GA4とは!?UAとの違いや新たな機能・指標をわかりやすく解説!

2023/05/01 09:00

2023年7月1日にUAが正式に計測終了となることをご存じですか?

マナブ
マナブ

ヤバい!まだ移行してないし、全く使い方がわからない。

刻一刻と期限が近づく中、まだGA4への移行が完了していないという方は意外にも多いのではないでしょうか。

当たり前の話ではありますが、UAが計測終了となれば、もちろん7月1日移行のデータは一切取れなくなってしまいます。さらに、UAのデータをGA4に引き継ぐこともできません。

GA4とUAでは仕組みに大きな違いがあり、取れるデータの数値も変わってきます。

操作感に慣れておくためにも、移行は早いほど良いといえるでしょう。

まずはGA4の基礎的な知識を身につけて、スムーズに移行できるように準備するのがおすすめです。

ここでは、GA4をUAと比較しながらわかりやすく解説します。

編集長
編集長

私の主観では、UAとGA4は同じアナリティクスだけど全く別のツールに感じています。
使い方に戸惑うこともあると思いますので、早めに導入しましょう!

この記事のレベル

重要度(5)
初心者度(5)
難易度(2)

この記事で学べること

  • GA4に移行すべき理由
  • UAとの違い
  • 新たに追加された機能や指標の定義
  • GA4のメリット・デメリット・注意点
  • GA4の設定方法

GA4とは?早めに移行すべき理由

そもそもGA4とは、いったいどのようなものなのでしょうか?

GA4とは?

GA4とは2020年10月に提供が開始された、「Google Analytics」の最新版の「Google Analytics 4」のことです。

そもそも、Google Analyticsとは、Googleが2005年に提供を開始した、ウェブサイトを分析するアクセス解析ツールで、無料の「Universal Analytics(UA)」と、有料の「Google Analytics 360」の2種類があります。

Google Analyticsでは、アプリや動画を利用するユーザーの分析が十分にできないため、Googleはアプリ分析用ツールである、「Google Analytics for Firebase」の提供を開始。さらに、ウェブサイトとアプリの計測機能を備えた「Google Analytics APP+Web property」を2019年に発表し、2020年10月に「Google Analytics 4」に名称を変更しました。

GA4に移行すべき理由

Google Analyticsを使って測定を続けるためには、GA4に移行しなければなりません。なぜなら、SEO対策などで多くの方がメインで使用してきたUAのサポート終了を、Googleが発表したからです。

2023年7月1日がデータ処理の終了日となっており、以降はUAを使ったデータの計測ができなくなってしまいます。2023年12月31日までは、過去のデータの閲覧はできますが、UAで計測したデータについては、GA4に引き継ぐことができません。

GA4の導入当初はデータが蓄積されていないため、過去のデータと比較するためにも、早めの導入をおすすめします。

何が変わる?GA4とUA(ユニバーサルアナリティクス)の違い

GA4とUAには、細かい仕様も含めると多くの違いがあります。

様々な違いの中でも、SEO対策を行うWeb担当者なら押さえておきたい、3つのポイントをご紹介します。

データの計測方式

GA4とUAでは、データの計測方式が異なります。

セッションやページを軸に計測をしていたUAに対して、GA4はイベントを軸に計測します。

UAでは、ユーザーの訪問から離脱までのセッションや、ユーザーが閲覧したページ合計のページビューをデータとして計測します。

一方、GA4ではページビューやリンククリック、動画再生やダウンロードなど、コンテンツに対して生じたアクションをイベントとして定義して計測します。

指標の定義

GA4とUAではデータの計測方式以外に、指標の定義も異なります。

訪問に関わる指標では、UAのユーザー当たりのセッション数などの指標が廃止されました。UAでは平均セッション時間を指標としていたのが、GA4ではセッションあたりの平均エンゲージメント時間を指標としています。

