
「Instagramを活用したいけど方法が分からない」「伸ばし方が分からない」という方も多いのではないでしょうか。
インターネットでの集客や購買につなげるなら、まずはInstagramならではの空気間や成長の流れを知ることをおすすめします。
Instagram日本語版がリリースした2014年からトレンドは大きく変化し、今では伸びる投稿、フォローされやすいアカウントは全く違います。
機能についてもここ数年で様々な変化がありました。
これまでどのような変化があったのか、押さえておきたいInstagramの機能と歴史についてお伝えいたします。
Instagramってなんだ?
Instagramの誕生は「Burbn」と呼ばれる位置情報の共有サービスが基になっています。
「Burbn」は位置情報を中心に豊富な機能がありましたが、その中で特にユーザーに人気だった「写真共有機能」にフォーカスを当てて作ったサービスが「Instagram」です。
今ではInstagramにも様々な機能が追加されています。
機能の歴史を確認していきましょう。
Instagram機能追加の歴史

Instagramの機能を導入順に詳しくご紹介します。
ハッシュタグ機能の導入【2011年】
ハッシュタグ機能は2011年に導入され、今ではInstagramを代表する機能になっています。
ハッシュタグ機能が導入される前までは、位置情報付きの写真共有サービスという色が強く、主に身近な人とつながるためのサービスでしたが、ハッシュタグの導入によって自分の興味関心のあるコトに出会えるサービスになりました。
発見タブ(アプリ上の虫眼鏡マークのタブ)の導入【2012年】
発見タブとは独自のアルゴリズムに基づいて、ユーザーの興味が強いと予想される投稿をレコメンドする機能です。
Instagramのアルゴリズムは「フォロー」や「いいね」、よく閲覧する投稿の特徴、滞在時間など、様々なシグナルを基に発見タブの表示順序を変更します。
発見タブの導入により、興味関心が強い新しい情報やアカウントと出会いやすくなりました。
また、自分から情報を探しに行く必要があったハッシュタグ機能に比べて、発見タブは受動的に興味関心の強い投稿に出会えるためとても便利な機能といえます。
動画投稿機能を導入【2013年】
それまで写真のみの投稿だったInstagramに動画投稿機能が追加されました。
また、2014年に日本語版がリリースされ、2014年から2016年にかけてInstagramのアカウントを開設する企業が大幅に増え、ビジネスプロフィールの導入や分析機能など企業向け機能の導入も進みました。
ストーリーズ機能を導入【2016年】
ストーリーズとは自分の投稿が、24時間後に消える投稿機能のことです。
投稿の世界観が重要視されていたInstagramは、1投稿に多くの撮影や編集時間を割くユーザーも多く、投稿のハードルが高くなりつつありましたが、24時間で消えるストーリーズ機能の導入によってユーザーがより手軽に何気ない日常を発信できるようになりました。
また、ストーリーズ機能は「いいね」や「コメント」の数を表示されないようにも設定できるため、自分の人気を表す数字表示がなくなったことで、投稿への心理的ハードルもかなり下がったのではないでしょうか。
投稿の保存機能を導入【2016年】
保存機能とは特定の投稿をブックマークできる機能のことです。
これまでは、後で閲覧したい投稿があった場合、一度アプリを閉じてしまうと、その後特定の投稿を手軽に探すことが難しい状態でした。
そのため、Instagramで欲しい商品があった場合スクリーンショットなどで保存していたユーザーも多くいたはずです。
保存機能の導入により、気に入った投稿を気軽に後から見返せるようになったことに加え、Instagram運用に注力している企業は「保存数」も重視するようになりました。
ショッピング機能を導入【2017年】
ショッピング機能とは商品画像の投稿に対して商品情報のタグを付け、ユーザーをECサイトへ誘導する機能になります。
Instagramを眺めていて「欲しい」と思うような商品投稿を見つけたら、アプリ内で商品詳細情報を確認し、購入することができます。※日本での導入は2018年
IGTVを導入【2018年】
新プラットフォーム「IGTV」が発表されました。
IGTVとはInstagram内と専用アプリで利用が可能な長尺動画サービスです。
投稿では1分間、ストーリーズでは長くても15秒程度の動画が共有されていましたが、IGTVでは15分から1時間程度の動画が多く共有されています。
リールズ機能を導入【2020年】
リールズとは基本的にスマートフォン画面全領域を使用する縦型の短尺動画のことです。
リールズの導入により、Instagram内で録画した短尺動画を簡単に編集できるようになりました。
ストーリーズと混同しやすいですが、ストーリーズの特徴は最大1分の動画、24時間で消えるという点です。
リールズの場合は、自分で投稿を削除しない限り残り続けます。
使い方にも大きな違いがあり、ストーリーズはフォロワーに向けたちょっとしたお知らせを投稿するために使用されている場合が多いですが、リールズの場合は「発見タブ」に掲載される場合があるため、フォロワー以外のユーザーにも発信されます。
投げ銭機能を導入【2020年】
ライブ配信での投げ銭機能が追加されました。
ライブ配信者にライブを視聴しているフォロワーが投げ銭をできるようになりました。 ※日本では試験的に導入されました
地図検索機能を導入【2021年】
地図検索機能とはInstagram内で近隣のカフェや美容室、観光名所など人気スポットを検索できる機能のことです。 この機能を活用することによってお店を知らなかったユーザーに認知、来店いただける可能性が高まりました。
地図検索機能を利用して集客数を上げるためには、位置情報を付けて投稿を増やすことが重要です。
飲食店やホテル、美容室やカフェなど店舗への集客が重要になる業種/業態であれば地図機能にお店が掲載されるよう、投稿を意識・工夫することが大切です。
歴史から見るInstagramの伸ばし方

