
「GA4を導入したのはいいものの、それだけでいいのかな…」とお悩みではありませんか?GA4はただ導入しただけでは意味がありません。
ここではGA4を導入する前に知っておきたいことや、導入した後に設定しておきたい項目などをご紹介します。
GA4導入前に知っておきたい4つのこと

こちらでは、導入前に注意しておきたい4つのポイントをご紹介します。
UA(ユニバーサルアナリティクス)とは数値が異なる
GA4とUAとでは、数値の考え方が大きく異なります。UAでは「セッション」を軸として計測が行われていましたが、GA4では「イベント」単位での計測が軸となります。
そのため、セッション数だけでなく、コンバージョン数など、様々な指標で差異が生まれることになります。
これを知らずにGA4のデータを見ると「いきなり下がった!」と混乱が生じてしまう可能性もありますので、事前に指標の軸が変わったことを理解しておきましょう。
導入しただけでは意味がない
UAとは違って、GA4は導入しただけでは意味がありません。必要なデータを見られるようにしておく必要があります。
もちろん、デフォルトで取得できる情報もありますが、設定を変更することで取得できる数値以外に関しては、自身で「イベント設定」を行わなければなりません。
このイベント設定でつまずく方も少なくありませんが、使い慣れてくれば幅広いデータを取得し、Webサイトの改善に活用できるため、避けずに向き合いましょう。
学習が必要
前述のように、GA4はイベントを設定する必要があるなど、UAとは異なる部分が多々あります。そのため、もともとUAを使っていた方でも、ある程度の学習が必要です。また、GA4には未実装の機能もあります。
まだ完成版というわけではないため、画面が変わることも珍しくありません。ただ、これはUAでも同様に起こっていたことなので、機能の追加ごとに慣れていく必要があります。
AMPページの計測ができない
今後変更される可能性もありますが、現時点ではGA4にAMPページ計測のスクリプトは存在しません。
GA4を導入したら必ずやるべき保持期間の変更

データ分析をするうえで、一定期間のデータは必要不可欠です。
データの集計期間が短すぎると比較できず、本当の課題を見つけたり、正しい施策を練ったりすることが難しくなってしまうためです。
GA4でもデータを保存できる期間がありますが、デフォルトでは2か月間しかありません。2か月では短すぎて正しい判断ができません。
また、2か月を過ぎると、データは自動的に削除されてしまいます。
では、正しい判断ができるための期間でデータを集めるにはどうしたらいいのでしょうか。答えは簡単です。GA4を導入したら、データの保持期間を設定すればいいのです。
デフォルトで2か月しかなかった保持期間も、自身で設定すれば最長14か月保持することができます。
ちなみに、GA4の有料版である「360版」では最長50か月もの期間、データを保持することが可能です。
ただし、データを保持することができるのは、「探索」で分析できるデータのみとなっていますので、注意してください。
ここからは、データ保持期間の変更方法について紹介します。
GA4を導入したが保持期間を設定していない方、これからGA4を導入予定の方はぜひ下記のやり方で設定してみてください。
- GA4の管理画面を開く
- プロパティ列からデータ設定を選択
- 「データ保持」をクリック
- 「ユーザーデータとイベントデータの保持」がメイン画面に表示
- 「イベントデータの保持」のプルダウンメニューから任意の期間を設定
※特別な理由がない限りは14か月を推奨 - 「イベントデータの保持」下部の「新しいアクティビティのユーザーデータのリセット」をオフ
これで、14か月はデータが保持されるようになりました。
最後に登場した「新しいアクティビティのユーザーデータのリセット」ですが、ここが「オン」の場合、ユーザーが新しくアクティビティを行う度に2か月にリセットされてしまいます。
そのため、「オン」ではなく「オフ」に設定しましょう。
GA4のコンバージョン設定で気をつけるポイント

Webサイトの成果を測るうえで欠かせないのがコンバージョン設定です。
コンバージョンはユーザー数やセッション数とは違って、GoogleアナリティクスのタグをWebサイトに設置するだけで計測できるわけではありません。コンバージョン数を計測するには、GA4導入後に自身で設定する必要があります。
なお、コンバージョンの計測が開始されるのは、設定が完了してからとなり、設定前のデータをさかのぼって計測することはできません。
また、設定したからといってすぐに計測が開始されるわけではなく、数分~数時間のタイムラグがあるため、GA4を導入したら、早めにコンバージョン設定をしておくことをおすすめします。
GA4におけるコンバージョン設定とは、すなわちイベントをコンバージョンとして扱うということです。
コンバージョンの内容や計測方法を変更したい場合には、その元(イベント)も変更する必要があるので、忘れないようにしてください。
便利機能!「Googleシグナル」とは?設定方法も併せて紹介