また、ウェブサイトの閲覧に関わる指標では、平均ページ滞在時間を指標としていたUAに対し、GA4では平均エンゲージメント時間を指標としています。

他にも、UAでは目標完了数や目標値、トランザクション数を指標としていたのが、GA4ではコンバージョンやイベント収益、eコマースの購入数を指標としています。

管理画面のUI

管理画面のUIが一新されたことで、UAとGA4はまったくの別物となりました。UAに慣れ親しんだ方なら、GA4は使いづらさを感じるかと思います。

しかし、サイドバーは項目が少なくなり、データ表示も見やすく変更されているため、慣れれば使いやすくなるはずです。

GA4に早く慣れるためには、GA4でも毎月のレポートを作成することをおすすめします。

レポートを作成するための基本的な操作が身につくと、GA4への苦手意識も薄れていきます。操作に慣れるためにも、ぜひ早めにGA4を導入しましょう。

GA4から追加・変更された機能や指標

GA4では、UAにはない新たな機能や指標が続々と追加されました。その中でも主要なものが、以下の4つです。

  • イベント
  • エンゲージメント
  • 探索レポート
  • 直帰率

ここではそれぞれを詳しく確認していきましょう。

イベント

イベントとは、Webサイト内におけるユーザーの行動に関するデータのことを指します。

UAでは「ページ」を基にしかデータを取れなかったため、データ上ではユーザー行動の詳細を追えない部分が弱点としてありました。

しかし、GA4では「ページを70%までスクロールした」「動画を30秒視聴した」などの詳細なユーザー行動をデータとして計測できるようになっています。

このようにサイト内のユーザー行動が明確になれば、Webサイトの運営にも大いに役立つでしょう。

STEP 1

GA4でイベントを設定するには、GA4の左画面から「管理」をクリックしてください。

STEP 2

管理画面の中央「プロパティ」の中から「イベント」を選択しましょう。

STEP 3

すると、画面にイベントの一覧が出現します。右の「イベントを作成」というボタンから任意のイベントを作成して設定は完了です。

エンゲージメント

GA4における最大の特徴ともいえるエンゲージメントとは、Webサイト内におけるユーザーの操作のことを指します。

例えば「商品リンクのクリック」「ページの滞在時間」といったデータを収集することで、ユーザーの満足度を測る新しい指標を追加したのです。

基本的な指標は、以下の4つに分類されます。

  • エンゲージメントのあったセッション:
    10秒以上継続・1つ以上のコンバージョン・2回のページビューのいずれかを満たすセッション
  • エンゲージメントのあったセッション率:
    ユーザー1人あたりの平均的なセッション率(エンゲージメントのあったセッション÷ユーザー数)
  • エンゲージメント率:
    エンゲージメントのあったセッションの割合(エンゲージメントのあったセッション÷全てのセッション)
  • 平均エンゲージメント時間:
    ユーザーが実際にWebサイトを閲覧していた時間の平均(総エンゲージメント時間÷ユーザー数)

GA4では、こうした様々な指標からユーザー行動を適切に評価できるようにしているのが特徴です。

エンゲージメント率が上がれば最終的なCVR(コンバージョン率)向上に繋げやすくなるため、運用しているWebサイトに何が足りないのかを明確化するのに役立ちます。

【GA4】平均エンゲージメント時間とは?定義と滞在時間との違いを徹底解説

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Web運営を任されたらまず知りたい、平均エンゲージメント時間とは何か、確認方法、その改善策などを解説します。

探索レポート

探索レポートとは、UAにおけるカスタムレポートの高機能版のようなもので、詳細な分析をする際に欠かせないGA4の新たな機能です。

任意の条件に絞ってデータを閲覧したいときには、探索レポートの比較機能を使って分析しましょう。

自由にカスタマイズしながらレポートを作成できますので、運用の目的に合った分析が可能になります。

詳しい内容やUAとの違いについては以下の記事にて取り上げていますので、ぜひ併せてご確認ください。

GA4探索レポートとは?探索レポートの特徴と作成方法をご紹介!

