マナブくん、キーワード対策は理解できている?
一通り勉強してみましたが、
まだキーワードの選び方がよくわからない点があります。
そうだよね。SEO初心者がつまずきやすいポイントだからね。
キーワード対策で最も重要なのがキーワードの選定。
今回は、SEO初心者がまず初めにぶつかる壁であるキーワード選定の概要や手順、ツールなどの紹介とあわせて、キーワード選定のコツもご紹介します。
この記事のレベル
重要度 | (5) |
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初心者度 | (5) |
難易度 | (2) |
この記事で学べること
- SEOのキーワード選定の概要や分類
- SEOのキーワード選定のコツ
- SEO対策のキーワード選定で使えるツール
SEOのキーワード選定とは?
SEO対策で成果を出すためには、キーワードについて知っておくことが大切です。SEOとは何か、なぜキーワードが重要なのかを把握しておきましょう。
SEOとは
SEOとは、Search Engine Optimizationの略で「検索エンジン最適化」を意味します。Googleなどの検索エンジンで、自社サイトを上位に表示するための取り組みを指します。
多くの方は知りたい情報があるときに、検索エンジンでキーワードを入力して情報を探します。その際、検索結果の上位に表示されるサイトほど見てもらいやすいのです。
SEO対策はWebマーケティング施策の1つで、潜在顧客に自社サイトを見てもらう機会が増えます。
SEOのキーワード選定とは
SEOの施策を行うために、対策するワードを選ぶことです。
自社サイトの顧客になってくれそうなユーザーが、検索欄にどのようなキーワードを入力するのか考えて、適切なキーワードを選定していきます。
キーワード選定の必要性
なんとなく思い浮かんだキーワードでコンテンツを追加しても、サイトの方向性や必要な内容がわからなくなってしまいます。
検索キーワードには、ユーザーの検索意図が隠されています。適切なキーワードを選定してSEO対策を行うことで、自社の商品やサービスのニーズがあるユーザーの獲得につながるのです。
選定するキーワードを間違えてしまうと、情報を届けたいユーザーに見てもらえない、検索順位が上がってもユーザーの流入が少ないといった結果になりかねません。
狙ったユーザーに自社サイトの商品やサービスを届けるためにも、キーワード選定は重要なのです。
SEOキーワードの種類と分類
SEO対策のためにキーワードを選定する際は、キーワードの種類や分類についても知っておきましょう。
一般的にキーワードは「検索ニーズ」と「検索ボリューム」を基準に分類できます。
検索ニーズ
ユーザーの検索ニーズによって、「したい」「知りたい」「行きたい」「買いたい」の4種類のキーワードがあります。それぞれの特徴は以下です。
Doクエリ(したい)
「〇〇をやりたい」といった、行動を起こしたい意図があるキーワードです。例として「SEO やり方」「Web集客 方法」といったキーワードが挙げられます。
Knowクエリ(知りたい)
「〇〇を知りたい」といったニーズがある際のキーワードです。
情報を知りたい、問題解決したい、といった意図があります。例として「SEOとは」「BtoBとは」といったキーワードが挙げられます。また、Knowクエリは他の3つに当てはまらないキーワード全般を指すこともあります。
Goクエリ(行きたい)
「〇〇に行きたい」といったニーズがあるキーワードです。社名や店名と「本社」「住所」など、場所を探すキーワードなどが該当します。
Buyクエリ(買いたい)
「○○を買いたい」といったニーズがあるキーワードです。
「新幹線 予約」「パソコン 通販」「SEO セミナー」など、購入や契約といったその先の行動につながるキーワードが該当します。
検索ボリューム
検索ニーズのほか、検索ボリュームでも分類できます。検索ボリュームによる分類は、「ビッグキーワード」「ミドルキーワード」「スモールキーワード」の3種類です。
