重ね言葉、知らないうちに使っていませんか?

文章を書けば書くほど、「日本語って難しい…」と感じる方は多いはず。

日本語は単語ひとつの情報量が多く、似た意味なのに違う言葉も多いので、無意識に「重ね言葉」を使っている場合があります。

無意識なので、違和感があるけれど何がおかしいか分からなかったり、そもそも違和感に気付かなかったりすることも少なくありません。

重ね言葉は絶対に使ってはいけない表現ではありませんが、頻出する文章は「稚拙」な印象が強くなります。

わかりやすく、読みやすい文章に仕上げるため、文章の違和感に気付きやすくなるためにも、重ね言葉に関する知識を増やしていきましょう。

重ね言葉ってどういうこと?

重ね言葉ってどういうこと?

二重表現・重言とも言いますが、違う言い回しでも同じような意味を持つ言葉を繋げてしまっている文章を指します。

例えば「まず最初に…」という言葉。語感が良く、話し言葉としてナチュラルに感じるため、プロでも無意識に使っていることが多いのですが、これも重ね言葉です。

「まず」には「初めに」という意味があるので、「まず、」か「最初に、」どちらか一方でも伝わります。

似た表現では、

  • 「一番最後に」
  • 「一番最初に」
  • 「まず第一に」
  • 「一番ベストです」

があります。

同意語が重複しており、話し言葉としてはよく使用されている気がします。

ただ、改めて文字で見てみると、すぐ違和感に気づくはずです。

制するには、知ることが一番!

どうすれば重ね言葉を防げるのか…解決方法のひとつは、どの表現が「重ね言葉」に該当するのかを知っておくことです。

知っていれば、うっかり使ってしまうというリスクを減らせるはずです。

よく使われる表現を以下に記載いたします。

例)あとで後悔しても遅いのです

書き換え例 → 後悔しても遅いのです

後悔は「あとで悔やむこと」という意味ですので、“あとで“が重複しています。

例)高速道路では、いつも以上に車の車間距離を取ることが大切です

書き換え例 → 高速道路では、いつも以上に車間距離を取ることが大切です

車間距離は「車との間の距離」という意味ですので、“車”が重複しています。

例)今の現状は何も進展がありません

書き換え例 → 現状は何も進展がありません

現状は「現在(今)の状態」という意味ですので、“今”が重複しています。

例)手続きには○○が必ず必要です

書き換え例 → 手続きには○○が必要です

必要は「必ず要する」という意味ですので、“必ず“が重複しています。

例)最後の切り札として、この商品をお試しください

書き換え例 → 切り札として、この商品をお試しください

切り札は「最後の手段・方法」に対して使用する言葉ですので、“最後の”が重複しています。

例)スケジュールは、あらかじめ予定していた内容で進めます

書き換え例 → 予定していた内容で進めます

予定は「予め(あらかじめ)定めること」、スケジュールは「予定や日程のこと」です。

つまり、これは厳密にいうと「トリプル重ね言葉」です!話し言葉として使用するのも恥ずかしくなってしまいます…

ワードの機能設定でアラートを出すことができる!

見落としがあるかもしれない…と不安であれば、Microsoft Office Wordの文章校正の設定でアラートを表示する方法がありますので、こちら利用するのも不安解消におすすめです!

Word for Microsoft 365 (バージョン 2210)の設定

1「ファイルタブ」をクリックし、「その他 オプション」をクリック

[ファイルタブ]をクリックし、[オプション]をクリック

2左側メニューの[文章校正]をクリック

左側メニューの[文章校正]をクリック

3[Wordのスペルチェックと文章校正]の[設定]をクリック

[Wordのスペルチェックと文章校正]の[設定]をクリック

4[文法とスタイルの規則]項目の[表現の推鼓]項目に移動

5[重ね言葉]のボックスにチェックを入れる

他の要素についても設定できますので、アラートが欲しい項目にチェックを入れて使用してみてください。

ワードの機能設定でアラートを出すことができる!

強調したい場合などに意図して使用される重ね言葉もありますので、

  • 明確に使用が禁止されている
  • 完全に間違い

というわけではありません。

しかし、「きれいな日本語・無駄のない文章」を目指すのであれば、無視できないポイントではないでしょうか?

専門的な内容で構成する文章では避けたい表現、と断言できると思います。

重ね言葉のない知的な文章で、コンテンツを盛り上げていきましょう。