
ブログやWebサイトを運営している方の中には、突然500エラーが出て焦ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

500エラーってページが見れなくなるやつですよね?

そうだ。エラーになる原因は知ってるかい?

そこまではわからないです…!
このエラーは、サーバー関連で問題が発生している場合に表示されるものです。
Webサイトの運営を始めたばかりの方だと、対処法がわからず焦ってしまうこともあるはずです。
そこでこの記事では、どのようなエラーなのか、なぜエラーが出てしまうのかを解説します。解決策も解説しておりますので、ぜひチェックしてみてください。
この記事のレベル
重要度 | (4) |
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初心者度 | (4) |
難易度 | (2) |
この記事で学べること
- 500エラーとは何か
- エラーの原因と解決策
- 500番台のエラーの種類
500エラーとは?どう表示される?
Webページを見ようとすると、「500 Error」や「500 Internal Server Error」といった表示が出てきた経験がある方も多いのではないでしょうか?
こちらでは、エラーの概要について解説します。
500エラーとは?
500エラー(Internal Server Error)はHTTPステータスコードの一種で、サーバー側に問題がある場合に表示されます。

HTTPステータスコード一覧とエラーコードの内容、対処法を徹底解説!
本記事では、HTTPステータスコードの種類と、代表的なエラーコードについて解説し、初心者でも理解しやすく対処法を説明します。
Webサーバー内部で何かしらのエラーが発生して、正常に処理されなかったことを示しています。
このエラーが表示されたとしても、短時間であれば問題ありません。しかし、長期間放置してしまうと、検索エンジンに品質が低いWebサイトだと判断され、SEOにマイナスな影響を与えかねません。
また、ユーザーがWebサイトを閲覧できなくなってしまうため、機会損失や信頼性の低下につながってしまいます。そのため、原因を発見して早めに対処することが大切です。
500エラーの表示例
Webサーバーやブラウザが変わると、エラーの表記にも違いがあります。
表記の例として、以下が挙げられます。
- 500 Internal Server Error
- 500 – Internal Server Error
- Internal Server Error
- HTTP Error 500
- 500 Error
- HTTP 500 – Internal Server Error

表記が変わっても、エラーの内容に違いはないということを覚えておこう!
原因がわかれば解決可能
サーバー側の不具合が原因になっていることが多いため、原因さえわかれば解決できるエラーです。そのため、できるだけ迅速に問題を解決するためには、どれだけ早く不具合を見つけられるかが重要です。
また、レンタルサーバーやサーバーとのネットワークに問題があるなど、サイト運営者でも対処できないケースもあります。
エラーの原因がわからない場合は、使用しているレンタルサーバーに問題があるかどうかチェックしてみましょう。
500エラーが起きる原因
エラーが起きる理由として、以下が挙げられます。
CAUSE 1「PHP」「CGI」の記述ミス
PHPはプログラミング言語の一種で、CGIはWebサーバー上でプログラムを動かすための仕組みのことです。
これらはWebページの中身を表示するためにサーバーが参照している要素のため、記述ミスがあると処理中に異常があると判断され、500エラーにつながってしまいます。
CAUSE 2一時的なアクセス集中
Webサイトに一気にアクセスされると、500エラーが表示される可能性があります。
「503エラー」もアクセス集中によって起こるエラーですが、急激にアクセス数が増えたことでPHPやCGIに問題が発生した場合は500エラーが出るケースもあるのです。
CAUSE 3「.htaccess」の記述ミス
「.htaccess(ドットエイチティーアクセス)」とは、ディレクトリ単位でウェブサーバーを制御するためのファイルのことです。
このファイルに誤りがある場合も、500エラーが表示される可能性があります。
編集ミスでもプログラムを正しく呼び出すことができないため、注意が必要な箇所です。
CAUSE 4Googlebotのクローリング
Googleでは検索結果にWebサイトの情報を載せるために、クローラーというロボットがWebページを1つひとつ巡回して、データを読み取る仕組みがあります。
本来であればこのクローリングはWebサイトに負荷をかけない頻度で行われますが、まれに通常時よりも頻繁にクローリングを行うことがあるのです。
クローリングが頻繁に行われるとサーバーに負荷がかかってしまうため、エラーにつながってしまいます。
CAUSE 5パーミッション設定のミス
パーミッションとは、ファイルの実行に必要な権限設定や属性のことです。CGIファイルのパーミッション設定が間違っている場合も、エラーが起きる可能性があります。
レンタルサーバーの種類によってはサーバー側が推奨するパーミッションがあり、それを確認せずに通常の設定にすることで、エラーにつながってしまうのです。
CAUSE 6WordPress上の問題
WordPressを活用したサイトの場合、使用しているプラグインやテーマとPHPのバージョンに相違があることで、エラーにつながっている可能性があります。
そのほかにも、WordPressそのものやテーマのアップデート、テーマのカスタマイズなどが原因になることもあるのです。

WordPressでも注意が必要なんですね!僕も気をつけないと…!

