「音声検索って何?」「音声検索のSEO対策のやり方がわからない」とお悩みではありませんか?
音声検索?Siriのようなものですか?
その通り!実は音声検索にも対策があるんだよ!
ここでは、音声検索で変化する検索キーワードと、音声検索対策(VSO)についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
この記事のレベル
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この記事で学べること
- 音声検索とはなにか
- 音声入力の登場で変化する検索キーワード
- 音声検索最適化(VSO)とは?
需要が高まる音声検索とは?
音声検索とはその名のとおり、ユーザーが音声で検索エンジン上の情報を検索するシステムで、Appleの「Siri」やAmazonの「Alexa」、Android端末の「Google Assistant」などが有名です。
例えば、iOSが搭載されているiPhoneやiPadでSiriを有効にし、「Hey Siri(ヘイシリ)」の言葉に続いて調べたい単語を使って話しかけることで、検索結果を得られます。
では、音声入力と音声検索にはどのような違いがあるのでしょうか。
音声入力とは、スマホやタブレット、スマートスピーカーなどの音声認識機能を搭載したデバイスに対して、声を使ってアプリケーションを操作したり、文字を入力したりすることです。
一方の音声検索とは、SiriやAlexaなどの音声検索システムを搭載した「デジタルアシスタント」と呼ばれる機器を使って、音声入力で情報を検索することです。
デジタルアシスタントを使った検索では、テキスト検索でも行われているように、検索結果にユーザーのニーズを反映しています。
これまでの検索方法は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンに単語を入力する、「テキスト検索」しかありませんでした。しかし、インターネットの環境が整い、スマートフォンが普及したことで、音声検索が身近なものになったのです。
日本でもユーザーの多いAppleのiPhoneでは、2011年10月に発売された「iPhone 4S」に初めて、音声インターフェースサービスの「Siri」 が搭載され、2012年3月には日本語対応が始まりました。
入力する手間のかからない音声検索は非常に便利なため、音声検索市場は今後ますます拡大すると予想されます。そのため、テキスト検索だけではなく、音声検索で選ばれるための対策も必要となります。
音声入力の登場で変化する検索キーワード
音声入力の登場で、検索キーワードはどのように変化するのでしょうか?
音声検索が活用されるシーンやメリットとあわせて、テキスト検索と音声検索の違いを確認しておきましょう。
音声検索が活用されるシーン
音声検索は、日常の様々なシーンで活用されています。
料理中
料理中は、肉や魚などの食材で手が汚れていたり、手が濡れていたりすることが多いため、レシピを確認するために、スマホやパソコンに文字を入力するのが難しい場合がよくあります。そんな時も、音声検索を利用すれば、手を止めることなくレシピを検索できるでしょう。
ドライブ中
車の運転中に道に迷った際に、運転しながらスマホやカーナビを操作するのは、非常に危険です。また、交通量の多い道路や道幅の狭い道路では、路肩に止められない場合もあります。
そこで、音声検索を利用すると、運転中でも運転に集中しながら、目的地までのルートを探すことが可能です。
グルメ系のサイトや飲食店などは音声検索に対応したほうがいいね!
音声検索を利用するメリット
音声検索のメリットは、主に2つあります。
入力するスピードが速い
音声検索の最大のメリットともいえるのが、入力するスピードが速いことです。
例えば、スマホを使ってテキスト検索する場合、まずは検索アプリを開いてから、表示された検索窓にテキストを入力しなければなりません。入力の早い人でも、数十秒はかかるでしょう。
一方、音声検索は「Hey Siri(ヘイシリ)」などの言葉を使って音声検索システム機能を起動し、デバイスに話しかけるだけですので、5~6秒後には求める情報を得られます。
ながら入力ができる
音声検索のもう1つのメリットが、ながら入力できることです。
例えば、出勤前の朝の忙しい時間でも身支度しながら、今日の天気にあわせたコーディネートを検索したり、オフィス周辺で人気のランチを検索したりできます。
音声検索はテキスト検索のように、スマホを見ながら文字をタップして入力内容や検索結果を確認するのではなく、日常的なシーンで他のことをしながら検索できることが、大きなメリットです。
テキスト検索と音声検索の違い
複数のキーワードを入力して検索するテキスト検索とは異なり、音声検索は文章で検索します。
例えば、渋谷駅でカフェを検索する場合、テキスト検索では「渋谷駅 カフェ」と2つの単語を使って検索しますが、音声検索では「渋谷駅周辺のカフェを教えて」と、質問形式の文章で検索することが一般的です。
音声検索最適化(VSO)とは?
