
こんにちは。SEO先端ラボです。
前回2回にわたりコアウェブバイタルの影響について、調査結果を公開させて頂きました。

SEO|CWV(コアウェブバイタル)国内調査結果
2021年6月中旬~8月末にかけて行われたページエクスペリエンスアップデートが実装されました。 アップデートでCWVがいかに日本国内の検索順位に影響を与えたか、独自の調査データを公開します!

SEO|CWV(コアウェブバイタル)国内調査結果【アップデート前後比較】
ページエクスペリエンスアップデート前後におけるCWVの比較データを大公開します!
今月からは「SEO|タイトル文字数に関する都市伝説(全2回)※」を検証します。
「SEO対策でよく耳にするルールは本当に効果あるの?」
「10年前から言われているルールは今でも通用するの?」
等々、皆様のSEOに対する疑問をスッキリ解決します。
記念すべき一回目の調査は、ずばり「タイトルタグは35文字以内が良い」という噂話の検証です。
タイトルタグは、SEO対策で最も重要かつ基本的な項目です。
Googleが推奨するところによると、以下に気を付けるとよいそうです。
- 具体的で分かりやすい
- 同じ単語を複数回繰り返さない
- 長すぎない
今回SEO先端ラボでは「長すぎないタイトル」について深掘りしていきます。
何文字以内が最適なの?
実際「SEO タイトル 文字数」とGoogleで検索すると「最適な文字数は〇文字です」と主張するサイトが多数出てきますが、約30-35文字との主張が多いようです。
しかし、回答に統一性はなくサイトによって最適とされる文字数は様々です。
Googleの検索結果ページで表示されるタイトルの文字数が、全角で32から35文字だからでしょう。
(2021年11月10日時点)
しかし35文字を超えても上位表示したり、逆にタイトルタグを短くしてもなかなか上位表示されない。といったケースもあります。
そこで実際に、「タイトルタグは35文字がベスト説」を当ラボが検証してみました。
結論
いきなりですが結論からすると、
- 上位サイトに関わらずタイトル文字数は約35文字前後である
- 35文字以上でも上位表示されるサイトがある
という調査結果が出ました。
上位表示されているサイトほど、文字数が35文字に収まっているという明確な傾向は確認出来ませんでした。
また上位表示の有無にかからわず、全体として35文字前後にタイトルが収まっているサイトが多いです。
タイトルは35文字がよいというのは本当なのか?

うーん。この結果だけを見ると「タイトルタグ35文字ベスト説」は間違いではないかね?

そうですね。
確かに絶対35文字以内にしないといけないという結論には至っていないです。

このままでは研究結果として発表が出来ないのでは?!早くもラボの危機が・・・!

し、所長!ちょっと待ってください!次のグラフをご覧下さい。
調査結果詳細
タイトルタグの調査結果①

こちらのグラフは、Googleの検索結果ページ毎(10サイト単位)ごとの、タイトル平均文字数です。
検索結果の1ページ目(1位~10位)と5ページ目(41位~50位)のグループを比べても、平均、中央値ともに大差ありません。
上位表示に「35文字が最適」という事であれば、「G1」グループが35文字前後に位置し、横軸を右に進むにつれて右肩上がり、もしくは右肩下がりにグラフが変化していくはずです。
しかしグラフはほぼ横一直線になっています。
タイトルタグの調査結果②

次に、1位から5位までの順位ごとにグループ分けした結果です。 調査した対象キーワード数は95個です。
こちらも同様に、平均値、中央値ともに順位よって顕著な差は見られませんでした。
2つのグラフを見てもお分かりいただけるように、順位によって明確な文字数の差はありませんでした。
ではタイトルタグは何文字でも良いのか?というと、そういう訳でもなさそうです。
それは次のような傾向が確認できたからです。
全体の傾向
- 傾向1.全体の50.8%が35文字以内(2324/4567ページ)
- 傾向2.うち21.5%が1ページ以内(500/2324ページ)
- 傾向3.全体の49.1%が35文字以上(2243/4567ページ)
- 傾向4.うち20.0%が1ページ以内(488/2243ページ)
※調査対象ページの全体のタイトルの文字数平均値は、39.1文字でした。
また中央値で見るとぴったり35文字でした。
TOPIX海外におけるタイトルタグの研究結果
海外でもタイトルタグのベストな文字数は何文字か?というテーマで研究されています。
最適な文字数は日本語と異なりますが、英語圏でもベストな文字数があるようです。 英語のサイトになりますが、詳しくは下記URLよりご覧ください。
※英語のサイトになります。
タイトルタグが長すぎるデメリット

なるほど。全体の傾向としては、やはり35文字前後がベストのようですね。

順位によっては明確な傾向は見られませんでした。しかし裏を返せばタイトルタグの文字数を35文字前後にするという事は、多くのサイトが実施している常識だと思われます。

少なくとも、検索結果に表示しきれる35文字以内に抑えた方がよさそうですね。

表示がしきれなくなる以外に、次のようなタイトルタグが長すぎる事によるデメリットも考えられます。
デメリット
一部のWEBサイトでは、タイトルが長すぎると設定したテキストと異なる内容が検索結果に表示されるというケースがあります。
これは2021年8月にGoogleが実施したアルゴリズムアップデートによるものです。
ページ内容に応じてGoogleが「適切」と思われる文章へタイトルを変更するようになりました。
勝手にGoogleにタイトルタグを書き換えられないようにする為にも、35文字以内に抑えた方が良さそうです。
まとめ
今回の調査結果でタイトルタグ文字数と検索順位の明確な関係性は認められませんでした。
ただ、どの順位でも35文字前後に揃えるという事は、多くのサイトが実践している基本中の基本という事だと言えます。
「タイトルタグは35文字を目安に抑える」事を最低限の必須条件として意識して頂ければと思います。
次回はタイトルにおけるKW数とその位置について調査した結果を発表します。
12月14日公開予定です。お楽しみに!