GA4探索レポートとは?探索レポートの特徴と作成方法をご紹介!

UAのカスタムレポートに代わって活用できる「探索レポート」についてご紹介します。

直帰率

UAにも直帰率という指標はありましたが、GA4では直帰率の定義が少し変わりました。

GA4の直帰率は、先ほどご紹介したエンゲージメントが絡んでおり、「エンゲージメントがなかったセッションの割合」と定義されています。

定義が変更したことで、UAよりもGA4の方が直帰率は良い数値がでる傾向があります。

詳しい内容は、以下の記事にて取り上げていますので、ぜひ併せてご確認ください。

編集長
編集長

GA4では一時期直帰率は指標としてなくなりましたが、復活しました。

【GA4】直帰率とは?UAとの定義の違いや確認方法をご紹介!

【GA4】直帰率とは?UAとの定義の違いや確認方法をご紹介!

GA4を使う上で知っておくべき「直帰率」「エンゲージメント」についてご紹介します。

GA4で何ができるようになる?

GA4では実際にどのようなことができるのか、GA4の特徴的な3つの機能をご紹介します。

FUNCTION 1アプリとウェブを横断的に計測できる

GA4では、アプリとウェブを横断的に計測できることが、大きな特徴です。

GA4のプロパティには、「データストリーム」の項目が、新たに追加されています。

データストリームには「iOS」「Android」「ウェブ」があり、ウェブサイトのデータと、Firebase経由で収集したアプリのデータを、統合して計測できます。

ウェブサイトとアプリのデータを統合して計測することによって、あるユーザーがウェブサイトとアプリをまたいでも、同じユーザーと認識して計測できます。

FUNCTION 2ユーザー行動が予測できる

GA4では、ユーザーの行動も予測できます。

GA4には「予測指標」が導入されており、構造化されたイベントデータを収集することで、ユーザーについてより詳しく理解できます。

予測指標では、「アプリ内購入の可能性」や「購入の可能性」、「離脱の可能性」などを知ることができます。

それぞれの項目で作成したレポートからは、商品の購入やサービスを利用しそうなユーザー、ウェブサイトから離脱しそうなユーザーがどの程度いるのかがわかります。

FUNCTION 3プライバシーを重視したデータの収集ができる

GA4は、データ規制の「GDPR(EU一般データ保護規則)」や、「CCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)」などに則り、プライバシーを重視したデータ収集が可能です。

プライバシー保護を強化する動きは、EUやカルフォルニア州だけではなく、世界的に広がっています。

Googleは2020年1月に、サードパーティCookieの段階的な廃止の意向を発表しており、GA4はデータ規制に対応した機能を備えています。

データ収集には、GA4に備わっている「アカウントのデータ設定を制御する機能」、「データを広告のパーソナライズに使用するかどうかを選択する機能」、「Analyticsからデータを削除する機能」の、3つの機能が備わっています。

GA4を導入するメリット・デメリット

GA4の導入には、メリットだけではなくもちろんデメリットもあります。

導入する前に、メリットとデメリットを確認しておきましょう。

GA4のメリット

データ計測の設定が簡単にできる

以前のGoogle Analyticsでは、ページ内のユーザー行動の指標を分析する際にはコードを手動で書く作業が必要でしたが、GA4ではON/OFFのスイッチを切り替えるだけで、設定できるようになりました。

「ページビュー数」や「スクロール数」、「離脱クリック」や「サイト内検索」、「動画エンゲージメント」や「ファイルのダウンロード」などのデータを収集するかどうかを、ON/OFFのスイッチを切り替えるだけで設定できるため、手間がかかりません。

イベント同士を分析しやすい

GA4を導入するメリットの1つに、イベント同士を分析しやすいことが挙げられます。

GA4ではページビュー数などの指標をイベントとして設定すると、イベント名ごとのパフォーマンスが確認できるため、それぞれのパフォーマンスを比較して、分析しやすくなります。

