
設定も比較的簡単で、セットアップウィザードに従って必要事項を設定するだけで、初心者でも簡単にSEO対策が実施できます。
All in One SEOでできること
- WebサイトやコンテンツのSEO解析
- 競合サイトの分析
- XMLサイトマップの自動作成・自動送信
- RSSサイトマップの作成
- スニペットプレビュー機能
- SNSへの拡散時に役立つ機能
- GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールとの連携 など
中でも、特に便利な機能が、XMLサイトマップの自動作成と自動送信です。
コンテンツの作成や更新をするたびに、XMLサイトマップを自動更新・自動送信されるため、検索エンジンにクローリングされやすくなり、早くインデックスされる可能性が高まります。
PLUGIN 2Yoast SEO
世界中で500万以上もダウンロードされている、世界的に有名な統合型SEO対策プラグインが「Yoast SEO」です。日本では「All in One SEO」が人気ですが、世界的には「Yoast SEO」がSEOプラグインの定番として人気を集めています。
海外製のプラグインですが、設定画面は日本語に翻訳されています。
初期のセットアップが完了すれば、トップ画面に必要なSEO対策が表示されるため、優先的に対処が必要な項目から、すぐに改善に取り組めます。
Yoast SEOでできること
- WebサイトやコンテンツのSEO解析
- XMLサイトマップの自動作成・自動送信
- 検索結果やSNSの表示スタイルの設定
- コンテンツの可動性表示
- パンくずリストの表示
- 構造化データ
- SNSへの拡散時に役立つ機能
- Googleサーチコンソールとの連携 など
中でも、Webライティング初心者の方にうれしい機能が、コンテンツの内容や改行が、ユーザーが理解しやすいかどうかを示す「コンテンツの可読性表示」です。
「Yoast SEO」には無料版以外にも、提案機能などがついた有料版がありますが、無料版でも十分にSEO対策に役立ちます。
PLUGIN 3Rank Math
Webサイトの検索順位の追跡と、総合的なSEO対策に対応しているのが「Rank Math」です。
「All in One SEO」や「Yoast SEO」ほど有名ではありませんが、他の統合型SEO対策プラグインと比較して、無料版でも利用可能な機能が多いことから、日本でも利用者数が増えている、注目のSEOプラグインです。
設定画面は日本語に翻訳されていませんが、日本での人気に伴い、設定方法を解説するWebサイトが増えているため、基本的な設定はできます。
Rank Mathでできること
- WebサイトやコンテンツのSEO解析
- XMLサイトマップの自動作成・自動送信
- 検索結果やSNSの表示スタイルの設定
- タイトル・ディスクリプションなどの最適化
- リダイレクト機能
- パンくずリストの表示
- SNSへの拡散時に役立つ機能
- GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールとの連携 など
「Rank Math」には無料版だけではなく有料版もありますが、無料版でも十分にSEO対策に役立ちます。ただし、無料版を利用する場合にも、アカウント登録が必要になります。
PLUGIN 4Site kit
Googleが公式に提供しているWordPressプラグインの「Site kit」では、Googleが提供する様々なツールと連携し、WordPressの管理画面での一括管理が可能です。
「Googleサーチコンソール」や「Googleアナリティクス」などのツールと、「Site kit」を連携させると、WordPressの管理画面で、連携したすべてのツールの測定結果を表示できます。
それぞれのツールにログインし、測定結果を確認する手間が省けるため、非常に便利です。
PLUGIN 5The SEO Framework
余分な機能がない高速で軽量なSEOプラグインを、初心者でも簡単に設定できるのが「The SEO Framework」です。
The SEO Frameworkでできること
- WebサイトやコンテンツのSEO解析
- XMLサイトマップの自動作成・自動送信
- タイトルやソーシャルメタ設定
- クローラーの動作制御
- リダイレクト機能
- RSSフィード制御
拡張機能や有料の機能も用意されていますが、「Yoast SEO」と同じぐらい充実した機能を、無料で利用できます。
どれも便利そう!でも、どうやって導入すればいいのか…。
