サイト運営においてリダイレクト設定が必要になったとき、WordPressで簡単に設定できたらと考えたことはありませんか?
WordPress上でもリダイレクト設定ができるんですか?
プラグインを使用すれば簡単に設定できるよ!
WordPressはプログラミングの専門知識がなくても扱えるので、リダイレクト設定もプラグインで簡単に済ませたいものです。
そこでこの記事では、リダイレクト設定の基本事項に加え、WordPressのプラグイン「Redirection」で設定をする方法を詳しくご紹介していきます。
この記事のレベル
重要度 | (5) |
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初心者度 | (2) |
難易度 | (2) |
この記事で学べること
- リダイレクト設定とは
- リダイレクト設定が必要な場面
- WordPressのプラグイン「Redirection」の使い方
- function.phpでリダイレクト設定をする方法
リダイレクト設定とは?
リダイレクト設定とは、ユーザーがあるURLで検索したときに、自動で指定したページへ転送する機能のことを指します。
特にサイトの移転に伴い、従来のドメインを使用しなくなった場合などで有効です。
リダイレクト設定で新しいサイトのドメインを指定しておけば、ユーザーに負担をかけることなく移転したことを告げられます。
このようにドメインや記事単位のURLで変更があった際は、リダイレクト設定で転送先を指定することが大切です。
リダイレクト設定が必要な場面
リダイレクト設定をする代表的な場面は、主に「URLを変更するとき」や「正規化するとき」です。細かく分けていくと以下のような状況が挙げられます。
【URLを変更するケース】
- 記事のリライトや統合でURLが変更されるとき
- サイトそのものをリニューアル(移転)してドメインが変更されるとき
【URLの正規化が行われるケース】
- 「www.」の表記の有無
- 「http://」か「https://」の統一
- トップページの「index.html」の表記の有無
上記のようにURLに何らかの変更を加えるときは、リダイレクト設定を必ず行い、指定のページに転送されるようにしましょう。
またリダイレクト設定の必要性や目的については、以下の記事で詳しく解説しています。
Xserver(エックスサーバー)のリダイレクト設定方法は?画像付きで手順を解説
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WordPressプラグイン「Redirection」で設定をする方法
WordPressでリダイレクト設定をする場合は、プラグインの「Redirection」を使用することをおすすめします。
ここではプラグインの導入方法から設定の手順まで、順を追ってご紹介していきます。
プラグインの導入方法と設定手順
まずはプラグインのインストールから行いましょう。「プラグインを追加」の検索欄から「Redirection」を検索し、「今すぐインストール」を選択してください。
プラグインを有効化したら、「ツール」に「Redirection」が追加されます。初回はここでセットアップを進めていきましょう。
画面の指示に従って進めていくと「セットアップ完了」のボタンが出てきます。セットアップの内容は後から編集もできるので、完了を選択してください。
リダイレクト設定は上記の画面から進めていきます。使い方としては「ソースURL」の欄に転送したいURLを、「ターゲットURL」に転送先を指定してください。
また「転送ルールを追加」を選択すると、さらに詳細の設定が決められます。
どの条件下で転送するかの指定や、301・302リダイレクトの設定など細かい部分まで決めてください。
登録完了後は設定内容が一覧として残るので、ひと目でわかるようになっています。
リダイレクト設定した内容を編集する方法
プラグイン「Redirection」でリダイレクト設定を行った場合には、上記の赤枠内に設定した内容が表示されます。
一度リダイレクト設定したものを編集するときは、この欄から該当のものを選択してください。
再度「新しい転送ルールを追加」から各種設定をしていきましょう。
ただし注意点として、301リダイレクトは元のURLに戻すことを想定していない設定だということです。一時的な転送をするときは、予め302リダイレクトに設定してください。
function.phpでリダイレクト設定をする方法
WordPressでプラグインを使用せずにリダイレクト設定するときは、サイトの心臓部であるPHPのコードに改変を加えることになります。
管理画面から「function.php」に進み、下記のコードを貼り付けてください。
※必ずバックアップを取得してから操作しましょう。
【参考コード】
add_action( ‘get_header’, ‘specific_url_redirect’ );
function specific_url_redirect(){
$url = $_SERVER[‘REQUEST_URI’];
if(strstr($url,’redirect-page’)){
wp_redirect( ‘https://リダイレクト先URL’, 301 );
exit;
}
}
上記のコードのうち、リダイレクト先URLの書き換えと、301・302リダイレクトの選択を行ってください。
しかし簡単に操作ができるプラグインがある以上、PHPを直接改変するのはリスクが高いです。コードで指定すると思わぬバグが生じてしまう可能性もあるので、PHPに関する専門知識がない方は極力触れないようにしましょう。
リダイレクト設定後の確認方法
リダイレクト設定完了後は、指定した通りに転送されるか確認をしておきましょう。
調べ方はシンプルで、以前まで使用していたURLをWeb上で検索したときに、指定のサイトへ転送されているかを確かめるだけです。
- 転送先の指定が間違っていないか
- 転送がループ(リダイレクトループ)をしていないか
- SSL化やwww表記の統一ができているか
上記のような内容をよく確認して、訪問先が分散されないようにしてください。
まとめ
リダイレクト設定は、WordPressのプラグイン「Redirection」を使用すれば簡単に行えます。
本来はレンタルサーバーの管理画面や.htaccessというファイルから編集することが多いですが、手軽さの面でいえばWordPressが最適でしょう。
「Redirection」の利用者数や評判を見ても人気の高いプラグインなので、個人や中小企業のサイトであれば十分な機能性・信頼性です。
ご紹介した手順を参考に、プラグインを導入してみてください。 SEOタイムズでは、WordPressの使用時に役立つツールの情報をお届けしています。ブックマークなどを取り入れながら、ぜひご活用ください。