自社サイトのSEO対策をするなかで、「文字数はどのくらいがベストなのだろう?」と悩むことも多いのではないでしょうか?
私も文字数について正解がわからず、毎回迷ってしまいます。
確かに文字数に関しては様々な記事でいろんな意見が出ているからね。
そこで今回は、SEOで結果を出すためのコンテンツのベストな文字数について弊社の見解をご紹介します。
この記事のレベル
重要度 | (4) |
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初心者度 | (3) |
難易度 | (2) |
この記事で学べること
- コンテンツの文字数と検索順位の関係
- SEOで結果を出すためのコンテンツ内容
- SEOで結果が出にくいサイト・コンテンツの特徴
- SEOに最適な文字数
文字数を多くすると検索順位は上がる?
コンテンツの文字数を多くしただけで検索順位が上がることはありません。なぜなら、コンテンツの文字数はSEOの評価と直接的な関係はないからです。
SEOの本質は、読者の悩み・疑問に沿った信頼できる情報を的確に網羅していること。最大手の検索エンジンであるGoogleの公式スターターガイドにも、同様の記述があります。
「読者の悩みや疑問を解消できる情報を盛り込んだ結果、自然と文字数が多くなり、SEOで良い評価を得られて上位表示された」というのが正しい考え方です。
ベストな文字数はキーワードによって違う
コンテンツのベストな文字数はSEO対策するキーワードによって違います。
天気や言葉の意味のように、簡潔な答えが望ましいキーワードは少ない文字数がベストです。
例えば、「横浜 天気」と検索した読者は、晴れ・曇り・雨などシンプルな答えを求めます。にもかかわらず、「ここ一年における横浜の天候から予測すると…」と長文が書かれていたら、読者はすぐにページを閉じてしまうでしょう。つまり、選ぶキーワード次第でベストな文字数は変化するのです。
疑問の多いキーワードは文字数も多くなる
読者の疑問が多いキーワードを選ぶと解説すべき内容が増える分、文字数は多くなります。
「Web集客 方法」というキーワードを例に考えてみると、
- Webから自サイトに集客する方法が知りたい
- 無料で集客できる方法なのか、それとも有料なのか
- その方法で最大限集客するためのコツは何だろうか
このような読者の疑問が想定されます。
SEOの本質は読者の知りたい情報を網羅すること、つまり、読者の疑問に沿った回答をコンテンツに盛り込むことです。
そのため、読者の疑問の多さがコンテンツの文字数を左右するケースもあります。
文字数は検索ボリュームの影響も受ける
検索ボリュームとは、そのキーワードが検索された回数を示す数値です。数値が大きいほど集客数は多く、数値が小さいほど集客数は少ないといえます。
つまり、検索ボリュームが大きいキーワードにはライバル(競合)が集まりやすいわけです。
多数の競合が存在するなか検索順位を伸ばすためには、他サイトよりも多くの情報を盛り込む必要があるので、おのずとコンテンツの文字数は多くなります。
コンテンツの文字数は検索ボリュームの影響も受けるということを覚えておきましょう。
検索数(検索ボリューム)の調べ方!SEOとの関係性もご紹介!
キーワードの検索数の調べ方と、SEOとの関係性についてご紹介します。
文字数の目安を知る方法
文字数の目安が欲しい場合は、以下の手順を参考にしてください。ただし、あくまでも目安にすぎず、文字数で検索順位は決まらないことを念頭に置きましょう。
- SEO対策したいキーワードを検索窓に入力
- 上位10ページを表示
- ページタイトルから末尾までを「Ctrl+C」でコピー
- 文字数カウントに「Ctrl+V」でペーストし、「字数を数える」をクリック
- 「文字数(スペース無視)」に表示された数値をメモ(上位10サイト分)
- 最大の文字数と最小の文字数は省き、残った8サイトの文字数を足し算
- 足し合わせた文字数を8で割り算
上位10サイトの文字数に差異がない場合は、「上位1~10位までのすべてのページの文字数の合計値÷10」で計算して問題ありません。
SEOで結果を出すためのコンテンツとは?
SEOで結果を出すためのコンテンツ作成のポイントは文字数ではなく、「読者の悩みや疑問に沿った信頼できる情報を的確に網羅する」ことだとお伝えしました。
ここからは、SEOで結果を出すためのコンテンツの特徴を解説します。
読者の悩み・疑問に答えるコンテンツ
読者が検索を行なう理由は、今すぐ解決したい悩み・疑問があるからです。そのため、いち早く最適解が書かれたコンテンツはSEOで評価されます。
ここでいう最適解とは、「読者が一番欲しい答え」です。
最適解を導き出すためには、読者の悩み・疑問を的確にとらえたうえで求められる回答をコンテンツに盛り込む力が必要になります。
「Web集客 方法」を例に、読者の悩み・疑問に沿った最適解を示してみます。
読者の悩み・疑問 | Webから自サイトに集客する方法が知りたい |
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最適解 | Web集客の方法は●通りあります。1つ目は●●●●で… |
このように、読者の求める最適解を盛り込んだコンテンツを作成すると、自サイトへのアクセス・滞在時間ともに伸びやすくなり、SEOで上位表示される可能性が高まります。
読者の隠れた悩み・疑問にも答えるコンテンツ
読者は、「表面化した悩み・疑問」と「隠れた悩み・疑問」の2種類を抱えています。
SEOで結果を出すためのコンテンツは、双方の悩み・疑問を的確に捉えて最適解を盛り込んでいるのが特徴です。
「Web集客 方法」という検索キーワードを例に、読者の悩み・疑問を振り分けてみます。
- 表面化した悩み・疑問(顕在ニーズ)・・・Web集客の方法が知りたい
- 潜在化した悩み・疑問(潜在ニーズ)・・・Webから無料で集客できる方法が知りたい
検索キーワードの文字列から予測できれば「表面化した悩み・疑問」であり、読者の目線に立って考える必要があれば「潜在化した悩み・疑問」と考えましょう。
読者自身でも認知していない、隠れた悩み・疑問を解消するコンテンツを作成できれば、「かゆいところに手が届く記事」に仕上がります。
結果として、読者の悩み・疑問に沿ったコンテンツとして、SEOでも結果を出せるわけです。
読者の状況・心境をくみ取ったコンテンツ
SEOで結果を出せるコンテンツは、読者の状況・心境を的確にくみ取っています。つまり、そのキーワードで検索した読者のレベルや心理にあわせてコンテンツを作成しているのです。
ためしに、「SEO対策」と検索する読者の状況・心境を想像してみてください。
- 状況・・・自社のWebサイトへの集客を依頼されたものの、SEOの知識がない
- 心境・・・「何をどうすればいいのかわからない」「困っている…」
このような読者の状況・心境に対して、SEOの基礎知識を解説したり、集客を目的としたSEO対策のステップを解説したりすることで読者の不安は解消されます。
結果として、読者の目線に立った、SEOで評価されやすいコンテンツが完成するわけです。
SEOで結果が出にくいサイトやコンテンツの特徴は?
