
こんにちは。SEO先端ラボです。
立春を過ぎ暦上は春を迎えましたが、まだまだ寒い日が続いていますね。本格的な春の到来が待ち遠しいところです。
さて前回2022年第1回目の調査では、「メタディスクリプションの噂」について検証しました。
今回は「メタキーワードの噂」に迫ります。メタキーワードにSEO効果はあるのでしょうか。
今回検証するSEOの噂
・メタキーワードとSEO順位の関係性
・メタキーワードとして設定しているキーワード個数の平均値
メタキーワードとは?
WEBサイトを構築する上で記述するメタタグの一つです。
メタキーワードは、ページやサイト内のテーマとなるキーワードを設定します。キーワードとキーワードの間は、半角カンマ(,)で区切ります。
以前はWEBサイトやページのテーマとなるキーワードを検索エンジンに伝える役割を果たしていました。Googleが検索順位を決める評価基準の一つでもあり、かつてはSEOうえでも効果があったようです。
しかし、メタキーワードをメインの検索順位の評価基準には採用していないと、2009年にGoogleは公表しています。
>>Google 検索セントラル ブログ設定しても本当に効果ない?

これにて検証終了ってことで・・・?

ちょっと待ってください!確かに「メタキーワードは今のSEO対策で効果が無い」と言われていますが、実際に検証したサイトはあまり見かけません。

確かに「Googleが効果無いと言っていますので設定不要です」と解説しているだけのサイトが多いな。わざわざ検証する物好き・・・失礼!好奇心旺盛なその姿勢、尊敬するよ。

実際のサイトを調べて白黒はっきりさせましょう!
何文字がベストなの?

上記のグラフは各順位で、メタキーワードを設定しているサイトの割合を調査したものです。ご覧の通り、上位ほどメタキーワードを設定しているという事実は認められませんでした。
メタキーワードと検索順位には関連性がないことが判明しましたが、一方でどの順位グループでも40%近くのサイトがメタキーワードを設定していることも分かりました。
「ひょっとしたらGoogleが認識してくれるかも」と思いながら入れていた方。 この結果に「やっぱりそうか」と思うかもしれません。
しかしメタキーワードを入れる意味が全く無いということではありません。
メタキーワードを設定する意味
Googleが評価対象から外したメタキーワードですが、設定する意味が全くないわけではありません。
SEO対策の観点から見れば設定する優先順位は後回しになります。しかし、各ページのSEO対策を実施するうえで、対策キーワードを意識することは重要です。対策キーワードを決めたうえで、メタキーワードに予め入れておきます。このように、対策キーワードを整理する項目として活用できます。
メタキーワードを設定しておけば、WEBページのhtmlソースを確認すれば、ページごとに何のキーワードを意識してページを構築したか一目瞭然です。
Googleが駄目ならBingは?
検索エンジンはGoogleだけではありません。Microsoft社が提供しているBingがあります。しかしGoogle同様にメタキーワードは無視しているようです。
▼Microsoft Bing Blogs – Blame The Meta Keyword Tag
https://blogs.bing.com/webmaster/2014/10/03/blame-the-meta-keyword-tag/そもそも国内の検索エンジンシェアの殆どはGoogleです。かつてGoogleのライバルだったYahoo!JAPANも、今はGoogleの検索システムを導入しています。Bingのシェアは5%前後です。
仮にBingがメタキーワードを評価していたとしても、Bingで検索する人は少数です。Bingを意識してSEO対策をすることは効率的ではありません。
メタキーワードに限った話ではありませんが、SEO対策をする際は、大多数が利用しているGoogleを基準に対策を行ってください。
平均個数は?
Googleの評価基準ではないと分かっていても、メタキーワードを設定しているサイトは意外と多いようです。そこで、1サイトあたりどれだけメタキーワードを設定しているか調査してみました。

平均値は3個前後でした。また検索順位と設定個数の間に関連性は確認できませんでした。
調査した1,233ページの内訳です。
設定個数の内訳
・0個:754ページ
・1~10個:393ページ
・11~30個:80ページ
・30個以上:6ページ
また最多で58個設定しているサイトが、今回の調査対象で見つかりました。
メタキーワードが評価対象だった時代、メタキーワードに大量のキーワードを詰め込むスパム行為が横行していました。その対策の一環で、Googleはメタキーワードを評価対象から外したと言われています。
もっとも、検索エンジンの性能も良くなり、メタキーワードに頼らずに、サイトのテーマや内容を理できるようになったということも背景にあります。
未来永劫評価基準にならない?
あくまで「メタキーワードが検索結果の評価基準ではない」ということは今現在の話です。 Googleは、ユーザーの利便性を考えて頻繁に評価ルールを変更しています。ひょっとすると、Googleが再びメタキーワードを評価対象に加える日が来るかもしれません
可能性は限りなくゼロではありますが・・・。
現状、メタキーワードは設定しても評価をしないだけで、スパム判定される訳ではありません。
その為、現在メタキーワードを入れている方はわざわざ削除する必要はありません。また今後設定をしてはいけない理由もありません。ページごとの設定キーワードを管理する目的で今後も適切に活用してください。
調査結果まとめ
調査方法
1.あらかじめ3つの複合キーワードを選定
2.上位50番目までのサイトのメタキーワードを抽出
3.メタキーワードとして設定しているキーワードの個数を確認
調査対象
調査期間:2021/2/26 ~ 2021/5/17
調査データ数:1233ページ
調査結果
・メタキーワードの設定と順位の相関関係なし
・メタキーワードの設定平均個数は3個

「巷の噂」ではメタキーワードは入れるだけ無駄。と言われていましたが、今回の調査結果でGoogleは評価していないことがはっきりしました。

モヤモヤしてたのがスッキリした気分だよ!良い調査内容でした!

ありがとうございます!今後もSEOの噂を検証し、論理的に効果の有無を証明していきます。

期待していますよ!
次回予告
次回のテーマはドメイン年齢についてです。
3月14日公開予定です。お楽しみに!