
「内部対策と外部対策の違いがわからない」「内部対策って何をすればいいの?」とお悩みではありませんか?
ここでは、内部対策の目的や対応内容についてご紹介します。
SEOの内部対策とは

SEO対策は、ウェブサイトの内部を対策する「内部対策」と、ウェブサイト以外を対策する「外部対策」の2つに大きくわけられます。
どちらもSEO対策に欠かせない手法ですが、内部対策と外部対策では、内部対策を重視する傾向があります。
自社のホームページの内部対策をする前に、まずは内部対策がどのようなものなのかと、内部対策をする理由を把握しておきましょう。
内部対策とは?
内部対策とはその名のとおり、自社のホームページの内部構造を整えることです。
内部対策といっても様々な方法がありますので、主な方法をご紹介します。
- URLをわかりやすくする
- サイトの階層構造を最適化する
- パンくずリストを設置する
- ナビゲーションをテキストにする
- リンク切れを確認する
- URLを正規化する
- インデックスされているか確認する
- noindexタグを活用する
- 適切な文字サイズにする
- 404エラーページを設置する
- ページ速度を高速化する
- モバイルファーストインデックスに対応する
- タイトルに対策キーワードを含める
- メタディスクリプションを最適化する
- 見出しタグを適切につける
- フッターにナビゲーションを設置する
- 説明文をテキストにする
※詳しくは次の小見出しで解説します。
内部対策では、テキストや画像、HTMLタグやリンクなど、ウェブサイトの内部を改善します。
内部対策をする理由
SEO対策では、なぜ内部対策が重視されるのでしょうか?
どんなに質の高いコンテンツを作成しても、内部対策が不十分では、そもそもGoogleにウェブサイトを見つけてもらえません。
また、Googleにウェブサイトを見つけてもらったとしても、内部対策が不十分では、正しくウェブサイトの情報を認識してもらえないため、適切に評価してもらえなくなってしまいます。
Googleがウェブサイトを評価する際には、ウェブサイトを読み取って評価をつける「クローリング」と、読み取った評価をデータベースに登録する「インデックス」という作業を行っています。
そのため、クローリングの際にウェブサイトを見つけてもらいやすくし、ウェブサイトの内容を理解して正しく評価してもらうために、内部対策をする必要があるのです。
SEO内部対策の内容

SEO内部対策で行う4つの施策の、具体的な内容をご紹介します。
クローラーの巡回を促す施策
Googleでは「クローラー」と呼ばれるロボットを使い、ウェブサイトの情報を収集する「クローリング」を行っています。
クローリングしやすいようにするためには、Googleが見やすいように、ウェブサイトの構造をわかりやすくすることが欠かせません。
URLをわかりやすくする
Googleでは「検索エンジンスターターガイド」で、わかりやすいURLにするように名言しています。コンテンツの情報が伝わるように、URLは文字列にしましょう。
階層構造を最適化して最下部までクローリングしてもらう
Googleの「検索エンジンスターターガイド」では、わかりやすい階層であることも求めています。6階層も7階層もあるウェブサイトでは、最下層までクローリングされない可能性があります。そのため、クローリングしやすいように、階層構造は3~4階層までにすることをおすすめします。
パンくずリストの設置で構造を明確にする
パンくずリストとは、ウェブサイトを訪れたユーザーが、サイト内のどこにいるのかを、わかりやすく表示したものです。パンくずリストを設置することで、ユーザーの利便性が向上します。
ナビゲーションをなるべくテキストにする
ウェブサイト内のページ同士をつなぐナビゲーションは、なるべくテキストにすることをおすすめします。テキストよりも画像のほうがデザイン性は向上しますが、Googleはテキストのほうが理解しやすいため、なるべくテキストにしましょう。
リンク切れを確認してクローラビリティを向上させる
リンク切れがあるウェブサイトはGoogleがメンテナンスされていないウェブサイトだと判断するため、評価が下がってしまいます。リンク切れチェックツールを使用すればリンク切れを見つけられるため、こまめに確認しましょう。
URLを正規化して評価を統一する
URLの正規化では、同じ内容のページのURLを、1つのページURLに統合します。URLの正規化を無視すると、重複コンテンツになったり、被リンクが分散してしまったりするため、注意が必要です。
適切にインデックスしてもらうための施策
クローリングで集められたウェブサイトの情報は、Googleのデータベースに登録されます。
登録作業は「インデックス」と呼ばれ、ウェブサイトがインデックスされて初めて検索結果に表示されるため、インデックスされなければ検索結果には表示されません。
インデックスされているか確認する
そもそも、自社のウェブサイトがインデックスされていなければ検索結果に表示されないため、まずはインデックスされているかどうかを確認します。Google Search Consoleの機能(インデックスカバレッジ)を使えば、インデックスされているかどうかの確認や、インデックスされていない場合の申請ができます。