導入方法は意外と簡単だから、安心してくれ。
2つの方法を紹介しよう。
WordPressにおけるプラグインの導入方法・使い方
先ほどご紹介したオススメのプラグイン5選の中から、SEO対策に活用したいプラグインを選んだら、早速導入してみましょう。
WordPressにおけるプラグインの導入方法には、管理画面からインストールする以外にも、管理画面にアップロードする、2つの方法があります。
管理画面からインストールする方法
STEP 2
「プラグインを追加」の画面が表示されたら、左上のキーワード入力窓に、インストールしたいキーワードやプラグイン名を入力します。
入力できたら、「プラグインの検索」ボタンをクリックしてください。
STEP 4
プラグインをインストールしただけでは使用できませんので、プラグインの有効化が必要です。
「プラグインの有効化」ボタンをクリックし、画面に「プラグインを有効化しました」と表示されたら、有効化は完了です。
管理画面からアップロードする方法
プラグイン導入の注意点
便利なプラグインだが、導入する際には、いくつか注意点がある。
今回は、4つの注意点を紹介するぞ。
ATTENTION 1導入前にバックアップしておく
WordPressにプラグインを導入する前に、必ずやっておきたいのがバックアップです。
プラグインによっては、長い期間更新されていないものもあり、WordPressに悪影響をおよぼす恐れがあります。
プラグインが機能しないだけではなく、最悪のケースではWordPressのデータを失ってしまう可能性もありますので、プラグインを導入する前には、忘れずにバックアップしましょう。
ATTENTION 2表示速度が遅くなる場合がある
導入するプラグインによっては、表示速度が遅くなる可能性があります。特に、統合型SEO対策プラグインは、機能が多い分だけ動作が重くなる傾向が見られます。
ATTENTION 3アップデート更新頻度を確認する
プラグインをアップデートしないと、ウイルスに感染したり、ハッキングされたりする恐れが高まるため、アップデートの更新頻度の確認が欠かせません。
ATTENTION 4干渉する可能性がある
WordPressのテーマや、すでに導入しているプラグインと同様の機能を持つプラグインをさらに導入した場合、干渉する場合があります。
具体的には、エラーやバグ、Webサイトのデザインの崩れなどが生じますので、同様の機能を持つプラグインを導入する際には、注意が必要です。
プラグインに関するよくある質問
SEO対策以外でこれだけは入れておいた方がいいプラグインはありますか?
オススメの3つのプラグインをご紹介します。
① Jetpack
JetpackはWordPressの様々な機能拡張を1つに集約したプラグインです。もともとはレンタルブログサービスの「WordPress.com」向けに開発されたため、信頼性も期待できます。
② Contact Form 7
WordPressで作成したWebサイトに、お問い合わせフォームを設置するためのプラグインが、「Contact Form 7」です。プログラミングの専門知識がなくても、簡単に作成できるため、日本だけではなく世界中で利用されています。
③ EWWW Image Optimize
「EWWW Image Optimize」とは、アップロードする際に画像を劣化させずに自動で圧縮することで、表示速度を高速化するプラグインです。すでにアップロードしている画像も、まとめて圧縮できます。
プラグインを導入したけどやっぱりやめたい。どうすればいいですか?
導入後に有効化したプラグインを停止するには、まずは無効化しましょう。プラグインの無効化を2つのステップにわけてご紹介します。
プラグインを無効化にした状態で放置していると、WordPressのセキュリティや処理速度などに影響を与える恐れがありますので、一時的ではなく長期的に利用しない場合は、プラグインの削除をおすすめします。
まとめ
プラグインを導入すれば、WordPress本体やテーマにはない機能を、簡単に追加できます。
WordPressの多くのプラグインは、無料で手に入れることができ、必要な機能を気軽に導入できます。ただし、便利だからといって安易に導入すると、同じ機能を持つプラグイン同士が干渉してしまい、逆効果になる場合もあるため注意が必要です。
また、導入したプラグインは、機能とセキュリティを強化するためにも、定期的なアップデートが欠かせません。
今回ご紹介した導入方法や注意点を参考に、ぜひWordPressプラグインを導入して、Webサイトの利便性の向上やSEO対策に役立てましょう!