
Web担当者であれば「ホームページ」と「ウェブサイト」の違いを知っておく必要があります。

なぜ違いを知る必要があるのですか?

違いを知らないと「使い分け」ができないからだよ。
こちらでは「ホームページとウェブサイトの違い」や「使い分けのポイント」をプロが解説します。
Web担当者必見の内容ですので、最後までご覧ください!
この記事のレベル
重要度 | (4) |
---|---|
初心者度 | (3) |
難易度 | (1) |
この記事で学べること
- 「ホームページ」と「ウェブサイト」の違いはコレ!
- ホームページとは?
- ウェブサイトとは?
- 失敗しないホームページとウェブサイトの使い分け
「ホームページ」と「ウェブサイト」の違いはコレ!
結論「ホームページ」と「ウェブサイト」は、ほぼ同じ意味合いを持っていますが、ホームページとウェブサイトでは定義が以下のように異なります。
- ホームページ=トップページ
- ウェブサイト=ウェブページを集めたもの
ホームぺージはもともと、ウェブサイトのスタート地点となるトップページを指しており、ウェブサイトはウェブページを集めたものです。
ホームぺージとウェブサイトを本で例えると、ホームぺージは「本の表紙」、ウェブサイトは「本の1枚のページとなるウェブページを集めた「本そのもの」であるといえます。
ただし、日本では「ウェブサイト全体」を「ホームぺージ」と呼ぶことも多いため、同義で使われている場合がほとんどです。
一方、英語圏では、以下のように明確に区別をしています。
- ホームページ=トップページ/ブラウザの立ち上げ時に表示されるページ
- ウェブサイト=ウェブページを集めたもの
このように、日本と英語圏では、ホームページとウェブサイトの意味が異なります。

海外との取引がある企業は、認識違いが生まれないように注意しよう!
ホームページとは?
では、ホームぺージとはどのようなものなのかを確認しましょう。
ホームページの意味は?
ホームぺージとはその名のとおり、ウェブサイトの拠点や出発点を意味する「ホーム」の「ページ」のことです。
ウェブサイトを閲覧している際に、「Home」と書かれたボタンをよく目にするでしょう。「Home」ボタンを押すと、どのウェブサイトでも拠点となるぺージに遷移します。
また、ホームぺージは、ウェブサイトの最も上の階層であることから「トップページ」と呼ばれたり、ウェブサイトの玄関口にあたることから「フロントページ」と呼ばれたりもします。
ホームページと呼ばれるページはどこ?
実際に、ホームぺージとウェブサイトがどのページを指しているのか、弊社が運営するオウンドメディア「SEOタイムズ」で確認しましょう。

検索エンジンで「SEOタイムズ」と検索した際に、検索結果に表示されたウェブページをクリックすると出てくるのが、ウェブサイトの出発点となる「SEOタイムズ」のホームぺージです。
通常、このホームページを拠点として、様々なウェブページに移動できます。
こちらのイメージ図をご覧ください。

ウェブサイトとは、ホームぺージやウェブページの集合体ですので、「SEOタイムズ」そのものを指しています。
ホームぺージは、ウェブサイトの顔となる重要なぺージですが、情報を詰め込みすぎるのは良くありません。弊社がどのようにホームぺージを作っているのかを解説します。
ホームページの役割と入れるべき情報
ホームぺージは、ウェブサイト全体の入り口となる、非常に重要なぺージです。
ホームぺージに掲載している情報次第で、ユーザーが興味や関心を示したり、離脱したりするため、必要な情報をしっかりと入れ込まなければなりません。

ホームページには3つの役割があるんだ。各役割と入れるべき情報を解説しよう!
① ウェブサイトの情報を伝える
ホームぺージには、ウェブサイトにどのような内容が記載されているのかを、ユーザーに伝える役割があります。ホームページにアクセスしたユーザーに、求めている情報が書かれていることを、一目でわかってもらわなければなりません。
また、ホームぺージを開いた際に最初に見える「ファーストビュー」も、ユーザーに与える印象を左右する重要な部分です。
ロゴやキャッチコピーなどを入れ、「何を紹介しているウェブサイトなのか」「どのような特徴があるのか」などを、一瞬で判断できるようにしましょう。
② わかりやすい導線を示す
ユーザーが求めている情報にスムーズにたどり着けるように、導線をわかりやすく示すことも重要です。
いちいちクリックしてページを開いたり、階層をまたいでページを探したりする必要があると、ユーザーはストレスを感じて離脱してしまいます。
「お問い合わせはこちら」「コンテンツ検索はこちら」と示すことで、ストレスを感じることなく、目的のぺージに遷移できるようになります。
③ 伝えたい内容を目立たせて周知させる
ユーザーにメリットのある情報を目立たせ、周知させることも、ホームぺージの重要な役割の一つです。セミナー情報や資料のダウンロードなどは、見込み度の高いユーザーを獲得できる可能性が高まります。ホームぺージにお知らせや新着情報などを盛り込み、伝えたい内容を目立たせるように工夫しましょう。
ウェブサイトとは?
次に、ウェブサイトがどのようなものなのかを解説します。
ウェブサイトの意味は?
ウェブサイトとは、複数のウェブページの集まりです。
現在ご覧になっている「SEOタイムズ」でいうと、URLにある「find-a.jp」というドメインを持つウェブページが集まり、「SEOタイムズ」という一つのウェブサイトが成り立っています。
ウェブサイトの種類
ウェブサイトには目的やメリットが異なる、複数の種類があります。
主な3つの種類をご紹介しますので、それぞれの特徴を確認しましょう。
① コーポレートサイト

