GA4とUAを徹底比較!GA4の導入がまだ済んでいない方は急いだ方がいいかも!

公開日 2023/01/30 18:00
更新日 2023/08/30 16:56

「GA4とUAの違いがわからない」「なぜGA4の導入が必要なのか」とお悩みではありませんか?

ここでは、GA4の早めの導入をおすすめする理由と、GA4とUAの計測方法・指標・レポート・BigQueryとの連携の違いをご紹介します。

A4の導入は早めがオススメ!その理由は?

パソコンとデータと男性のイラスト

2023年7月1日をもって、UA(ユニバーサル アナリティクス)のサポートを終了することが、Googleから発表されました。

UAの後継としてリリースされたのが、GA4(Googleアナリティクス 4 プロパティ)です。

GA4の早めの導入をおすすめする理由は、主に3つあります。

データが引き継げないから

UAに蓄積してきたデータは、GA4に移行できません。

そのため、今まで通りサポート終了まではUAでデータを収集し、UAと並行してGA4でもデータの収集を始める必要があります。

GA4での再定義が必要になるから

GA4でUAと同じ条件でデータを収集したくても、データの指標や取得方式などに違いがあるため、GA4でUAの完全再現はできません。

再現できないデータをどのように設定するのか、GA4で再定義が必要となります。

GA4の学び直しに時間がかかるから

GA4の早めの導入をおすすめする一番の理由が、GA4の学び直しに時間がかかるからです。

GA4とUAでは、かなりの変更点があります。GA4を導入しても、設定方法がわからなかったり、欲しいデータを出せなかったりする可能性があるため、早めに導入してGA4に慣れておくことが欠かせません。

GA4を早めに導入すると、UAとGA4を併用できます。

併用しなければ比較や違いの確認ができないため、早めにGA4を導入し、余裕を持って移行や学び直しを進めていきましょう。

A4とUAの『計測方法』を比較してみた!

パソコンと3人の人のイラスト

GA4とUAの最も大きな違いが、データの計測方法が異なることです。

計測方法が「ページビュー」から「イベント」に変化

UAではページビュー単位でデータを計測していましたが、GA4ではイベント単位で計測します。

イベント単位の計測とは、「Webサイト上の商品ページから問い合わせフォームに移った」といったページ間の遷移を、伴わない計測のことです。

なぜ、GA4とUAでデータの計測方法が異なるかというと、ページ間の遷移だけでは、ユーザーの行動の詳細が把握できないからです。

例えば、「説明書のダウンロード」や「動画コンテンツの再生」といった、ページ間の遷移を伴わないユーザーの行動は、ページビューには記録されません。

そのため、ページの読み込みと関係なくデータを測定できる、イベントの計測が必要となります。

イベントで計測することで、同じページ内に滞在するユーザーを、よりくわしく分析できるようになります。

また、インターネットの利用がスマホ中心になったことも、データの計測方法に大きな影響を与えています。

スマホでの利用増加によって、Webサイトもスマホの画面に適した、縦長のページが増えました。

縦長のページはページを遷移することなく、スクロールだけで多くの情報に触れられます。

縦長のページを読み進む行動は、ページ間の遷移がないため、ページビュー単位ではデータを計測できませんが、イベント単位ならスクロール数の計測もできます。

GA4ではUAで慣れ親しんだページビューやセッションも、イベントの1つとして計測されます。

指標の細かな設定をしなくても、スクロール数や離脱クリックなどを自動で計測できますので、GA4は初心者でも使いやすいように変化しています。

指標の計測定義の変化もチェック

ページビューからイベントに計測方法が変わったことで、指標の計測定義も変更されています。

GA4とUAでは計測定義が異なる指標も多いため、別のツールだと認識し直しましょう。

UA GA4
セッションの長さ 「セッションの長さ=最後のページの表示時間-最初のページの表示時間」で算出される 「セッションの長さ=最後のイベントの発生時間-イベントのSession_Startの発生時間」で算出される
セッション時間の上限 24時間 無制限
セッションが切れるタイミング ・30分以上操作をしていない場合
1分~4時間で変更できる
・30分以上操作をしていない場合
5分~7時間55分まで、5分単位で変更できる
日付の変更 日をまたぐと別セッションとしてカウントされる 日をまたいでも別のセッションとしてカウントされない
流入元の変更 流入元が変わると新しいセッションとしてカウントされる 流入元が変わっても新しいセッションとしてカウントされない

A4とUAの『指標』を比較してみた!