Webページをインデックスさせる方法
せっかく作ったWEBページがなかなかインデックスされなくて困っている。というお悩みはありませんか。GoogleにWEBページをインデックスしてもらう最終手段とは?!
noindexタグを活用して重複コンテンツを対策する
重複コンテンツが多数存在する状況は、SEO対策では好ましくないため、統合や削除などを行いますが、「noindexタグ」を設置する方法もあります。noindexタグの設置は、重複コンテンツがインデックスされることを防ぐ以外にも、ウェブサイトの評価を下げる低品質なページへの回遊も防げます。
ユーザビリティ向上の施策
内部対策で最も重要なのが、ユーザーの使いやすさです。
ユーザーの使いやすさは「ユーザビリティ」と呼ばれ、Googleはユーザーファーストを掲げているため、ユーザーに有益なコンテンツを、検索結果の上位に表示します。
適切な文字サイズで閲覧しやすくする
文字は大きすぎても小さすぎても見にくいため、ユーザーが見やすいように、適切な文字サイズにします。
ウェブサイトによって異なりますが、最低でも12ピクセル以上で、16ピクセルが推奨されています。パソコンだけではなくスマホで見た場合でも、適切な文字サイズになるようにしましょう。
404エラーページを設置して利便性を向上させる
404エラーページを設置すると、探しているページが存在しないことを、ユーザーに明確に伝えられ、人気のある記事やトップページのリンクを設置して、ユーザーの離脱を防げます。
ページ表示の高速化を図って使いやすくする
ページの表示速度が遅いと、ユーザビリティが低下してしまいます。
一般的に、ページを表示するまでに3秒以上かかるとユーザーの40%以上が離脱するため、対策が欠かせません。
ウェブサイト内に問題を抱えているページがあるかどうかは、Google Search Consoleの「ウェブに関する主な指標」で確認できます。「不良」または「改善が必要」に該当するページがあった場合は、画像の容量に注意するなどして、ページ速度の高速化を図りましょう。

ページスピードインサイトによるWEBページの表示速度改善について
Googleの調査結果にもあるように、WEBページの表示スピードが遅いと、コンバージョンに達するまでのエンドユーザーを少なくしてしまうことにつながります。
MFIに対応して検索順位の低下を防ぐ
「モバイルファーストインデックス(Mobile First Indexing)」とは、パソコン版のウェブサイトではなく、モバイル版のウェブサイトで、検索順位を決める仕組みのことです。
スマホの普及に伴い、パソコンで検索するユーザーよりも、スマホで検索するユーザーが多くなったため、Googleが評価の対象をパソコン版からモバイル版に変更しました。
パソコン版のウェブサイトの中には、スマホ対応のものもありますが、MFIとは全くの別物です。自社のホームページがMFIに対応しているかどうかは、Google Search Consoleで確認できます。

