
今回ご紹介するのは、Twitter活用戦略です。
Twitterユーザー数の動向
2016年の2月18におけるTwitterからの発表によると、国内ユーザー数は3,500万人(2015年12月末時点)世界全体では3億2,000万人にも上ります。
この数字は、Facebookの日本国内月間アクティブユーザー数2,500万人(2015年10月の発表)をはるかに超えるユーザー数となります。
Twitterのユーザー数はこれまで2014年6月で1,980万人、2015年5月で2,390万人とLineやFacebookに次ぐ3位でしたが、2015年12月末時ではついにFacebookを超え、LINEに次ぐ第2位の国内ユーザー数を獲得しております。
この多くのユーザー数を持つソーシャルメディアを活用し、ビジネスを成功に導いた様々な事例があります。
ビジネス活用事例
国内のTwitter活用事例
地域ビジネス活用事例としてご紹介するのは、東京都の豚肉料理店「豚組」さんです。
来店の20%がTwitter経由で、多いときは110名のうち46名にも達したそうです。
顧客単価4,000円、Twitter経由の1日の来店を平均20名と想定しても、月間約240万の売上に貢献しているものと思われます。
特徴的なのは、表玄関(@butagumi)と勝手口(@hitoshi)という二つのアカウントを巧みに使い分けている点です。
表玄関と呼ばれるアカウントは「お店の案内」「キャンペーン」「公式情報」「一般予約窓口」に使っています。
勝手口と呼ばれるアカウントは、趣味や冗談、雑談だけでなく調査やアンケートに活用し、裏情報やVIP予約を流すことも行っているそうです。
特に参考になるのは、「今週」「今日」「来週」「誰でも」などのような常設型プロモーションではなく、「今だけ」「一組だけ」「思いついた」「先着/あなただけ」のような臨時型プロモーションを活用している点です。
ネットショップ事例
ECサイトの例として参考になるのは、見込み客(フォロワー)15,000人を誇り、4時間で6,400クリック、600人が限定セール商品を購入した無印良品さん(@muji_net)の例です。
具体的な手法は、セール情報を流すというものです。
セールの内容は、商品5品と福袋で、価格は通常アウトレット価格の2割引程度での放出ということで「安い」という訴求ポイントがあるのですが、決めてとしてはTwitterにおけるフォロワーとのしっかりとした対話や交流を行ってきた過程が最も重要なポイントだったとされています。
海外活用事例
2年半で650万ドル(1ドル100円換算で6億5000万円)を売上げたDELLさん(@DellOutlet)のアウトレットPC販売の例です。
最も有名な事例として取り上げられることが多いです。
具体的手法としてはツイートは日に2回程度実施し、社員であるステファニー・ネルソン氏が実名顔出しを行い、1人で運用し成功したそうです。
以前は、一方的な販促リンクを流していたそうなのですがユーザーが交流を求めていると判断し、コミュニケーションを並行して行なうようになったところ成果が増大したそうです。
基本的には、旧モデルの在庫品などを安く販売しています。
施策のポイントとしては、先着10名というふうに限定販売を行ったことや、個別のユーザーにDMで告知して販売した点があげられます。
フォロワー獲得について
投稿を見込み客に露出させていく前提条件としてはそれぞれのタイムラインに投稿が表示されるフォロワーを獲得することが必要となります。
そのためには有益な投稿や、Twitterユーザーとの交流が不可欠です。
有益な投稿の手法
事例から学ぶ具体的な手法としては、以下となります。
- クーポンや割引などのメリットを発信する
- 豆知識、ノウハウ、うんちくなどの役に立つ投稿をする
- 自社の商品やサービスのこだわり、コンセプトを投稿する
- 歴史や背景を投稿する
- 今だけ、あなただけ、先着というような限定情報を投稿する
Twitterユーザーと交流するコツ
商売っ気ばかりだしてしまうと、Twitterユーザーに嫌われてしまいます。
セールス情報の発信だけでなく、人柄や感情の伝わる投稿をするのがコツとなります。
さらにTwitter検索から、検索して興味のありそうなTwitterユーザーや、影響力のあるインフルエンサーに対して、RTや、引用RTだけでなく、返信やDMなどを行ないましょう。
そして重要なのはフォローすることによるフォロー返しとなります。
まとめ
定番化して成熟期を迎えてもなお、国内ユーザー数を増大させているTwitterは、非常に有効でかつ、魅力ある販促ツールです。
うまく活用して、ビジネスを成功に導きましょう。