
今回ご紹介するのは今話題のRPAツールで、その中でも注目を集めているUiPathについてです。
インストール方法から、おすすめのアクティビティ(拡張機能)をRPA初心者向けにご紹介しております。
RPAが注目されている理由

RPAとは?
RPAとは、ロボティック・プロセス・オートメーション (Robotic Process Automation)の略語で、パソコン内のソフトウェア型ロボットに業務を覚えさせて、自動で業務させる概念を指します。
日本でRPAという言葉が浸透し始めたのは2016年からで、その分かりやすい操作性や即効性から2017年に大きなブームとなりました。
RPAは現在 (※2019年12月)、AIやIoTと並んで一度は耳にしたことのある注目ITワードとなっております。
しかし、RPAという単語自体は聞いたことあるがRPAを実際に触ったことのない方や、RPAとAIの違いが分からないという方も多いのが現状です。
導入効果が高い
一昔前はデータ入力や事務作業などの単純業務を人の手で行っておりました。
その業務にRPAを導入することで、作業時間を半分以下まで削減できたという事例もあります。
またRPAは直感的な操作が可能で、プログラミング未経験者でも比較的容易に始められます。
RPAに向いている業務
RPAは決められた手順を繰り返し行う単純作業や、ルールが正確に決まっているルーティンワークが向いており、その中でも以下の作業が適しております。
- 主にパソコンへ数字や文字を入力するデータ入力やタイピング
- 時間を指定してメールを送信する自動メール配信
- WordファイルやExcelファイルなどのPDF化
- 2つ以上のシステムからのデータ抽出や集計
- チャットBOTによる問い合わせ対応
文章を書いたり、考えたりする業務をRPAで行うのは難しいですが、一度ルールを決めた作業はRPAで行いましょう。
そうすることで生産性と業務効率が向上し、人は人にしかできない業務に注力でき、労働者のモチベーションアップへと繋がります。
UiPathについて

そもそもUiPathって何?
UiPathとは、UiPath社が提供している業務自動化のRPAソフトウェアを指します。
UiPathは主に3つの製品に分かれております。
UiPath Studio
UiPath Studioは自動化のプロセスを設計・作成するためのツールで、ダイアグラムを使用した高度なビジュアル機能があります。
UiPath Robot
UiPath Robotは、UiPath Studioで作成したプロセスを実行するためのロボットです。
ロボットは2種類に分かれており、人間がプロセスのトリガーとなるアシストモードと、人間が監視しない環境で実行する完全自動モードがあります。
UiPath Orchestrator
UiPath Orchestrator は、UiPath Robotと作成したプロセスのデプロイやスケジューリング、監視や管理などを行うためのツールです。
UiPath ~ ダウンロード方法 ~
STEP 1 UiPath公式サイトへアクセス

STEP 2 トライアルの開始

STEP 3 Community Cloudの「Try it」ボタンをクリック

STEP 4 アカウント作成
アカウントの作成・登録方法は以下の4つの方法があります。今回はメールアドレスで登録しますが、任意の方法で登録してください。
- Googleで登録
- Microsoftで登録
- LinkedInで登録
- メールアドレスで登録

STEP 5 アカウント作成に必要な情報入力

STEP 6 メール確認
STEP 5で入力したメールアドレスにメール送信されますので、確認してください。

STEP 7 UiPath管理画面にページ遷移

STEP 8 UiPath管理画面の日本語化
左メニューの下部に言語変更のリストメニューがありますので、日本語を選択してください。

STEP 9 インストールファイルのダウンロード
Studioをダウンロード (Community Edition)をクリックし、保存先を選択するとダウンロードが開始されます。

UiPath ~ インストール方法 ~
STEP 1 インストールファイルをクリックして実行

STEP 2 Community ライセンスを選択

STEP 3 プロファイルを選択
「UiPath Studio:複雑な自動化プロジェクトを作成したいプログラミング経験者に最適です。」を選択してください。

STEP 4 更新プログラム チャンネルを選択
「安定:低い頻度で、通常1年に数回リリースされる安定版の更新を受信します。」を選択してください。

STEP 5 インストール完了
下図の通り、UiPath Studioが起動しましたら、インストール完了です。

おすすめのアクティビティ
アクティビティ名 | 機能 |
---|---|
Word Activities | Word操作のアクティビティ |
Excel Activities | Excel操作のアクティビティ |
PDF Activities | PDF操作のアクティビティ |
Mail Activities | メール操作のアクティビティ |
Database Activities | データベース操作のアクティビティ |
System | Windows操作 (ファイル・クリップボード操作など)のアクティビティ |
Workflow | ワークフローの繰り返し・分岐処理操作のアクティビティ |
※下図の「パッケージを管理」から簡単にインストールできます。

まとめ
いかがでしたか。今回、ご紹介した内容はUiPathのダウンロード・インストール方法から、おすすめのアクティビティについてです。
UiPathを取り入れ、業務自動化を行うことで大幅な工数削減が見込めますので、ぜひ活用してください。