今回は、パンダ・アップデート対策についてにご紹介いたします。
2015/6/3にアメリカのシアトルで行われたSMX Advanced 2015におきまして、Googleスイスのゲイリー・イリーズ氏が明らかにしたのは、2週間~4週間以内にパンダ・アップデートを実施するというものでした。
パンダ・アップデートの歴史
パンダ・アップデートは、2011/2/24に初めて導入され、月に1~2回程度更新され、大きな順位変動を定期的にもたらしてきました。
ただし、それは英語圏などの海外のみで、日本の導入は、一年半後の2012/7/18からとなります。
その後、日本においても月1~2回程度の頻度で定期的にパンダ・アップデートが実施されました。
定期的実施に変化があったのは、2013/3/15のことです。
パンダ・アップデートはGoogleによって毎回手動で更新されていたのですが、2013/3/15のパンダ・アップデートを最後の更新として今後は通常アルゴリズムに組み込むと発表されました。
これによって、パンダ・アップデートは通常アルゴリズムに加わり、つねに自動で適用されるものに変わったのです。
つまり、「パンダ・アップデートが実施されました」と発表されるのでなく、通常アルゴリズムとして常にパンダ・アップデートが反映するという状態になったのです。
しかしながら、2014/5/22にパンダ・アップデートの発表がありました。
パンダ・アップデートはアルゴリズム本体に組み込まれたので、パンダ・アップデート実施の発表はないはずだったのです。
無いはずの発表があった理由は、アルゴリズム本体に大きな改良が加わり検索結果に与える影響も大きかったためではないかと言われています。
さらにその上、2014/9/29にはGoogleイギリスのピエール・ファー氏は低品質コンテンツをより正確に識別するための2、3個のシグナルを加え幅広い範囲の小中規模の高品質サイトのランキングを上昇させるという発表をしました。
パンダ・アップデートはアルゴリズムに大幅な改変がある場合には発表があると考えられます。
それが今年に入り大きなニュースが入りました。2015/4/9にパンダ・アップデートは自動でなく手動であるとGoogleのジョン・ミューラー氏が発言しました。
パンダ・アップデートの現在の状況について一定期間自動だったが手動にもどったのではないかという憶測がされています。
そして、今回の2015/6/3のゲイリー・イリーズ氏の発言があったのです。
その発言の時期から計算すると6/17~7/1くらいにパンダ・アップデートが行われると予測されます。
2015/6/17~18にやや大きめの順位変動を観測しておりますが、いまだパンダ・アップデートの発表はありません。
現地時間の6/17にジョン・ミューラー氏がパンダ・アップデートを実施していない旨発言がありましたが、ハラハラしながら、Googleの発表を待っている方も多いのではないでしょうか。
パンダ・アップデートで順位を下げたサイト
パンダ・アップデートでは、以下のようなページを含むサイトが順位を落としやすいと言われています。
- 動画や画像ばかりでテキストが少ないサイト
- 広告ばかりで内容のないページ
- 内容の薄っぺらい低品質なページ
- ページビューをかせごうと文章を無駄に分割し、ページを分けているサイト
- インタースティシャル広告を使用しているサイト
インタースティシャル広告とはサイト内リンクをクリックした後で、目的のページに画面遷移する前に表示する動画広告を表示する広告のことです。
動画完了後、目的のページへ画面遷移できます。
パンダ・アップデート対策
パンダアップデートは内部対策を重要視するアルゴリズムのため、サイトの内部要因を強化するのが対策となります。
サイトの訪問者に対して有益なテキストをページに増やしたり、サイト内の有益なテキストを含むページ数を増やしましょう。
まとめ
有益なテキスト情報を増やすことは、パンダ・アップデート対策だけでなく、キーワードとの関連性が深まることで、検索結果の順位を上げることにつながり、さらには利用者に対してより役に立つサイトへ成長させていきましょう。