BigQueryへデータをエクスポートできる

Googleが提供している、ビッグデータの関連機能の1つである「BigQuery」は、以前のGoogle Analyticsでは有料版でしか利用できませんでしたが、GA4では無料で利用できます。

BigQueryにGA4のデータをエクスポートすることで、GA4だけでは把握できなかった情報も、取得できる可能性があります。

GA4のデメリット

UAのデータを移行できない

GA4にはUAのデータを移行できません。

ただし、UAとGA4は同時にデータを取得して解析できますので、早めに双方を稼働させておくことをおすすめします。

学習コストが発生する

GA4とUAには、データの計測方式や指標の定義など、様々な違いがあります。

操作方法やツール内の概念などを新たに理解するための、時間的なコストが必要となります。

他のツールとの連携確認が必要

GA4は2020年からリリースされたツールではありますが、UAが先行であったことからまだまだ普及が進んでいません。

そのため、他のツールと連携しようにも対象外である可能性があります。

2023年の7月にUAが計測終了となることが決まったので、これからGA4と連携できるツールは増えてくるでしょう。

しかし、しばらくはあらかじめ連携できるのかを確認するようにしておくと確実です。

GA4の無料版と有料版の違い

Googleが2005年に提供を開始したGoogle Analyticsに無料版の「Universal Analytics(UA)」と有料版の「Google Analytics 360」があるように、GA4にも有料版があります。

「Google Analytics 360」とUAの有料版と名前は変わりませんが、UAからバージョンアップされたものがリリースされています。

GA4の無料版との大きな違いは、データの収集・レポート・保存期間・BigQuery へのエクスポートの上限が引き上げられる点です。

主な違いは以下の通りです。

※横スライドでご覧いただけます。

無料版有料版
イベントに紐づけられるパラメータの数25個100個
定義できるユーザープロパティ25個100個
1ユーザーあたり収集できるイベントの数500件2,000件
カスタムディメンションや指標を作成できる個数50個125個
ユーザースコープのカスタムディメンション25件100件
設定できるコンバージョンの数30個50個
サンプリングの上限1,000万件10億件
非サンプリングデータの探索利用不可1日最大500億件
データの保存期間14ヶ月50ヶ月
BigQuery へのエクスポート1日100万件数十億件

参照:https://support.google.com/analytics/answer/11202874?hl=ja

有料版を使うことで、4年近くデータを保存できるようになるため、中長期的なデータ分析を行いたい方には有料版の使用をおすすめします。

ただし、基本的には無料版でも十分です。最初は無料版を導入し、上限の壁にぶつかった場合には有料版を検討するといった流れをおすすめします。

GA4の導入方法

すでにGoogle Analyticsのアカウントを保有している場合は、3つのステップでGA4の設定ができます。また、GA4とUAは併用可能ですので、UAのプロパティは削除せずに、GA4のプロパティを追加しましょう。

STEP 1 プロパティを作成する

Google Analyticsの歯車マークをクリックして「管理」画面を開き、プロパティ内の「GA4設定アシスタント」をクリックします。

ガイドに従って「プロパティ名」や「レポートのタイムゾーン」、「通貨」を設定し、「ビジネスの概要」にビジネス情報を入力したら、プロパティの設定完了です。

STEP 2 データストリームを作成する

データ収集する範囲を指定するための、データストリームを作成します。

GA4のプロパティを作成したら、データストリームの作成画面が表示されますので、設定を進めましょう。

プラットフォームには、「iOS」「Android」「ウェブ」がありますので、設定したいプラットフォームを選択します。

STEP 2 タグを設置する

プロパティとデータストリームの設定ができたら、データを計測するためにタグを設置します。

ウェブサイト上でグローバルサイトタグ(gtag.js)を使っている場合は、UAのプロパティ内で、「トラッキング情報」→「トラッキングコード」→「接続済みのサイトタグ」と進みます。