コーポレートサイトは、「企業サイト」とも呼ばれることからわかるように、企業情報や活動内容、商品紹介や採用情報などを掲載する、最も一般的なウェブサイトです。
コーポレートサイトは、取引先や消費者などに、企業の情報を伝えることが目的で、インターネット上の企業名刺のような役割を果たしています。
② サービスサイト

企業が取り扱っている、商品・サービスの紹介に特化したウェブサイトが「サービスサイト」です。商品・サービスの購入や申し込みにつなげることを目的としています。
商品・サービスの詳細な情報を発信し、取引先や消費者に認知と理解を促すことで、長期的な集客対策を行います。基本的な情報に加えて、「お客様の声」や「導入事例」など、独自性のあるコンテンツを掲載することが一般的です。
③ ウェブメディア

企業が自ら運営し、情報発信を行うウェブメディアの目的は、検索エンジンからのユーザーの獲得を目指すことです。SEO対策を行ったユーザーに有益なコンテンツを発信して検索流入を増やすため、見込み客はもちろん潜在顧客まで、幅広く集客できるメリットがあります。
長く続けることで企業の信頼性が向上し、顧客が獲得できるため、中長期的な売上の向上などにつなげられます。
④ ECサイト

「オンラインショップ」とも呼ばれるECサイトは、インターネット上で商品を販売するウェブサイトです。商品の販売が目的のECサイトには、自社サイト以外にも、ショッピングサイトの一店舗として出店する方法があります。
商品の販売以外にも、商品の認知度向上やブランディング、新規顧客の獲得などの役割も担っています。
また、他のウェブサイトやSNSと連携させることによって、ECサイト検索流入に加えて、外部からの流入も見込めます。
失敗しないホームページとウェブサイトの使い分け
ホームぺージとウェブサイトは、状況によって使い分ける必要があります。

ポイントは「日本」と「英語圏」での使い分けだ!
使い分けのポイント
日本での使い分け
日本でウェブサイトを表す際には、一般的にウェブサイトよりもホームぺージと呼ぶことが多いため、国内では「ホームぺージ」という言葉を使ったほうがわかりやすいでしょう。
ただし、ウェブ関係の人はウェブサイトとホームぺージの違いをわかっている場合もあるため、相手に合わせて使いわけることをおすすめします。
英語圏での使い分け
英語圏では「ウェブサイト」という言葉が多く使われており、「ホームぺージはウェブサイトの最初のページを示す言葉」のため、英語圏の人と取引する場合は、使い分けに注意が必要です。
ホームぺージとウェブサイトの役割

ホームぺージとウェブサイトの本来の意味では、役割が異なるんだ。
ホームぺージの役割
- ウェブサイトの情報を伝える
- わかりやすい導線を示す
- 伝えたい内容を目立たせて周知させる
ウェブサイトの役割
- 商品やサービスの理解度を高める
- 購入や問い合わせなどのアクションを起こしてもらう
- インターネット上の名刺や看板

「SEOタイムズ」では、ウェブサイトを表す言葉として、ホームぺージとウェブサイトの両方を使っていますよね。
「SEOタイムズ」は初心者に向けて、SEO対策についてわかりやすく解説するウェブサイトです。
「ウェブサイト」という言葉からは、高い専門性やかたい印象を受けるため、誰でも理解しやすいように、一般的に使用されることの多い「ホームぺージ」という言葉も、ウェブサイトを示す言葉として使っています。

一番大切なことは「相手に内容が伝わること」だよ。
自分自身がどちらを使っているのかではなく、相手が使っている言葉に合わせることで、スムーズかつ正確に内容を伝えられます。
ホームページとウェブサイトの違いに関するよくある質問
ウェブサイトの作り方は?
無料ツールや「WordPress」などのCMS、専門会社への制作依頼などの方法があります。
とにかく費用を抑えたい人には無料ツール、初めて使う人には簡単に使える「WordPress」、費用をかけてでもクオリティの高さを求めるなら専門会社に制作依頼することをおすすめします。
ウェブサイトの制作予算は?
目的によって異なります。ウェブサイトの種類別の予算の相場はコーポレートサイトで30万円~600万円、ECサイトで200万円~数千万円、ウェブメディアで100万円~1,000万円が目安です。
ホームページ制作で失敗しないためのコツは?
「ホームページ運用で何を達成したいのか?」という、目標を明確にすることが重要です。
企業によって、「商品を売りたい」「認知度を上げたい」「ホームページのリピーターを増やしたい」などの目的が異なるため、ホームページ制作で重視する項目は変わります。
まとめ
日本国内においては、「ホームぺージ」と「ウェブサイト」は同じ意味です。
一般的に、ウェブサイトを示す言葉としては、「ホームぺージ」という言葉が多く使われているため、基本的にはどちらを使っても問題ありません。
ただし、ウェブ関係者や海外の人は、ホームぺージとウェブサイトを明確に使い分けているため、やり取りする際には注意が必要です。
スムーズなやり取りで相手に正確に内容を伝えるためには、ホームページとウェブページの本来の意味を押さえたうえで、相手や状況によって使い分けることをおすすめします。