
「Googleアナリティクスを導入したけど、何をしたらいいのかわからない」とお悩みではありませんか?
ここでは、Googleアナリティクスが必要な理由や、Googleアナリティクスで見るべきポイントを、わかりやすくご紹介します。
そもそもGoogleアナリティクスって必要?

GoogleアナリティクスはWebサイトの改善に大いに役立つツールですが、そもそもなぜ必要なのでしょうか?
初心者の方にもわかりやすいよう、Webサイトをスーパーに例えて解説します。
あなたがスーパーの経営者とした場合、誰が来たのか、どこから来たのか、何を購入したのか、どのぐらい購入したのかなど、様々な情報が気になるかと思います。
これらの情報がわからないと、ターゲットとなる層や売れ筋商品などが把握できないため、手探りで運営しなければなりません。Googleアナリティクスなら、Webサイトのこれらの情報がすべてわかるため、改善点や効率的な訴求方法が見えやすくなります。
つまり、Webサイトを運営するうえでGoogleアナリティクスは、非常に重要といえるのです。
Webサイトを訪問したユーザーが、新規ユーザーかリピーターかどうか、どこの町や国から来ているのか、どこを経由して来ているのかなどがわかります。
また、どのページがよく見られているのか、目標を達成しているのかなどの情報もわかります。
GoogleアナリティクスでWebサイトのアクセス解析をしないことは、地図やコンパスを持たずに山を登るようなものです。
収集したデータを何も見ないと、Webサイトの運営も上手くいきません。まずは、Googleアナリティクスでアクセス解析して、現在の状況を把握し、課題を見定めることが重要です。

Googleアナリティクスとは?概要から設定方法までわかりやすく解説!
アクセス解析ツールのGoogleアナリティクスを導入したいけれど、設定方法や利用方法がわからないという方も多いかと思います。ここでは、Webサイトの改善に役立つ、Googleアナリティクスでわかることと設定方法、用語をご紹介します。
Googleアナリティクスの基本的な見方

自社のWebサイトがどれぐらい見られているのかは、全体のアクセス数を確認すればわかります。
アナリティクスを用いて、セッション数・ユーザー数・ページビュー数・平均セッション時間・直帰率を確認し、アクセス状況を把握しましょう。
セッション数
「訪問数」や「アクセス数」とも呼ばれるのが、セッション数です。
例えば、1人がWebサイトを3回訪れた場合には、「ユーザー数:1、セッション数:3」とカウントされます。
Googleアナリティクスでは、30分以内の訪問は1回として数えるため、10時にアクセスしたユーザーが、10時29分に再度アクセスした場合は1セッション、10時30分に再度アクセスした場合は2セッションとなります。
ユーザー数
ユーザー数とは、指定した期間内にWebサイトを訪れた人数を指します。
初めてWebサイトを訪れた場合は「新規ユーザー」、指定期間の前に訪れたことがある場合は「リピーター」となります。
なお、ユーザー数はブラウザやデバイスが異なると“別ユーザー”としてカウントされます。
例えば、同一人物がPCとスマホでWebサイトを訪れた場合、ユーザー数は「2」になります。
ページビュー数(PV数)
ユーザーに見られたページの数がページビュー数です。
ブラウザにページが読み込まれたタイミングでカウントされます。
例えば、1人がWebサイト訪れて3ページを見た場合には、「ユーザー数:1、ページビュー数:3」とカウントされます。
平均セッション時間
ユーザーのWebサイト内での平均滞在時間が平均セッション時間です。
指定期間内のすべてのセッションの滞在時間の合計を、総セッション数で割って算出します。
平均セッション時間を確認することで、1回の訪問につき、平均でどれだけの時間滞在しているのかがわかります。

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直帰率
直帰率とは、ユーザーがアクセスした最初のページだけを見て、Webサイトを離脱した割合です。
直帰率が高い場合には、ユーザーのニーズとページの内容が合っていなかったり、ページの読み込み速度が遅かったりするなど、様々な原因が考えられます。
直帰率が高い場合は、Webサイトの改善が必要です。

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次にどこからWebサイトにたどり着いたのか確認してみよう!