続いて歴史から見るInstagramの伸ばし方をお伝えします。
機能の歴史からも分かる通り、今ではInstagramを象徴するハッシュタグやストーリーズ機能も誕生当初はありませんでした。
ここ数年で機能だけでなく、ユーザーの使用方法やニーズの高い投稿にも大きな変化がありました。
具体的な変化と変化に応じたInstagramのフォロワー数を増やすためにできることをご紹介します。
伸びる投稿の特徴と変化
日本語版がリリースされてから評価を受けやすい投稿には、大きく以下のような変化がありました。
①写真訴求型
Instagramリリース当初は写真の質が重視されていた傾向があります。
加工や文字入れをしている投稿はほとんどなく、写真素材での勝負でした。
リリース初期はかわいらしいペットの写真や美しい景色、女性、美味しそうなスイーツの写真に注目を集まることが多く、写真の質が高いアカウントが多くのフォロワーを獲得していました。
また、この写真訴求のような投稿が注目を集めていた時代に「インスタ映え」という言葉も流行しました。
②文字入れ型
リリースから数年後までは情報量が重視されていました。
人物の写真に、より興味を惹かれるような文字を入れている雑誌のような投稿がより「いいね」や「保存数」を集めるようになりました。
その投稿を一目見ればどのような投稿なのか分かるような投稿が文字入れ型です。
③パーソナライズ型
そしてここ最近では自分ごととして捉えやすいようにパーソナライズした投稿が注目を集めています。
例えば美容のジャンルだと特定の骨格や身長に合う洋服特集の投稿、メイクだと自分の肌色に合うコスメ選びについての投稿というように、ある特定の人に寄り添った、自分ごととして捉えやすい投稿が人気を集めている傾向にありました。
また、特定の髪質の方向けのヘアのケア方法などすぐにでも取り入れやすい実用的な情報も人気を集めています。
日本語版リリースからの流れを追うとこのような投稿がトレンドとなりフォロワーを集めてきた傾向にありますが、Instagramのアルゴリズムは絶えず変化し公開もされません。
アルゴリズムを完全に把握することは不可能ですが様々な投稿を試し、指標となるエンゲージメントを追いながら、注目される投稿の特徴を掴むことが重要です。
機能から見るInstagramの傾向
ここ数年のInstagramの機能追加をみると、長尺動画のIGTVやリールズ、ライブ配信への投げ銭機能の導入などクリエイターを応援する動きが高まっています。
この動きはTikTokやYouTubeに加え、Instagramもクリエイターの活躍の場所として選ばれることを期待しての流れかもしれません。
Instagramも現状の機能に加え、アフィリエイト機能など、今後のクリエイターを応援するための様々な機能の導入を検討していると発表しています。
企業側はクリエイターとの協力、一般ユーザーからの魅力的な投稿の促進がさらに重要になるのかもしれません。
伸ばしてどうする?Instagramの活用法

今では多くの企業がSNSアカウントを開設しており、その流れに乗って「なんとなくアカウントを開設したけどあまり運用できていない」というアカウントも多いのではないでしょうか。
そこで企業におけるInstagramの活用の仕方についてご紹介します。
活用法その1.自社サイトへの流入
アパレルやコスメなど企業のECサイトへの流入を増やすためにInstagram運用は重要です。
ストーリーズで「キャンペーンのお知らせ」や「定休日のお知らせ」「クーポン配布」なども有効ですが、そういった投稿ばかりではInstagramの特徴である「ユーザーと交流できる」という魅力を活用しきれていません。
一方通行な内容だけではなく、商品についてアンケートをとるなどユーザーと自然に交流しながら運用をしている企業アカウントの方が、より自社サイトへの流入が期待できるはずです。
活用法その2.アフィリエイト
アフィリエイトとは、成果報酬型の広告プログラムの一種です。
ある程度のフォロワーが必要となりますが、Instagramでアフィリエイトを行うこともできます。
投稿で他社の商品を紹介し、CVなどあった際に報酬を受ける仕組みです。
活用法その3.外部流入
Instagramから自社運営のYouTubeやライブ配信アプリの方への集客を目的にInstagramを活用することもおすすめです。
外部への集客を促すにはInstagram内でユーザーと信頼関係を作っておくことが重要です。
ストーリーズで「キャンペーンのお知らせ」や「定休日のお知らせ」「クーポン配布」なども有効ですが、そういった投稿ばかりではInstagramの特徴である「ユーザーと交流できる」という魅力を活用しきれていません。
企業であれば個人のInstagramアカウントから企業アカウントへの集客を促すようなキャンペーンも効果的かもしれません。
活用法その5.広告
Instagramを運用し、一定数のフォロワーを獲得すれば自社のInstagramアカウントのフィードやストーリーズを純広告として販売する活用方法です。
こちらの活用方法は一定のフォロワー数が必要になるためフェーズとしては少し先になるのかもしれません。
また、純広告の販売には営業担当も必要になるというのもポイントです。
活用法6.採用広報
業種にもよりますが、最近ではInstagramを通じて求人募集をしている企業アカウントを見かけます。
手軽に社内の様子を配信できるInstagramなら採用広報としても活用できるのではないでしょうか。
まとめ
Instagram誕生から約10年、様々な変化がありました。
誕生当初は身近な人との位置情報共有サービスにすぎませんでしたが、今ではマーケティングに欠かせないプラットフォームになっています。
今後もたくさんの機能が追加され進化が予想されるInstagramですが、変化に合わせて実践、検証し、ビジネスに活用してみてはいかがでしょうか。