パソコンと男女のイラスト

GA4とUAを併用していると、計測した数値が異なることに気づく場合があります。

これは、計測方法が異なるGA4とUAでは、同じ指標でも計測の定義が異なるためです。

数値にズレが生じて焦らないように、セッション数・コンバージョン数・離脱率・直帰率の4つの指標の定義を確認しておきましょう。

UA GA4
セッション数 ・日をまたぐと別セッションとしてカウントされる
・Webサイトから離脱後に別の流入元から訪れた場合は別セッションとしてカウントされる
・ユーザーの行動が継続中なら日をまたいでも別セッションとしてカウントされない
・同じユーザーで一定の時間内であれば別セッションとしてカウントされない
コンバージョン数 1つのセッション内では複数回コンバージョンが発生しても、コンバージョン数は1回としかカウントされない 1つのセッション内で発生したコンバージョンの数だけコンバージョン数としてカウントされる
離脱率 「離脱率=離脱数÷ページビュー数」で算出される 「離脱率=離脱数÷セッション数」で算出される
直帰率 「直帰率=直帰数÷セッション数」で算出される 「直帰率=1-(エンゲージメントセッション数÷セッション数)」で算出される

A4とUAの『レポート』を比較してみた!

パソコンと男女のイラスト

GA4とUAを比較してとくに大きく変わったのが、レポートです。

レポートの表示形式も変わったため、どこをどのように見たらいいのかわからなくなることも、GA4とUAがまったく別物だと感じられる原因の1つです。

GA4のレポートとは

GA4のレポートには、「基本レポート」「探索レポート」の2つの機能があります。

基本レポート

Webサイト全体の状況を大まかに把握できるのが、基本レポートです。

ユーザーの属性やどこを経由してWebサイトに来たのか、Webサイトでどんな行動をとったのかといった、概要がわかります。

探索レポート

基本レポートだけではわからない、よりくわしい分析をしたい場合に、探索レポートが役立ちます。

UAにはない新しい機能の探索レポートを、使いこなせるのか不安に感じる方も多いかと思います。Webサイトの改善のためには、くわしい分析が必要ですので、基本レポートはもちろん、探索レポートも使えるようにしましょう。

GA4とUAのレポートの違い

GA4の基本レポートではセグメントが適用できない

セグメントとは、セッションやユーザー単位など、特定の条件でデータを絞り込む機能です。

「コンバージョンしたユーザー」や、「自然検索からWebサイトに流入したセッション」など、自由に条件を設定して、詳細なデータを収集できます。

GA4の基本レポートでは、セグメントが適用できませんので、レポートでセグメントを適用させたい場合には、探索レポートを使いましょう。

GA4の基本レポートには、セグメントと同じような「比較」という機能がありますが、設定できる条件が限定されてしまうため、求めるレポートが作れない可能性があります。

GA4にはUAの「マイレポート」と「カスタムレポート」がない

UAで使っていた方も多い、マイレポートとカスタムレポートは、GA4にはありません。

GA4でもUAのようなレポートが必要な場合は、「探索レポート」か「Looker Studio(旧データポータル)」を使いましょう。

GA4の探索レポートは「閲覧」でしか共有できない

UAのマイレポートとカスタムレポートは、共有すれば「閲覧」だけではなく「編集」も可能でした。

しかし、GA4では基本レポートと探索レポートの2つとも、共有しても「閲覧」しかできませんので、注意が必要です。

A4とUAの『BigQueryとの連携』を比較してみた!

パソコンの周りに集まる人々

GA4とUAでは、BigQueryとの連携にも違いがあります。

そもそもBigQueryとは?

BigQueryとは、「Google Cloud Platform」で提供されている、ビッグデータを解析できるサービスです。

TB(テラバイト)やPB(ペタバイト)などの膨大なデータを、わずか数秒~数十秒といった超高速で処理できるため、データ解析に欠かせません。

BigQueryを使えば、膨大なログ情報の解析や、リアルタイムでのデータの保存と解析など、様々なことが専門知識なしでもできます。

また、BigQueryはGoogle Cloudのサービスであり、他のGoogleのサービスと連携できることも、大きな魅力です。

GA4とUAのBigQueryとの連携の違い

BigQueryとの連携は、UAでは有料版UAのGA360でしかできませんでしたが、GA4では無料版でも連携可能になりました。

BigQueryと連携すると、生成前の生のデータでも分析できるようになるため、分析の幅が広がります。

無料の範囲は、データ保存で毎月10GBまで、データ取得で毎月1TBまでです。

まとめ

様々な違いがあるGA4とUAは、まったく別物といっても過言ではありません。

UAを使いこなせていても、GA4を使いこなすためには再び学ぶ必要があるため、できるだけ早めにGA4を導入しましょう。

また、GA4とUAを併用することで、どのような違いがあるのかを、自分の目で確認できます。

違いを把握しなければ対策もできませんので、ぜひ今すぐにGA4を導入し、GA4とUAを比較することをおすすめします。GA4を活用し、Webサイトの改善に役立てましょう!

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