接続するタグのIDを入力する場所に、G-で始まるIDを入力すれば完了です。

また、ウェブサイトをGoogle Tag Managerを使って管理している場合は、Google Tag Managerでタグを作成し、「Google Analytics:GA4設定」を選択したら、「測定ID」にG-で始まるIDを入力すれば完了です。

GA4ですべてのページを測定する場合は、配信トリガーに「All Pages」を追加しましょう。

Googleタグマネージャー(GTM)でGA4タグの設定方法!

Googleタグマネージャー(GTM)でGA4タグの設定方法!

Webサイトの運営に慣れていない方のなかには、「GTMって何?」「どんなメリットがあるの?」と思っている方も多いのではないでしょうか。GTMの概要やメリットなどを解説するので、ぜひご一読ください。

測定IDが入力できたらウェブサイトにアクセスし、リアルタイム画面に現在のユーザーが反映されているかどうかを確認しましょう。

設定が完了すれば、UAとGA4の両方でデータの計測ができます。

Googleデータポータルを活用し自動レポート作成

Googleデータポータルは、Googleが提供するビジネスインテリジェンスツールです。GA4と連携すると、UAで行っていたカスタムレポートよりも見やすいレポートが作成できるようになります。

最初は手動で作成する手間がかかりますが、その後は自動でデータを反映してレポートを作成するため、テンプレートさえできてしまえば非常に便利なツールです。

レポートのデザインに悩んでしまう場合は、あらかじめ用意されているテンプレートを活用しましょう。

豊富な種類のテンプレートがありますので、初心者の方やデザインが苦手な方でも簡単に見やすいレポートが作成できます。

用途に合わせて様々なデザインのレポートが作成できる他にも、Googleの提供する他のサービスと連携できたり、他者との共有もリンクを送るだけで簡単にできたりする点が特徴です。

気になるコストは無料となっており、気軽に導入できるメリットもあります。GA4を導入するなら、ぜひ一度は検討してみるのがおすすめです。

Googleデータポータルの具体的な使い方については、以下の記事にてわかりやすく解説しています。この機会にぜひ確認してみてください。

【Googleデータポータル】自動レポート作成ってGA4でもできる?デキルンデス!

【Googleデータポータル】自動レポート作成ってGA4でもできる?デキルンデス!

Googleデータポータルについて概要やメリット・デメリット、設定方法までをご紹介します。

GA4の導入にあたり注意すべきこと3選

GA4を導入する際には、注意しておきたいことがあります。GA4への移行に踏み切る前に、確認しておきましょう。

POINT 1UAとの数値に違いが発生する

記事前半でも取り上げたように、GA4ではイベントごとにデータが収集・計測されます。UAのようにセッションごとではないため、数値に違いが出る点に注意してください。

具体的には、GA4の方がUAよりも数値が多くなる傾向にあります。

サイト分析をする際にミスリードすることのないよう、GA4とUAにおける数値それぞれのバランスを確認しておくのがおすすめです。

2〜3ヶ月程度は同時並行し、様子見するのが良いでしょう。

POINT 2追加機能やUIの変更が発生する可能性がある

GA4は、UAとは異なり、まだリリースされて間もないツールといえます。そのため、新機能の追加やUIの変更が度々発生するかもしれません。

より高機能になる点はメリットではありますが、運用する側としてはその都度学習するコストがかかります。

現時点で申し分ないほどの知識があったとしても、GA4が更新される限り新たに身に付ける必要があることを押さえておきましょう。

POINT 3他のツールとの連携

前述のように、GA4は比較的新しいツールです。それに伴い、GA4との連携に対応できないツールが未だに多くあります。

将来的に連携できるよう改善される可能性は大きいですが、UAと連携できていたツールでもGA4には対応していない可能性が高いことを頭に入れておきましょう。

他ツールとの連携を考えているのであれば、事前にGA4との連携が可能なのかを確認するようにしてください。

GA4に関するよくある質問

GA4のデータ保持期間をもっと長くしたいです。どうすればいいですか?