一方で、SEOで結果が出にくいWebサイトやコンテンツの特徴もあります。
他サイトの内容と重複したコンテンツ
他サイトと重複したコンテンツは検索順位に悪影響を及ぼします。
たとえコピー&ペーストしていなくても、使用する言葉や言い回しが重複していれば「コピーコンテンツ(内容が重複した文章)」とみなされるので注意が必要です。
また、内容の重複したコンテンツは著作権の侵害として訴訟問題に発展する恐れもあります。
自サイトに投稿する前に、CopyContentDetectorのようなツールを用いて、コンテンツの内容一致率を確認しましょう。
『コピーの疑い』という警告文が表示される場合は、コンテンツの修正が必要です。
重複コンテンツとは?SEOへの影響と調べ方を徹底解説!
重複コンテンツがSEOに与える影響と合わせて、調べ方と対処方法をご紹介します。
テーマに一貫性のないサイト・コンテンツ
テーマに一貫性のないコンテンツもSEOで結果を出しづらくなります。
例えば、コンテンツのテーマが「SEO対策」にもかかわらず「お弁当のレシピ」が掲載されていたら、読者は不信に思い、二度とそのページにアクセスしなくなるでしょう。
SEO対策について発信したいのであれば、「SEO対策とは」「SEOコンテンツ」など関連情報に絞るのがポイントです。すると、網羅性・専門性の高い情報として、SEOで結果を出しやすくなります。
文字数にとらわれたコンテンツ
文字数にあわせてコンテンツ内容を精査する方法では、情報の網羅性が失われます。
読者にとって必要な情報を省くことにもつながり、SEO対策としては不十分です。
仮に、誰にとっても読み通しやすいコンテンツだとしても、読者の一番知りたいことが書かれていないようでは意味がありません。
文字数にとらわれたコンテンツではSEOの評価を期待できないどころか、検索順位の低迷を招いてしまいます。
結果として、SEOによる集客も叶わなくなってしまうのです。
「重視すべきはコンテンツ内容、文字数は二の次」というSEOの本質を忘れないようにしましょう。
結局SEO記事に最適な文字数はいくつ?
SEOに最適な文字数はコンテンツ次第で変わるため、基準は存在しません。
強いていえば、読者の知りたい情報を網羅した末の文字数がSEOに最適だといえます。
SEOを意識したコンテンツを作成するときは、「文字数(量)よりも内容(質)」を重視しましょう。
- 読者が本当に必要な情報はどれか
- テーマに一貫性はあるか
- 他サイトの内容と重複していないか
上記を軸に、文字数にとらわれない良質なWebコンテンツを作成することが、SEOで着実に結果を出すための近道です。
よくある質問
ここでは、コンテンツの文字数とSEOの関係性にまつわる「よくある質問」をQ&A形式でご紹介します。
文字数が多いページが上位表示されている理由は?
文字数が多いから上位表示されているわけではありません。読者の悩み・疑問に沿ったコンテンツを作成した結果、1ページあたりの文字数が多くなり、SEOの面でも網羅性や専門性を評価されたのだと考えられます。
文字数が少ないページが上位表示されている理由は?
読者の悩み・疑問に沿ったコンテンツは文字数によらず、上位表示されることがあります。また、1ページあたりの「ユニーク単語数(=異なる単語の合計数)」が多い場合は、少ない文字数でもSEOで評価されやすいといわれています。
文字数を増やすかページを増やすか…どちらがSEOに有利?
SEOを意識したコンテンツ作成では、1ページ=1テーマが望ましいです。テーマに一貫性が生まれる内容なら「文字数を増やす」、テーマから脱線するなら「ページを増やす」ことを考えましょう。
まとめ:SEO記事に文字数はほとんど関係ない
SEOには、「何文字書けば検索順位が上がる」という考え方は存在しません。読者の悩み・疑問に沿った信頼できる情報を的確に網羅することがSEOの本質です。
そのため、文字数を決めてからコンテンツを作成するのはNGとなります。SEOで結果を出すための第一歩は、読者の悩み・疑問のあぶり出しです。
そのうえで、読者の悩み・疑問への最適解を抜け漏れなく解説する必要があります。
読者の知りたい情報をすべて盛り込んだ結果、後付けされるものが文字数であることを理解しましょう。