
新年あけましておめでとうございます。
年末の冷え込みが影響し、年末年始は久しぶりに自宅で過ごしましたが皆様はいかがお過ごしでしたでしょうか。
さて、2021年「SEO先端ラボ」では4つの検証記事を掲載してまいりました。
2022年も皆様に役立つSEO情報をお届けいたします。
本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
新年1回目は、「メタディスクリプション」の噂について迫ります。
今回検証するSEOの噂
メタディスクリプションは110文字前後で設定する方が上位表示されやすいか
メタディスクリプションには対策KWを含めた方が上位表示されやすいか
メタディスクリプションとは?
メタディスクリプションとは、各ページの概要をまとめた文章の事です。おおむね100~120文字が最適と言われています。
Google等の検索結果にもスニペットとして表示されることがあるため、ユーザーがサイトを訪れるかどうかクリックするかどうかを判断する重要な指標の一つになっています。

メタディスクリプションの重要な役割
Googleは「メタディスクリプションの内容が検索順位に影響を与える事は無い」と公表しています。
正確なメタディスクリプションはクリックスルーを向上させることができますが、検索結果内のランキングには影響しないことに注意してください。
引用:『Googleセントラル検索』
しかし、メタディスクリプションの設定は重要です。
検索結果にタイトルと一緒に表示されるため、検索ユーザーにとってサイトを訪問する重要な判断材料の一つになります。
つまり、メタディスクリプションの良し悪しで、サイトに訪問してもらえる確率が増減する可能性があります。
流入を見込めるキーワードで上位表示しているのに、いまいちアクセスが伸びない・・・。
その場合、ユーザーにとってメタディスクリプションの内容が魅力的なものになっているかどうかを見直す事も一つの改善手段です。
SEOワンポイントアドバイス
メタディスクリプションを設定しないとどうなるでしょうか。
設定をしていない、もしくはページ内容と一致しない場合、Googleが「自動に」メタディスクリプションを設定する可能性があります。
Googleも書き換える可能性があると公言しています。
Googleがメタディスクリプションを書き換える理由
メタディスクリプションをそもそも設定していない。
ページ内容とメタディスクリプションの内容が一致しない。
引用:Tech Beast
ご自身で設定した覚えのないメタディスクリプションが表示されていたら、設定内容を確認する事をおすすめします。
実際のページ内容と一致していますか?
不自然にキーワードを羅列していませんか?
ユーザーにとって有益なものになっているか見直してみましょう。
何文字がベストなの?
目安は一般的に120文字以内で設定するのが良いとされています。120文字以上で設定すると、省略されてしまうことがあるためです。
しかし、Googleで文字数に制限を設けているわけではありません。
そこで、当ラボが実際のWEBサイトを抽出し、文字数を数えて検証しました。
「メタディスクリプションの文字数」と「順位とメタディスクリプション文字数の関係性」について、調査しました。
調査結果①
メタディスクリプションの文字数と検索順位について
検索順位1-50位のページ(2,638ページ)を対象に、メタディスクリプション文字数と順位の関連性について調査を行いました。
1-50位までの10位ごとの文字数と上位5サイトの文字数に注目してみます。



部長!あけましておめでとうございます。

本年も引き続きSEO対策の検証をお願いします!

ご覧頂いたように、ディスクリプションの文字数と順位の関連性は見られませんでした。

なるほど。ただ中央値を見ると、上位サイトの方が文字数が多いですね?

はい。中央値は、G1とG5で18文字差ですが、平均値でみると僅か5文字差でした。

殆ど差がないですね。ちなみに皆さん120文字以内を守っている人が多いですね。

調査対象の約7割が120文字以内でした。

文字数が多すぎても検索結果に表示しきれず、ユーザーの為にはならないですからね。調査ご苦労様!次回もお楽しみに!

ちょっと待ってください!今回はもう一つ研究結果があります!更に興味深い結果が出ました!

おっ!そうなんですね!それは新年早々楽しみですね!見てみましょう!
調査結果②
~メタディスクリプションに含まれるキーワード数について~
メタディスクリプション内のキーワードの数と検索順位の関係についても調査を実施しました。

調査方法
あらかじめ3つの複合キーワードを選定。
上位50番目までのサイトのメタディスクリプションを抽出。
メタディスクリプション内に①で定めたキーワードが含まれているか確認。

調査結果
キーワード1
順位が上位であるほど多く含まれている:どの順位帯でも1個前後は含まれている。
キーワード2
ばらつきがあるが、上位サイトほどキーワードが多く含まれている。どの順位帯でも1個前後は含まれている。
結局SEO効果との関係は?