自社のWebサイトがどれぐらい見られているのかを確認できたら、次に、どこからたどり着いたのか、最初にどこを見たのかを確認してみましょう。
ユーザーがどこから来たのかは流入元、最初にどこを見たのかはランディングページでわかります。
流入元とは
自社のWebサイトを訪れたユーザーが、直前に見ていたページが流入元です。
Webサイトを訪れるユーザーのほとんどがGoogleなどの検索エンジンや他サイトのリンク、SNSなどを経由しています。
どこからWebサイトにたどり着いたのか、どこのリンクで集客できるのかなどの確認ができます。
流入元が重要な理由は、どこからWebサイトにたどり着いたのかを把握することで、アクセス増加を目的に行った施策の効果を検証できるからです。
同じWebサイトでも、広告経由のユーザーと検索エンジン経由のユーザーではニーズが大きく異なります。
ユーザーのニーズを満たす内容や構成のコンテンツを作るためにも、流入元の把握が重要です。
流入元の種類
流入元には様々な種類があります。
Organic Search(オーガニックサーチ)
自然検索ともいわれるOrganic Searchは、Googleなどの検索エンジンを経由して、検索結果画面から流入したことを指します。
Social(ソーシャル)
FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSからの流入がSocialです。
Referral(リファラル)
Referralとは、他のWebサイト経由の流入です。自社のWebサイトが、ニュースサイトや個人のブログなどで紹介され、紹介リンクをたどってユーザーが流入するのが主なケースです。
Direct(ダイレクト)
メールのリンクやブラウザのブックマークなど、Webサイトへの直接的な流入がDirectです。どこから流入したかわからないユーザーも、Directに分類されます。
Paid Search(ペイドサーチ)
Paid Searchは、リスティング広告からの流入を指します。
Display(ディスプレイ)
ディスプレイ広告からの流入がDisplayです。
ランディングページとは
検索エンジンの検索結果や、広告などを経由してユーザーがWebサイトを訪れ、最初に見たページがランディングページです。
ランディングページはWebサイトの印象を左右するため、非常に重要です。
ユーザーを他のページにうまく誘導できれば、より多くの情報を提供できますが、ユーザーの求める情報がない場合には、すぐに離脱されてしまいます。
ランディングページを分析し、ユーザーのニーズを満たすコンテンツ作りや、スムーズな導線作りに役立てましょう。
どのデバイスで見られているかも要チェック!

Googleアナリティクスを使うと、パソコンやスマホ、タブレットなど、ユーザーがどのデバイスを使ってWebサイトを見ているのかもわかります。
デバイスの確認が必要な理由
PCサイトとスマホサイトでは、見え方が大きく異なります。
そのため、どのデバイスで見られているかは把握しておく必要があるのです。
例えば、スマホの割合が高いのに、PCのデザインばかりを修正していては意味がありません。
ユーザーの利便性が高いWebサイトを作ってSEOの評価を上げるためにも、デバイスはしっかりと確認しておきましょう。
デバイスの確認方法
【オーディエンス → モバイル → 概要】と進むと、サイト全体のサマリーを、デバイス別に確認できます。
「desktop」はパソコン、「mobile」はスマホ、「tablet」はタブレットを表しています。
こんなこともGoogleアナリティクスでわかる!

Googleアナリティクスでは、Webサイトを訪れたユーザーの属性もわかります。
Googleアナリティクスでわかるユーザーの属性
年齢層と性別
ユーザーに最適なコンテンツを作るためには、どのようなユーザーがWebサイトを訪れているのかの確認が欠かせません。
【ユーザー → ユーザー属性 → 概要】と進むと、Webサイトを訪れたユーザーの年齢層と性別の平均を確認できます。
年齢層と性別がわかると、ターゲットとなるユーザーを集客できているのか、Webサイトの雰囲気や内容があっているのかなどを確認できるため、Webサイトやコンテンツの改善に役立ちます。
地域
【ユーザー → 地域 → 地域】と進むと、Webサイトを訪れたユーザーの地域が、世界地図上に表示されます。
アクセスが多い国ほど青色が濃くなります。
また、世界地図の下にある国別のセッション数では、国・市区町村・大陸・亜大陸の4つを表示できます。
まとめ
現在Googleアナリティクスは「UA(ユニバーサルアナリティクス)」と「GA4」の2つがありますが、「UA」は2023年7月1日にサポートを終了すると発表されました。
「UA」のデータは「GA4」に引き継ぐことができないため、「GA4」の導入がまだの方は早めに導入をご検討ください。