
Web担当者であれば、alt属性について知っておく必要があります。
「alt属性って何?」「正しい設定方法が分からない」とお悩みではありませんか?

alt属性って聞いたことありますが、よく分からないんです…。
画像のSEO効果を最大限引き出すためには、alt属性を正しく設定することが不可欠です。

Web担当者の基礎知識だから、今回でしっかり身につけよう!
ここでは、alt属性の重要性やSEOへの影響、正しい設定方法、そして確認する方法について詳しくご紹介します。alt属性を活用して、Webサイトの評価を上げていきましょう。
この記事のレベル
重要度 | (4) |
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初心者度 | (4) |
難易度 | (2) |
この記事で学べること
- alt属性とは何か
- 設定するメリット
- alt属性の適切な書き方
- alt属性とtitle属性の違い
alt属性とは
「画像を読み込めない」「画像を表示できない」というシチュエーションに、サイトを訪れたユーザーが遭遇した場合に備えて、画像自体が表示されなくても「どのような画像か」をテキストで伝わるように設定しておくことです。

どこに設定するのですか?

HTMLの「imgタグ」に記載するよ!
alt属性が役立つシチュエーションは他にもあります。
例えば、その一つが「Google画像検索」です。
Googleは、「コンテンツのテーマ」と「使用画像」に関連性があるかを判断しており、ユーザーが求めているコンテンツや画像を見つけやすくするために、alt属性の使用を推奨しています。
また画像やサイトを Google 画像検索用に最適化することで、ユーザーが目的のコンテンツを見つけやすくなります。たとえば、画像に alt 属性を指定したり、構造化データのマークアップを使用したりする方法があります。
引用:Google検索セントラル|Google 画像検索 SEO ベストプラクティス

その他にも「スクリーンリーダーを使用している」「ネット回線が遅い」というユーザー向けの補助機能としても役立つんだ!
alt属性を設定するメリット

alt属性って設定していると何かと役立つんですね。

そうだね。ここでは、設定するメリットを詳しく見ていこう!
alt属性を設定するメリットは、大きく分けて3つあります。
- 画像の内容把握に役立つ
- ユーザーの役に立つ
- テキストと画像の関連性の向上
MERIT 1画像の内容把握に役立つ
alt属性を設定しておくと、何らかの要因で画像が表示されなくても、テキストベースで情報を伝えることができます。
また、文章中に挿入しているイラストや図表が重要な情報を含んでいる場合、alt属性が正しく記載されていることで、Googleクローラーが画像情報を理解できます。
MERIT 2ユーザーの役に立つ
alt属性は、以下のようなユーザーの役に立ちます。
- スクリーンリーダー(画面読み上げ用ソフトウェア)を利用する人
- ブラウザの読み上げ機能を利用する人
- 通信環境が悪い人
スクリーンリーダーでは、文章以外の情報を読み上げることができません。
そこで、alt属性を入れることにより、画像の要素を文字ベースでチェックでき、正確な情報をユーザーに伝えることが可能になります。
また、「ネット回線が遅い」「画像の読み込みエラーが発生した」という場合でも、画像の要素が文字で表示されるため、ユーザーは何が表示されているのか把握できるのです。
MERIT 3テキストと画像の関連性の向上
alt属性を正しく入れておくことで、テキストと画像の関連性を強める助けにもなります。
alt属性には「画像が何を表しているのか説明する役割」があるため、ユーザーはウェブページのコンテンツをより一貫して理解しやすくなります。
また、alt属性を正しく記載しておくと、検索エンジンも画像を理解しやすくなり、関連する検索クエリの結果に表示される可能性が高まります。

alt属性を設定することで、ユーザーとGoogle、双方に画像内容が伝わりやすくなるんですね!

そうだ!双方から「有益だ」と評価されるサイト構築のためにも、alt属性はしっかり設定しよう。
alt属性の適切な書き方

alt属性は、以下のように、imgタグ内に記述するよ!
alt属性の記述方法
<img src=”image.jpg(画像URL)” alt=”画像の説明”>

「画像の説明」部分に、「何の画像なのか」を伝える文言を入れるんですね。
alt属性を適切に設定するために知っておくべき4つのポイントを紹介します。
- 簡潔な文章を設定する
- デザイン目的の画像のalt属性はなしでも可
- キーワードを詰め込み過ぎない
- 「~の画像」はNG
POINT 1簡潔な文章を設定する
alt属性は、視覚障害やその他の理由で画像を表示できないユーザーがいた場合に役立つ文字情報です。画像が何を表しているのか、簡潔に伝わるように意識しましょう。
例えば、犬の画像であれば「ソファで寝ている犬」や「公園で走っている犬」など、画像を具体的にイメージしやすい表現で記述してください。