ディスクリプションに含まれるKWの数は、上位ほど多いようにも見えますね。
これは興味深いですね。

ただ「メタディスクリプションの内容と検索順位は直接の影響がない」とGoogleが公表しています。

ではキーワード数が直接影響していないと?

影響していると考えられるのはクリック率です。
▽クリック率を上げる要件
・ユーザーが検索したキーワードがメタディスクリプションに含まれている。
・メタディスクリプションの内容と検索ニーズが一致している。
この要件を満たしていれば、クリック率を高められる可能性があります。クリック率はSEOの評価基準のひとつです。

つまり!
検索キーワードが文章内に含まれている。
↓
検索ユーザーのニーズと内容が一致する事でクリック率が高まる。
↓
結果、SEOでもプラスの評価を得る可能性がある。
という事ですね?

おっしゃる通りです!ニーズと一致していない場合は、積極的に書き換えても良いかもしれません。
ただ頻繁に書き換える事が順位に悪い影響がないか調べようと思います。

その事は調査無用ですよ!
「メタディスクリプションは頻繁に書き換えても検索順位に影響はありません。」とgoogleの偉い人が語っています。
Oops, sorry, Vishnu, I saw the previous version of your tweet. My answer still applies, feel free to change it all you want. I don’t know if we’d update the snippet (where we show it) that often, but it doesn’t cause problems to change it often either way.
— 🐄 John 🐄 (@JohnMu) October 19, 2020

SEO関連の情報を発信するGoogleの重要人物ジョン・ミューラー氏ですね。

ただ変更内容が実際に検索結果に反映されるまでは時間がかかります。
反映が確認されたら、Googleアナリティクスでアクセス数の変化を確認してみましょう。
調査内容と結果1
検索順位1-50位のページ(2,638ページ)を対象に、メタディスクリプション文字数と順位の関連性について調査。
調査方法
あらかじめ3つの複合キーワードを選定
上位50番目までのサイトのメタディスクリプションを抽出
メタディスクリプションの文字数を確認
調査結果
文字数と順位の関係性は認められず
順位問わずディスクリプションの文字数は中央値で約110文字
調査対象
調査期間:2021/3/26 ~ 2021/3/2
調査データ数:2,638サイト
調査内容と結果2
検索順位1-50位のページ(2,638ページ)を対象に、メタディスクリプション文字数と順位の関連性について調査。
検索順位1-50位のページ(702ページ)を対象に、メタディスクリプションに含まれるKWの数と順位の関連性について調査。
調査方法
あらかじめ3つの複合キーワードを選定
上位50番目までのサイトのメタディスクリプションを抽出
メタディスクリプション内に1①で定めたキーワードが含まれているか確認
調査結果
キーワード1
順位が上位であるほどキーワードが多く含まれている傾向。どの順位帯でも1個前後は含まれている。
キーワード2
ばらつきがあるが、上位サイトほどキーワードが多く含まれている。どの順位帯でも1個前後は含まれている。
キーワード3
上位サイトほどキーワードが多く含まれている。下位にいくほどキーワードが含まれていない割合が多い。
調査対象
調査期間:2021/3/26 ~ 2021/4/2
調査データ数:702サイト
まとめ
最後までご覧頂きありがとうございました。
メタディスクリプションは、ユーザーがサイトを訪問するか否か決める重要な項目の一つです。
内容次第で、WEBサイトへの訪問者数が増えるかもしれません。
検索結果に表示された際に、ユーザーが「思わずクリックしたくなる」ような文章を設定する事をおすすめします。
本年もSEO先端ラボでは皆さんが知りたいと思っている事をテーマに、実際にWEBサイトを検証した結果をお伝えしていきます。
過去の調査結果については、当サイト内の検索ボックス内で「SEO先端ラボ」で検索するかサイトTOPの青い[SEO]コーナーにてご覧いただけます。
次回予告
次回のテーマは「メタキーワードについて」です。
お楽しみに!