GA4のデータ保存期間は、最大14ヶ月(無料版)です。初期設定では2ヶ月になっていますので、設定からオプションを変更しましょう。

データ設定

データ保持から変更が可能です。保存期間が終了したデータは閲覧できなくなります。14ヶ月以上前のデータを閲覧したい場合には、早めにBigQueryと連携するようにしましょう。

コンバージョンの設定をUAから移行することはできますか?

GA4には「目標移行ツール」と呼ばれる機能が用意されており、この機能を活用すればUAのコンバージョン設定を自動で移行することができます。

GA4の管理画面において、「設定アシスタント」からプロパティ設定欄にある「コンバージョン設定」をクリックしましょう。

すると、プルダウンが表示されますので「ユニバーサルアナリティクスからのインポート」をクリックしてください。

移行後は適切に反映できているか、左メニューから「設定」を選択後、「コンバージョン」の画面を確認しておくと安心です。

新たにコンバージョンを設定する際にはどうすればいいですか?

新規に作成する場合には、左メニューから「イベント」を選択後、イベント設定を行う必要があります。

あらかじめ用意されているイベントから選択したり、任意のイベントを手動で作成したりして設定しましょう。

その後はイベントにコンバージョン設定を行い、設定は完了です。詳しくは以下の記事をご覧ください。

【画像解説】GA4のコンバージョン設定を基礎から解説!

【画像解説】GA4のコンバージョン設定を基礎から解説!

UAとGA4では機能性・操作性に大きな違いがあり、それはコンバージョン設定でも同様のことがいえます。記事では、GA4のコンバージョン設定について解説します。

GA4でIP制限をかけることはできますか?

GA4でIP制限をかけることは可能です。より正確なデータを収集するためにも、導入する前に設定しておきましょう。

GA4の管理画面において、「データストリーム」にアクセス後、「タグ付けの詳細設定」をクリックしてください。

すると、画面が推移しますので「内部トラフィックの定義」をクリックします。「ルールの作成」から制限したいIPアドレスを記入して完了です。

GA4で過去のデータを遡ることはできますか?

残念ながらできません。あくまでGA4で計測を開始した日からのデータまでしか遡れないため、導入を検討しているのであれば早めに行動へ移すことをおすすめします。

まとめ

ここまで、GA4について多くの情報をお伝えしてきましたが、特に重要なポイントは以下の通りです。

  • UAとはデータの計測方式や指標の定義が異なる
  • 新たに「イベント」「エンゲージメント」「探索レポート」などが追加された
  • アプリやウェブを横断的に計測できるようになった
  • ユーザー行動の予測も可能になった
  • 他のツールとの連携確認が必要である

データの計測方式や指標の定義の変更は、そのまま収集される数値にも影響を与えています。

UAとGA4では差分が生じるため、移行を検討しているのであれば2ヶ月程度は併用することをおすすめします。

編集長
編集長

つまり5月からはUAとの差分を理解するためにもGA4を導入し、実際に使ってみましょう!

繰り返しにはなりますが、UAは2023年7月1日に計測終了となります。GA4で過去のデータを遡ることはできませんので、早めに移行を済ませましょう。

最初は戸惑う面があるかもしれませんが、GA4はUAよりも詳細なサイト分析が可能な仕様になっています。

使いこなせれば今後の運用にプラスの影響をきっと与えられるはずですので、今からでも知識を身につけておきましょう。

この記事を書いた人

SEOタイムズ 編集部

SEO対策実績「20,000社」を超えるGMOソリューションパートナー株式会社がインハウスSEOに取り組む企業様・個人に向けSEO情報を発信。

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