音声検索の普及に伴い必要となるのが「音声検索最適化(VSO)」です。音声検索最適化とは、どのようなものなのでしょうか?
音声検索最適化(VSO)とは
テキスト検索を対象としたSEO対策では、検索エンジンに評価されることを意識したコンテンツ作りを重視していました。しかし、音声検索の普及に伴い、特定のキーワードで検索されやすいように対策したコンテンツを、文章で認識されるように最適化する必要があります。
検索エンジンの最適化が、「Search Engine Optimization」の頭文字をとってSEOと呼ばれるのに対し、音声検索の最適化は、「Voice Search Optimization」の頭文字をとってVSOと呼ばれます。
音声検索ユーザーが増加し、SEO対策だけではカバーしきれなくなったため、VSOに取り組む企業が増えています。
音声検索結果に表示されやすいWebページの傾向
SEO調査会社として有名な「Backlinko」は、2018年に「Google Home」の1万件にもおよぶ回答を分析し、音声検索結果に表示されやすいWebページの傾向を発表しています。
- Webページの表示速度が大きな役割を果たしている
- HTTPSで保護されているWebサイト
- 回答が短く簡潔なもの
- 構造化マークアップはあまり影響しない
- ドメインオーソリティの高いWebサイト
- ソーシャル エンゲージメントが高い
- シンプルで読みやすいコンテンツ
- titleタグに検索クエリが含まれていなくても問題ない
- 長いテキストのコンテンツから回答を抜き出す場合もある
- PC検索で上位表示されているコンテンツ
- 強調スニペットに表示されているWebサイト
調査結果から、音声検索とテキスト検索で選ばれやすいWebページには、似た傾向があることがわかります。
参考:Backlinko「We Analyzed 10,000 Google Home Results. Here’s What We Learned About Voice Search SEO」
VSOへの取り組みとSEO対策で重要なことは?
音声検索とテキスト検索で選ばれやすいWebページには、似た傾向があるため、まずはテキスト検索で同じSEO対策を行います。中でも重要な、3つの施策をご紹介します。
IMPORTANT 1ページの表示速度を改善する
最も重要な対策が、ページの表示速度の改善です。音声検索では素早い返答が求められるため、まずは表示速度の改善から取り組みましょう。
ページ速度の改善には、Googleが提供する「PageSpeed Insights」の利用をおすすめします。表示速度が遅くなる原因を明らかにすることで、改善しやすくなります。
ページスピードインサイトとは?使い方とSEOに有効な改善策を徹底解説!
ページスピードインサイトの概要や使い方、ページ表示速度の改善方法を学び、ユーザビリティを向上させていきましょう。
IMPORTANT 2レスポンシブ対応に取り組む
音声検索にはスマホやタブレットを使用することがほとんどですので、スマホやタブレットでWebページが問題なく表示される、レスポンシブ対応が必要です。
様々な画面サイズのデバイスからのアクセスに対応できるように、表示崩れが起こらないように設計しましょう。
IMPORTANT 3Q&Aを設置する
音声検索では質問形式の文章を使うことが多いため、Q&Aの設置をおすすめします。
Q&Aを設置すれば、「~って何?」「~について教えて欲しい」など、質問形式の文章に対応できます。
例えば、「よくある質問」のコンテンツを作成し、「渋谷駅周辺で深夜まで営業しているお店を教えて」など、一問一答形式のQ&Aを設置すれば、VSO対策につなげられます。
確かにSEO対策で学んだ内容と同じでした!
つまり音声検索においても”ユーザーファースト”が重要ということだよ!
音声検索に関してよくある質問
音声検索を対策すべき業界はありますか?
例でもご紹介したようにレシピサイトを運営している会社や実店舗を持つ業界の方は対策することをおすすめします。自社サービスを利用するユーザーの検索方法を考察してみるといいでしょう。
Q&Aを設置することをおすすめとのことですが、設置するコツはありますか?
ユーザーからいただく質問を掲載することも有効的ですが、SEOの観点から再検索ワードを含めたQ&Aを作成することもおすすめです。
まとめ
音声検索には入力するスピードが速かったり、ながら入力できたりするメリットがあるため、今後ますます普及すると予想されます。
音声検索の普及に伴い、「音声検索最適化(VSO)」が必要になりますが、基本的にはSEO対策をしっかり行うことで、VSO対策もできます。
特に、スピードが求められる音声検索では、ページの表示速度が重要ですので、ツールを活用するなどして改善しましょう。
また、Q&Aを設置すれば、ユーザービリティが向上するメリットもありますので、まずは取り組みやすい施策から始めることをおすすめします。