モバイル フレンドリーとユーザビリティについて改めて考える
運営しているウェブサイトは本当にモバイルフレンドリーでしょうか?この記事ではモバイルフレンドリーとユーザビリティにおけるTipsをいくつかご紹介していきます。
Googleに情報をわかりやすく伝える施策
クローラーの巡回を促す施策と合わせて必要なのが、クローリングした情報をインデックスしてもらうために、Googleに情報をわかりやすく伝える施策です。検索結果の上位表示を狙うための、対応方法をご紹介します。
タイトルは対策キーワードを入れてわかりやすくする
ページタイトルは、タイトルを見ただけでページの内容が理解できるように、わかりやすいタイトルにします。検索結果の上位に表示させるためには、ページタイトルに対策キーワードを入れ、ユーザーにページの内容を明確に伝えられるようにしましょう。

SEO|タイトル文字数に関する都市伝説~第1弾~
インターネット上に広がるSEOの都市伝説。データを基に客観的に検証していきます。今回は「タイトルタグ文字数は何文字が最適なの?」という内容を検証していきます。

SEO|タイトルに関する都市伝説~第2弾~
SEOのうわさ話の検証シリーズ第二弾です。今回は、タイトルタグ内のキーワード使用回数、位置と順位の関係について迫ります。
適切なメタディスクリプションをつけてクリック数を上げる
メタディスクリプションとは、検索結果のタイトルの下に表示される、ページの内容を説明する文章です。
メタディスクリプションに適切な説明分を入れていると、クローラーに正しく情報を伝えられることはもちろん、ユーザーにも記事の内容を伝えられるため、クリック数の向上につなげられます。

メタディスクリプションとSEOの関係
SEOの順位に影響は与えないにもかかわらず、Googleが重要項目と謳うメタディスクリプション。設定内容と順位の関係性に迫ります。
見出しタグを適切につけて内容をわかりやすくする
見出しタグは記事の内容を簡単にまとめたものですので、ユーザーが見出しを見ただけで、大まかに内容を理解できるようにします。
「h1」はページタイトル、「h2」は中見出し、「h3」は小見出しの役割を持たせます。
また、h1から順番に使用し、h2とh3は画像ではなくテキストにしましょう。
フッターにナビゲーションを入れて利便性を高める
フッターとはウェブサイトのページの、最下部の領域のことです。
重要なページなどをフッターに入れることで、SEO対策の効果が現れます。
また、フッターにナビゲーションを入れ、それぞれのページのリンクを設置すると、ユーザーがウェブサイト内を回遊しやすくなり、利便性が向上します。
説明文はテキストにして認識してもらいやすくする
ウェブサイト内にある説明文などの文章は画像ではなく、なるべくテキストにすることをおすすめします。
とくに、対策キーワードが入っている文章や重要な説明文などは、画像だけだとSEO効果が期待できません。視認性が高い画像をどうしても使用したい場合は、テキストと併せて使いましょう。
絶対にやってはいけないガイドライン違反

SEO対策する際に注意しなければならないのが、ガイドライン違反です。
Googleのガイドラインに違反すると、順位が下がる、インデックスを外されるなどのペナルティを受ける可能性があります。
SEO対策で意図せずやってしまうことの多い、2つのガイドライン違反をご紹介します。
隠しテキストと隠しリンク
ユーザーには見えないけれど、クローラーには見えるテキストとリンクを入れるのが、隠しテキストと隠しリンクです。
検索順位を上げるために、意図的に入れた隠しテキストや隠しリンクは、ペナルティの対象となります。
ただし、意図的ではなくても、隠しテキストや隠しリンクとみなされる場合もあるため、何が隠しテキストや隠しリンクなのかを、しっかりと確認することが大切です。
クローキング
ウェブサイトに細工し、ユーザーとクローラーに別々のコンテンツを出し分けて、検索結果の順位を操作する手法が「クローキング」です。
クローキングもペナルティの対象ですので、知識不足でクローキングとみなされないように、注意が必要です。
まとめ
内部対策はGoogleがクローリングする際に、ウェブサイトの内容を適切に理解してもらうために行います。
どんなに質の高いコンテンツを作成しても、内部対策をしていなければGoogleにクローリングやインデックスしてもらえないため、ユーザーに情報を届けられなくなってしまいます。
自社のホームページのコンテンツをしっかりとユーザーに届けるためには、クローラーも意識してコンテンツを作成することが大切です。
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