こんにちは。SEO先端ラボです。
今回はコアウェブバイタル(CWV)の検索順位への影響に関する独自調査の結果をどーんと大公開させていただきます。必見の国内SEO調査データ!です。
「コアウェブバイタル(CWV)」について
「コアウェブバイタル(CWV)」という言葉を聞いた事はありませんか?
2020年にGoogleが発表したUX(ユーザーエクスペリエンス)に関連する検索順位の評価基準のひとつです。
2021年6月中旬~8月末にかけて行われたページエクスペリエンスアップデートにて実装されました。
Googleは、この「UX」を最近特に重要と考えていますので、コアウェブバイタルもSEO対策上必須と言えるでしょう。
そこで当社では今回のアップデートで、CWVがいかに日本国内の検索順位に影響を与えたか、独自の調査を実施しました。
CWVの影響がひと目で分かる日本国内のデータを公開いたしますので、これからSEOを始めたいと考えている方、SEO対策で悩んでいるご担当者さまや経営者さまは必見です。
いよいよLCPの影響が最大に!
そもそもコアウェブバイタルには、「LCP」「FID」「CLS」の3つの指標があります。
簡単に説明しますと、
- LCP ⇒ 読み込み時間。画像、動画など最も容量の大きいコンテンツの読み込みが完了するまでの時間
- FID ⇒ ユーザーが操作(クリックなど)できるようになるまでの時間
- CLS ⇒ レイアウトのずれ度合い。初めにページが表示されたときと、読み込みが完了したときのレイアウトのずれ(累積)
という事です。
これだけでは、何のことだかイメージが出来ないと思いますが、当社のページエクスペリエンスに関する調査結果では、「LCP」の影響が特に大きかったという結果が出ましたので、こちらに焦点を当てて説明させて頂きます。
LCPとは、上記で触れましたように、サイトを開いてからコンテンツが表示されるまでの待機時間の事です。
サイトを開いてもなかなか表示されずにイライラ・・・。
この記事を読んでいらっしゃるあなたにもこんな経験があると思います。
指標では、2.5秒以内にコンテンツが表示されるのが理想とされており、4.0秒以上時間がかかると、UX上好ましくないとされています。
コアウェブバイタルについては、下記URLの記事で詳しく説明していますので、是非、ご覧ください。
コアウェブバイタル(Core Web Vitals)とは
コアウェブバイタル(Core Web Vitals)を構成する3つの指標と有効なツールについて解説していきます。
上位表示サイトの多くが行っているCWV対策
我々の調査を進めていくと、上位表示している多くのサイトがCWV対策を実施しているという事がデータから判明しました。
ユーザーにとって有益なコンテンツを提供していると自負しているにも関わらず上位表示されなくて悩んでいるWEBサイトをお持ちでしたら、CWVの指標に沿ってサイトを点検してみてはいかがでしょうか。
調査結果
今回のページエクスペリエンスアップデートで検索順位がどのように変動したか、実際の調査結果をご覧いただきます。
LCPの調査結果
FIDの調査結果
CLSの調査結果
グラフで表すと、3つの指標が順位に与えている影響が分かりやすいですね。
確かに!とくにLCPは順位に影響を与えているという事が明らかですね。
そうですね。CLSについては不安定ではあるものの、アップデート中値が大きく変動していることが分かりますね
CLSも今後の順位に与える影響がどうなるのか見守っていきたいですね。
調査概要
ページエクスペリエンスアップデートにおけるCWVの評価基準の変動を調査しました。
CWVの3指標のうち、上位ほど好成績であることが判明しているのはLCP。
CLSについては、update中大きな変動がみられ、今後も注目を続ける必要があります。
結果
LCP
- update前から8/18にかけて、全体的に小さくなっています。(図1-1)
- G1とG2の数値の差異を比較すると、update前はG1 > G2となっていますが、8/18現在G2 > G1となっています。(図1-3)
→ 8/18現在上位であるほどLCPが小さい(読み込み時間が短い)状況です。
FID
- update前から8/18にかけて、全体的に小さくなっています。(図2-1)
- G1とG2の数値の差異を比較すると、update前はG1 > G2となっており、7/26までG2 > G1となっていました。
- G1の値のみに注目すると、徐々に減少しており(8/18の測定では若干増)、update以前が最も大きいです。(図2-2)
CLS
-
CWVの3つの指標の中で、update中に最も傾向が変化しているものです。(図3-1)
→ Googleが基準を適宜変更し、良い基準を探している状況であったと推測しています。
- G1おいては、2021.8.18現在がupdate中に観測したどの数値よりも小さく、CLSの状況がよい状況です。(図3-2)
- G1とG2の関係を比較すると、8/18現在初めて「G1 < G2」から、「G1 = G2」の関係となっています。(図3-3)
データ
データ元:一般の検索結果
対象データ:KWで検索したときに表示される検索結果1-50位
※モバイルにおける数値を参照しています。
※GoogleはCoreWebVitalsに関するデータについて、以下の2つを公開しています。
- ユーザーが訪れたときの計測値
- ロボットをクロールさせたときの計測値
今回の調査は1の数値を元に行われました
- 標本数:1,500サイトのうち約1,450~1,490でデータが取得出来ました。
- データ参照元:Google Lighthouse
- データ取得日:グラフに記載のもの
1回目(ud前):5/22 – 5/24
2回目:6/20 – 6/21
3回目:7/7 – 7/8
4回目:7/26 – 7/27
5回目:8/17 – 8/18
最後までご覧頂きありがとうございました。
我々の調査結果によって、今回のページエクスペリエンスアップデートが、検索順位に与えた影響がお分かりいただけたと思います。
GoogleはCWVをページエクスペリエンスに関する評価基準の重要な指標のひとつとしています。
ユーザーにとって使い勝手が良いサイトを目指せば、おのずとユーザーとGoogle双方から良い評価を得られるはずです。
今後も引き続き調査を継続して行い、皆様のお役に立てるようデータを公開していきます。