通常Googleアナリティクスでは、「1つのデバイス」につき「1ユーザー」とカウントされます。
例えば、パソコンで調べものをしていてたどり着いたサイトを同じ人がスマホで閲覧した場合、ユーザーは「1」ではなく「2」とカウントされます。
これだと正確な情報とはいえません。1ユーザー程度の誤差であれば問題ありませんが、誤差が大きくなると適切な対策が取れなくなってしまう可能性もあります。
こうした問題を解決できるのが、「Googleシグナル」です。
「Googleシグナル」は、別々のデバイスからWebサイトに訪れた場合でも、同一ユーザーとして認識して計測が行える機能をいいます。
つまり、同じ人がパソコンとスマートフォンでWebサイトを閲覧した場合でも、ユーザー数は「1」とカウントされることになります。
ただし、同一ユーザーとして認識されるためには、2つの条件を満たす必要があります。
1つ目は、ユーザーがGoogleアカウントにログインしている状態であること。
そして2つ目がユーザーのGoogleアカウントで「広告のカスタマイズを目的とした関連付け」に同意している状態であることです。
この「Googleシグナル」は、アクセス分析を行ううえで非常に有益です。
しかし、GA4のデフォルトでは設定が無効になっているため、有効にする必要があります。
「Googleシグナル」を有効にする方法
- GA4へログイン
- 管理画面左側の「設定アシスタント」をクリック
- 「Googleシグナルを有効にする」をクリック
- 「利用を開始する」をクリック
「Googleシグナル」の注意点
「Googleシグナル」を利用する際には1点、注意しなければならないことがあります。
それは、ユニークユーザー数が少ないと計測に不備があらわれる可能性があることです。
1日あたりのユニークユーザー数が500未満のサイトに「Googleシグナル」を設定する際は、数値に異常が出ていないか注意深く確認するようにしましょう。
もし異常な数値が計測された場合は、「Googleシグナル」を無効にして様子を見てみてください。
アトリビューション設定は済んでいますか?

Web集客の戦略を考えるうえで役立つのがアトリビューションです。そもそもアトリビューション分析とは何かご存知でしょうか?
アトリビューションとは、ユーザーがコンバージョン(最終目的)に至るまでに、影響を与えたチャネルの「貢献度」を測定するための分析方法を指します。
なぜアトリビューション分析が必要なのかというと、コンバージョンのみの計測では、最終的にクリックされたチャネルしか評価されないためです。
スマートフォンが普及し、いつでもどこでもすぐに調べられるようになった今、ユーザーが購入や問い合わせといった最終的な意思決定をするまでのストーリーは複雑化しています。みなさんも、広告を見てすぐに購入を決めるなんてことは少ないのではないでしょうか?
「これよりもいい商品があるんじゃないか」「同じようなもので安いものはないか」など、いろいろと調べてから買う方が多いでしょう。
つまり、ユーザーが決定に至るまでには、最終的にクリックしたチャネルだけでなく、他にも影響を及ぼしているチャネルが複数あるというわけなのです。
そういったチャネルを正しく評価し、効果的な施策を打つためにも、アトリビューション分析は重要といえます。
従来のUAでも、複数のアトリビューションモデルの比較は可能でしたが、パターンがあらかじめ決められていました。
それに対し、GA4のアトリビューションは、機械学習の活用によって従来のものよりも適切な期待値の分配ができるようになっています。
もし、まだアトリビューションの設定をしていないという方がいらっしゃれば、ぜひ設定してみてください。
アトリビューションの設定方法
- 管理ページを開く
- 「プロパティ」列の「アトリビューション設定」をクリック
- 「レポート用のアトリビューション モデル」内にあるプルダウンメニューから使いたいモデル名称を選択
- UAと類似する設定の場合は「ラストクリック」を選択
まとめ
2023年の7月1日にUAのサポート終了が発表され、GA4への移行を視野に入れている方も多いと思います。
「GA4についてよくわからない…」という場合は、前述したGA4設定に併せてGA4の基礎知識を学びましょう。

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