POINT 2デザイン目的の画像のalt属性はなしでも可
一部の画像は、デザインや装飾目的で使用されることがあります。
例えば、「背景画像」「装飾画像」「ラインマーカー」といった画像が該当します。
これらの画像はコンテンツとして直接的な意味を持たないため、代替テキストの記載を省略しても問題ありません。
ただし、代替テキストを書き込まない場合でも「alt=””」の記述は必要なので、忘れないように注意してください。
例)alt属性を入れない場合の記述法
<img src=”image.jpg(画像URL)” alt=””>
POINT 3キーワードを詰め込み過ぎない
ごくまれに、過度にキーワードを盛り込んでいるalt属性を見かけることがあります。
これは不適切なSEO対策で、評価を高めるどころかスパム判定されてペナルティを受ける可能性があるため絶対に避けましょう。
× alt属性の良くない例
alt=”犬、かわいい、ペット、動物、生き物”
○ alt属性の良い例
alt=”家のソファで寝ている犬”
alt属性は画像の特徴や意味を的確に説明するために使用するものなので、自然で読みやすい文章を重視しましょう。
POINT 4「~の画像」はNG
alt属性は画像の要素を伝える文字情報であるため、わざわざ「~の画像」といった文言を入れる必要はありません。
例えば、犬の画像に「犬の画像」と記載するのは不適切です。代わりに、「走っている犬」や「ボールを追いかける犬」など、画像の特徴が正確に伝わる記述をしましょう。
alt属性とtitle属性の違い

title属性も、画像に使用できると聞いたのですが…。alt属性とどう違うのですか?
alt属性とtitle属性は、どちらも画像に関連付けることができるHTML属性です。ただし、2つの属性は「使用できる範囲」「役割」が異なります。
alt属性は、「画像の特徴を説明するときのみ設定できる」文字情報です。
「画像が読み込まれない」「スクリーンリーダーなど画像が表示されないソフトウェアを使用しているユーザー」「検索エンジン」など、これらの対象に画像の要素を伝えることができます。
一方、title属性は、「画像以外の要素」にも使用できます。
主な役割は補足的な情報の提供で、title属性を設定した「画像」「テキスト」にマウスカーソルを合わせると、ツールチップで内容が表示される仕組みになっています。
つまり、それぞれの役割として以下が挙げられます。
- alt属性=画像の説明をするために必ず入れるべき要素
- title属性=読者に補足情報を伝えたい場合に入れると良い要素

正しく使い分けることで、ユーザーに対してより有益な情報を提供できそうですね!
ただし、キーワードの「詰め込み過ぎ」や「重複している」場合は検索エンジンからスパム判定を受けるリスクがあります。

両方の属性を書き込む場合は、使用する文言を慎重に選ぼう!
alt属性の設定確認方法
alt属性が正しく設定できているか確認する簡単な方法は、主に2つあります。
- Chromeの検証機能から確認する
- Chromeに拡張機能を追加して確認する
METHOD 1Chromeの確認方法
以下の手順で、確認できます。
- 確認したいalt属性があるページを開く
- 確認対象の画像にカーソルを合わせ、右クリック→[検証]を選択
- ページのソースコードが表示される
- 強調表示されている<img src=”画像URL” alt=”画像説明”>の「画像説明」部分を確認する
該当ページを開いて「F12キー」を押すだけでも検証画面を表示させることはできます。
しかし、画像のソースコードが強調表示されず探し出す手間が発生するため、上記の方法をおすすめします。
METHOD 2拡張機能で確認
Chromeの「Alt&Meta viewer」という無料の拡張機能を使って、alt属性を確認することもできます。
以下の手順で、使用できます。
- Chromeウェブストアを開き『Alt&Meta viewer』を検索して[Chromeに追加]する
- 確認したいalt属性があるページを開き、ブラウザ画面の右上に追加された「Alt」をクリック
- ロードが完了すると、alt属性に加えてtitle属性、画像サイズといった情報がツールチップで表示される

以上が、alt属性を簡単に確認する方法だ。やりやすい方を試してみてくれ!
まとめ
alt属性は、画像の要素を伝えるために必要な代替テキストです。
画像が読み込めない場合や、画像を表示できない場合に、画像の情報を伝えるために使用されます。また、検索エンジンが画像の要素を理解する際の指標にもなるため、SEO対策にも欠かせません。
alt属性を書き込む際の主なポイントは、次のとおりです。
- 画像の特徴を正確に説明する
- 短すぎず、長すぎない文言にする
- キーワードを含める
この記事でご紹介しているalt属性の効果的な書き方と確認方法を実践し、ウェブコンテンツの質とSEOの評価を向上させましょう!
先ほど紹介した「画像検索」について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

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