
こんにちは。SEO先端ラボです。
そろそろ秋の気配を感じられるようになってきました。
今回は『サイトのインデックス数と検索順位の関係性』についてです。
ページ数が多いサイトは、検索結果でも上位表示されやすいというイメージがあると思います。
本当にページ数が多ければ多いほど検索結果に有利に働くのでしょうか。 今日も徹底調査をします!

所長の机に積んでいる書類、また高くなりました?!

ほんとに!書類に隠れて私の席からとうとう所長の顔が見えなくなりましたよ。仕事やりづらいので、片づけてください!

あれー?ほんとですね。声だけ聞こえるものの姿が見えませんね。

私の机にも侵食してきていますよ!あれ?なんだこの本は?「可愛い猫ちゃん大集合」?これは仕事と何の関係が・・?

あわわわわ。これは動物のWEBサイトを調べててだね。資料として。。WEBサイトはページ数が多ければ多いほど評価されるのに!私は本が増えるたびに肩身が狭くなりますねぇ。

本当にそうでしょうか?実際に検証してみましょう!所長は早く本を片付けてください。
インデックス数とは?
インデックス数とは、検索ロボットが認識したページの合計数です。
例えば、合計10ページで構成されているWEBサイトの場合、検索ロボットがWEBサイトを巡回し、10ページ全てを検索対象としてデータベースに格納すれば、インデックス数は10となります。
9ページしか認識していなければ、インデックス数は9ページとなります。 このように、実際のページ数=インデックス数とは限りません。
クローラーが巡回していないページがある場合、サイト内でリンクがつながっていない、インデックスさせない設定になっている等の理由が考えられます。
では実際にどのようにインデックス数を調べるのか、方法をご案内します。

インデックスされているか確認する方法
自身のサイトを公開後、インデックスされているか確認する方法は2通りです。
1.検索コマンドで確認 Googleの検索窓で「site:〇〇〇(ページURL)」を入力し検索します。 インデックスされていれば、検索結果に表示されます。
2.Googleサーチコンソールで確認 正確にインデックスされたか確認する方法です。 サーチコンソールを導入している事が大前提となります。 サーチコンソール画面内で、【インデックス】>【ページ】からインデックス状況を確認出来ます。

サイトのインデックス数と検索順位に関連性はあるか
それでは、サイトのインデックス数と検索順位の関係性について、確認してみましょう。 今回は3つのキーワードで検証しました。
皆さんも前述の方法で、ご自身のWEBサイトのインデックス数を調べてみて下さい。

いずれのキーワードも、インデックス数が多いほど、検索順位も上位になる傾向が確認出来ました。

おお!これは明らかに関係がありそうですね!うちのWEBサイトもどんどんページを増やしましょう!

ちなみに、横軸は対数でして、10・100・1000という具合に10乗ずつ数値が増加しています。

そうすると30位と1位のサイトの間では、ページ数に相当大きな差がありますね。ページを増やすと言っても、上位サイトに追いつくには相当多くのページ数が必要ですね。

量産するにしてもページ内容をしっかり考えないといけませんね。

そうですね。Googleはページ品質を更に重要視してきていると言われていますからね。しかもインデックス状況にも影響を与えているようです。
結果
いくつかの検索キーワードにて、インデックス数と順位の相関が確認出来ました
全国展開の起業が目立つ業態では相関が見られませんでした
⇒地域性の強い業態ほど、順位とより強い相関があります
1-50位まで計測対象を拡大すると相関が弱くなりました
⇒上位ほどインデックス数と順位の相関が強い傾向がありました

インデックスしてもらうためには?
インデックスされない理由は、主に次の2つの理由が考えられます。
1.クローラーがページに到達していないケース
Googleに重要度が低いサイトと判断されると、クローラーがサイトを訪れる頻度が下がり、インデックスされない要因となることがあります。
サイトの更新が滞っているようであれば、積極的にサイトを更新してみましょう。
また、近年クローラーがサイト巡回の途中で引き返すケースが散見されます。サイトの深い階層に設置しているページがインデックスされない場合はトップページなど浅い階層のページからリンクを設置するなどし、クローラーが巡回しやすい環境を作ってみてください。
2.クローラーがページに到達したものの、インデックスに至らなかったケース
htmlファイル内に、「noindex」タグを記述している場合です。
同タグが設置してあると、クローラーがページを訪れてもインデックスする事が出来ません。
対策としては、noindexタグを削除する事です。
タグが設置してあるかどうかは、htmlコードを表示後、下記タグの記述例を検索し確認してください。
meta name=”robots” content=”noindex” /
Googleがインデックスする基準を上げてきた?
インデックスされない2つの理由について紹介しました。
実際、Googleの需要人物「ジョン・ミューラー」はTwitterで次のように発言しています。インデックスされない場合のヒントになりそうです。
引用:Twitter
翻訳
Googleはクロールやインデックスを休む事なく続けています。
もし、あなたのサイトがインデックスされてないとしたら、より重要と思われる他サイトを優先してインデックス作業をしているはずです。つまり、インデックスさせるためには、Googleに「重要なサイトがある」と納得させるコンテンツが必要です。
引用:Twitter
翻訳
インデックスに問題がある場合は、ページ数を増やすよりも、より高品質なページを制作する事をお勧めします。
日々大量に生まれるWEBページをインデックスするには、相当の労力が必要です。
そのため、効率的にクロールしインデックスするために、Googleは高品質で重要度が高いと思われるコンテンツを優先してインデックスしていることを示唆しています。
インデックスを促すためには、品質の高いコンテンツを充実させ、サイト全体の品質を向上することが必要です。

まとめ
概要
順位とサイトの保有ページ数の関連性について調査を行った
方法
検索結果の1-30位のページURLを取得
1-30位のサイトが保有するインデックス済ページ数を取得
インデックス数を対数変換し順位との関係を確認する
データ
順位データ取得日:2022年6月30日
インデックス数取得日:2022年7月22日
データ数:総数…150ページ1-30位…90ページ
結果
いくつかの検索KWにてインデックス数と順位の相関を確認できた
次回のテーマは『更新頻度と順位の関連性』についてです。 お楽しみに!