
Web担当者であれば、検索ユーザーがどんなプラットフォームでどのように情報を探しているかを知っておく必要があります。
ここでは、Googleが5月に発表した新しい検索方法「perspectives on Search」についてご紹介します。
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この記事で学べること
- Googleが新たに導入する新機能
- 検索ユーザーが求めるもの
- 今後サイト設計で重要視すること
perspectives on Searchとは?

画像引用元:Google Search update: New perspectives and experiences
Googleが新たに発表した検索方法「perspectives on Search(パースペクティブ オン サーチ」とは、より検索ユーザーにとって使いやすく、簡単にベストアンサーが見つけられる方法として導入されるものとなります。
現在Webには膨大なサイトやページが存在していて、その中から1番欲しい情報を見つける作業は、まるで大海原に眠るお宝を見つけるかの如く複雑です。
そのため実体験のコンテンツやリアルタイムの情報を感覚的に探しやすいInstagramやTwitter、YouTubeといったSNSや動画サイトを使った検索方法が広く使われるようになってきました。
Googleでは近いうちに検索結果のトップに「Perspectives」というフィルター(ボタン)を搭載して、掲示板やQ&A、SNSなどにシェアされている動画や画像コンテンツにアクセスできるようになり、より有益な検索結果を簡単に得られるようになります。

画像引用元:Google Search update: New perspectives and experiences
さらに、そのコンテンツの作成者名やプロフィール写真、人気度(おそらくいいねの数やチャンネル登録数)といった詳細も表示されるとのこと。 このようにGoogleでもSNSで検索するような結果が得られるように検索方法が変わっていくでしょう。
よりE-E-A-Tが重視される時代へ

SNSや動画サイトを使って検索する理由は、やはりユーザーが「実体験の声」を情報として求めているからと言えます。
2022年12月にGoogleがおこなった検索品質評価ガイドラインのアップデートでも「E-A-T(専門性・権威性・信頼性)」に新しく「E(経験)」を追加したことから分かるように、サイト作りにおいて今後さらに「経験」は評価の対象とされます。
また先述した通りperspectivesフィルターでは、コンテンツの作成者や人気度といった指標も表示されるとのことなので、E-E-A-Tすべてをバランスよく取り入れてサイト設計することを重視しましょう。

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アクセス数アップにも期待

「perspectives on Search」の導入で、現在注目されている「ブログ×インスタ」「ブログ×ツイッター」といった組み合わせコンテンツで、さらなるアクセス数アップにも期待できそうです。SNSなどをうまくSEO評価の対象にすることで、Webサイト評価の底上げも可能と言えそうですね。
また今回の「perspectives on Search」導入発表の他に、昨年導入されたヘルプフル コンテンツ システムも数ヶ月以内にアップデートする予定とアナウンスがありました。
Googleでは今後、掲示板のコメントやあまり知られていない小規模ブログなどに存在する情報でも、検索ユーザーにとって有益な情報であれば表示していくとのことです。
まとめ
冒頭に述べた「大海原に眠るお宝(Googleでは“hidden gems” と記載)」を簡単に見つけられるよう、Googleは日々進化しています。
時代の変化とともにGoogle、検索ユーザー、検索方法が変わっているように、SEO担当者としてもこの時流に乗って柔軟に対応していきましょう。