WordPressの中でも様々な原因が考えられるから、しっかり覚えておこう!
500エラーの解決方法
エラーを解決するためには、以下のような方法があります。
METHOD 1サーバーを見直す
一時的なサーバーへの負荷であれば、アクセスが減ればエラーも解消されるため、時間を置いて様子を見るのがおすすめです。
しかし、サーバーへ負荷がかかる事象が頻繁に起こるようであれば、サーバーのリソース不足が考えられます。
契約しているプランを見直して、現状のアクセス数に合ったサーバーを契約する、サーバーを複数台に増やすなど、対策を行いましょう。
METHOD 2記述ミスを確認して修正する
WordPressのシステム自体がPHPで開発されているため、PHPやCGIに問題があると、どうしてもエラーが出てしまいます。
エラーが出たら内容を確認して、記述ミスがあれば速やかに修正してください。
.htaccessの記述ミスもチェックが必要です。
パスの記述をフルパスにしているか、全角スペースや全角文字を使用していないか、最後の空行が抜けていないかを確認してみましょう。
修正すべき点が見つからない場合、バックアップを取ってから.htaccessを初期化する方法もあります。
METHOD 3クロール頻度を制限する
Webサイトの管理者側でクローリングを細かく操作することはできないため、クローラーの動きが止まってエラーが解消されるのを待つしかありません。
しかし、クロールの頻度であれば管理者側でも調整できます。
管理画面で「Googleの最大クロール頻度を制限する」を選択すると、クロールの回数を減らすことができます。

クロールの回数を減らしちゃうと、SEOに影響が出そうですけど、どうなんですか?

そうだ。この設定のままだとSEOに影響が出てしまう可能性があるから、エラーへの一時的な対応として行うようにしよう!
METHOD 4推奨されているパーミッション設定を確認する
レンタルサーバーを使用している場合、セキュリティのために通常とは違うパーミッションを推奨しているケースもあります。
そのため、サーバーの推奨するパーミッションを確認し、適切な設定に修正すればエラーを解消できます。
METHOD 5WordPress上の問題が原因のエラーの解決法
プラグインが原因のエラーは、新しくインストールした際やアップデートした際によく見られます。
何かしらの変更が必要な場合は、本番環境ではなくステージング環境でアップしてみましょう。
また、プラグインとPHPのバージョン違いによるエラーの場合は、全てアップデートしてみるか、一度利用を停止して確認してみるのもおすすめです。
PHPバージョンの互換性をチェックするためのプラグインもあるため、原因がわからない場合は活用してみてください。
その他の500番台エラー
500番台のエラーで覚えておきたいのは、「502 Bad Gateway」「503 Service Unavailable」「504 Gateway Timeout」の3つです。
ERROR 1502 Bad Gateway
ゲートウェイが不正(異常)なリクエストを受け取った場合に、リクエストを拒否したことで表示されるエラーです。
ゲートウェイはサーバーの入り口となるもので、目的のサーバーに接続できなかったことを報告するためにこのエラーを表示します。
サーバー側でメンテナンスがあったり、一時的にアクセスが集中したりといったことが原因で表示されます。
ERROR 2503 Service Unavailable
503エラーは、一時的にサーバーにアクセスが集中することでリクエストを処理できなくなっている状態を示すエラーです。
500番台で複数あるエラーの中でも、目にすることが多いエラーといえます。
サーバーがダウンしたわけではなく、サーバーダウンするような負荷を避けるためにアクセス上限を設け、それを超えた際に表示されることが特徴です。
ERROR 3504 Gateway Timeout
504エラーは、サーバー同士の通信に問題があり、リクエストへの応答がなくタイムアウトした際に表示されるエラーです。
サーバーダウンしていたり、大きな負荷がかかったりと、サーバーに問題がある場合のほか、タイムアウトまでの設定時間が短い場合にも表示されます。

なるほど…500エラー以外も500番台はサーバーに問題があるケースが多いんですね。

500番台のエラーは、サイト管理者の設定やサーバーに問題がある場合が多いんだ。
よくある質問
500エラーはSEOに影響ある?
直接的な影響があるわけではありません。しかし、エラーが出ている状態を長い期間放置するのはおすすめできません。
エラーでWebサイトの内容を閲覧できないと、ユーザーからの信頼を損なってしまうだけでなく、検索エンジンから品質の低いサイトだと認識されて、検索順位が下がってしまう可能性があります。
このことから、500エラーはSEOに直接的な影響はなくても、間接的な影響はあるといえるため、迅速に対処するようにしましょう。
500エラーは何が原因で起こる?
主な原因として、以下が挙げられます。
- 一時的なアクセス集中
- 「PHP」「CGI」の記述ミス
- 「.htaccess」の記述ミス
- Googlebotのクローリング
- パーミッション設定のミス
- WordPress上の問題
500エラーはユーザー側でできることはある?
ページを再読み込みしたり、ブラウザのキャッシュを削除したりして閲覧できるようになるケースもあります。しかし、基本的にはサーバーに問題があるエラーですので、閲覧しているユーザー側で解決することはできません。
まとめ
今回は、500エラー(Internal Server Error)について解説しました。
このエラーは基本的にサーバーに問題がある際に出るもので、細かく見ると様々な原因があります。
Webサイトの運用を始めたばかりだと、急にエラーが出て焦ってしまうことも多いはずです。しかし、今回解説した500エラーは原因を探し出して適切な対応を行えば、解決できるエラーです。
閲覧者側で対処できるエラーではないため、管理者側がエラーを迅速に解決できるよう、まずは落ち着いて原因を探るようにしましょう。