
こんにちは。SEO先端ラボです。
4月も後半に入り、もう少しでゴールデンウィークですね。先端ラボがある渋谷では新緑が美しい季節になりました。
さて今回の調査は、WEBページのコンテンツの文字数とキーワード数の関係についての調査です。
「WEBページに対策キーワードが入っていないと、上位表示しない」という事はご存知の方も多いと思います。
しかし、「どのくらいキーワードを入れればいいの?」「入れすぎても逆にスパム扱いになりそう」といった声をよく耳にします。
また「キーワード出現率を一定の割合にすると良い」といったような説もありますが、実際はどうなのでしょうか。
キーワード使用回数と検索順位の関係について徹底的に調査しました。
調査方法
3つの複合キーワードで検索し、検索順位50位までのWEBページを調査対象としました。

調査結果

上位表示されているWEBページほど、キーワード使用回数も多いという結果でした。キーワード①②③いずれも同様の傾向です。

検索順位とキーワード使用回数は明確な関係性がありそうですね。

はい。キーワードの使用回数が多ければ多いほど、上位表示されやすくなるという結果が出ました。

キーワード出現率は検索順位に影響を及ぼしていそうですか?

今回の調査では、上位表示に必要なキーワードの出現率を一意に定めることはできませんでした。キーワードによって最適な出現率は異なるようです。
キーワード出現率を気にするのはもう古い?
Googleの中心人物の一人John Mueller(ジョン・ミューラー)氏が、2014年にキーワード出現率と検索順位の関係性について言及しています。
こちらは、イギリスのSEOコンサルタント会社が掲載したブログから抜粋したものです。
QUOTE: “Keyword density, in general, is something I wouldn’t focus on.
Search engines have kind of moved on from there.” John Mueller, Google 2014
引用:SEO CONSULTANCY
日本語訳
「一般的に、キーワード出現率には特に注目していません。検索エンジンの技術はキーワード出現率という概念から少し進歩しています。」
また同じブログからの抜粋ですが、John Mueller(ジョン・ミューラー)以外にも、世界の名だたる専門家が、「キーワード出現率に明確な基準はない」との意見で一致しています。
What Is The Best Keyword Density For Search Engines?
Experts have agreed for over a decade;
引用:SEO CONSULTANCY
- There is no single best keyword density to rank high in Google or Bing.
- Optimal keyword density differs from page to page, phrase to phrase.
- Write naturally and include the keyword phrase once or twice on-page.
- Avoid demotion in Google by avoiding repeating keyword phrases in text content.
- Focus on creating high-quality engaging content instead.
日本語訳
検索エンジンに最適なキーワード出現率はどれくらいですか?
専門家の間で10年以上にわたって共通認識が得られているものです。
- GoogleやBingで上位に表示するために最適なキーワード出現率の定義は一意に定められません。
- 最適なキーワード出現率は、ページごと、フレーズごとに異なります。
- 自然な表現で記載し、キーワードをページに1~2回含めてください。
- テキストコンテンツ内で、キーワードを繰り返し使用しないようにする事で、Googleでのランクダウンを回避してください。
- 寧ろ、高品質で魅力的なコンテンツの作成に重点を置いてください。
キーワード出現率よりも大切なこと
キーワード出現率よりも大切な事があります。それは自然な文章でコンテンツを構築しようと意識する事です。
キーワードが不自然に繰り返し使用され、ユーザーに伝わりにくい内容では意味がありません。
「このキーワードで検索する人はどんな考えで検索してくるのだろう」という検索ユーザーのニーズを考える事から始めてください。
結果として、自然と対策キーワードもテキスト内に入るでしょう。
また役に立つコンテンツであれば、ユーザー行動の質が上がり検索ロボットも評価してくれるはずです。
キーワードが全く含まれていないのはNG
キーワード出現率の最適解が一意に定められないといっても、WEBページ内に対策キーワードがほとんど含まれていなければ、Googleも評価のしようがありません。
大まかにでも基準がないか更に調査を行いました。


こちらのグラフをご覧ください。
調査対象の検索結果1位から10位までのWEBページのテキスト文字数とキーワード使用回数をまとめた散布図です。

テキスト文字数が多いほどキーワードの出現回数も多い事が分かりますね。

対象数233ページのうち、キーワード使用回数が10回以下は17ページのみでした。
またキーワード数の平均値は、101でした。

101個と聞くと、多いように感じますね。

確かにそう感じるかもしれません。
しかしテキスト量自体も多く、内容も充実してます。
サイトを閲覧していても、キーワードが不自然に出現しているという印象は受けないサイトが多いです。

コンテンツ内容を充実させた結果、キーワード出現回数も増えたという事ですね。
テキスト量別 キーワード使用数

更にテキスト量別に、キーワード使用回数を詳しく解析しました。



図1の全体データほどではないものの、キーワード出現回数に一定の傾向がある事は分かりますね。

はい。明確にキーワード出現率が何パーセントかを導き出すのは難しいですが、上位表示のためには一定数キーワードが含まれている必要がありそうですね。3500~4000文字のページだと、数個~20個程度キーワードを使用するのがよさそうです。

400~1200文字のページに限定して調査を行った図3のG5(検索結果41~50位)を見るとほとんどキーワードが含まれていませんね。テキスト量自体も少ないうえに、キーワード使用回数も少なければ、検索エンジンも評価をする術がないということですね。
検索エンジンに気付いてもらう為に、キーワードをページ内で一定数使用する事は重要です。
しかし、「同じ単語や語句を不自然に繰り返す事」はGoogleも明確にルール違反であると公表しています。
キーワードの使用回数ばかりに意識を向けるのではなく、自然な文章で役に立つコンテンツを制作する事をおすすめします。自然な文章であれば、対策キーワードもおのずと含まれるはずです。
調査結果まとめ
調査対象
自然検索順位が1位から50位までのWEBサイト※対象キーワードは弊社にて選定
対象ページ数
1040ページ
調査方法
・あらかじめ3つの複合キーワードを選定
・上位50サイトまでのWEBページにおいて、3つの複合キーワードの使用回数をカウント。同時に、対象ページの文字数も計測。
調査期間
2021年5月7日~2021年5月14日
調査結果
・上位表示されているサイトほど、キーワード使用回数が多い。
・ベストなキーワード出現率は確認出来なかったが、上位表示するにはある程度キーワードを使用する事が必要。
次回予告
次回のテーマは「上位表示のための画像枚数について」です。
お楽しみに!