ビッグキーワード
月間の検索数が10,000以上の、検索ボリュームが大きいキーワードを指します。「SEO」「東京」「ホテル」など、1~2ワードで構成されることが多い点が特徴です。
ビッグキーワードである=そのキーワードで検索する人が多いといえます。検索結果で上位に表示されれば多くのアクセスを見込めますが、その分競合が多くなってしまうのです。
また、ビッグキーワードはワード数が少ないため、様々な検索ニーズが予想されます。
「SEO」と検索したユーザーでも、「SEOについて知りたい」「SEO対策のやり方を知りたい」「SEOの事例を知りたい」など、それぞれ欲しい情報が異なるのです。
ビッグキーワードで対策を行う場合は、こういった複数の検索ニーズを満たすコンテンツを作る必要があります。
ミドルキーワード
月間の検索数が1,000~10,000で、2~3ワードで構成されることが多いキーワードです。
「SEO」がビッグキーワードだとすると、「SEO 方法」「SEO ツール」などがミドルキーワードになります。
ビッグキーワードよりも検索意図がわかりやすく、ターゲットを把握しやすい点が特徴です。しかし、スモールキーワードよりは抽象的なので、細かいニーズの把握までは難しいといえます。
ミドルキーワードがあることである程度のアクセスを得られることはもちろん、内部リンクの置きやすさにも影響があるため、SEO的に重要なキーワードなのです。
スモールキーワード(ロングテールキーワード)
ロングテールキーワードとも呼ばれ、月間の検索数が1,000以下で、3ワード以上になっていることが多いキーワードです。「SEO 効果 期間」「SEO やり方 初心者」などが例として挙げられます。
ビッグキーワードに比べると検索数はかなり少なくなりますが、競合が減るため検索上位を狙いやすくなります。また、3ワード以上あるためユーザーのニーズがわかりやすく、コンテンツ作成のためにも重要なキーワードなのです。
検索数(検索ボリューム)の調べ方!SEOとの関係性もご紹介!
キーワードの検索数の調べ方と、SEOとの関係性についてご紹介します。
SEO対策のキーワードの決め方のコツ
キーワード選定でお悩みの際は、以下のポイントを意識してみてください。
サイトのテーマや目的
商品やサービスを売りたいのか、情報を伝えたいのか、Webサイトにはそれぞれテーマや目的があります。例えば、「SEO対策」や「Webマーケティング」の情報が掲載されているサイトに、「グルメ情報」に関するコンテンツが掲載されていると、ユーザーはどう思うでしょうか?
ユーザーが求めていない情報であることはもちろん、統一性のないテーマのコンテンツがあることで、ユーザーの不信感にもつながってしまいます。
そのため、まずはサイトのテーマを改めて明確にし、「申し込みを増やしたい」「商品を購入してもらいたい」など、どのような結果を求めるのか明確に決めたうえでキーワード選定を行いましょう。
ビッグキーワードとスモールキーワード
キーワードには、検索ボリュームによって種類があります。
必ずしも検索ボリュームが大きいほうがいいとは限りません。検索ボリュームが大きいビッグキーワードであれば、検索数は多いですが競合も多いため上位表示が難しくなります。
そのため、スモールキーワードなど上位表示しやすいキーワードから対策するのがおすすめです。検索数は少ないですが、ユーザーニーズを把握しやすいため、コンバージョン(成果)につながりやすいメリットもあります。
キーワードの使用位置
キーワードはただ使用するだけでなく、使用位置も重要です。
タイトル・ディスクリプション・見出しなどのキーワード設定は、ページとキーワードの関連性を判断する重要なポイントになります。
キーワードを選定する際は、キーワード設定が無理なく行えるかどうかもチェックしましょう。
キーワードは先頭に配置するのがオススメ!
SEO対策のキーワード選定をする手順
SEO対策のキーワード選定は、以下のように行いましょう。
STEP 1ターゲットの悩みを書き出す
まずは、SEO対策を行うWebサイトのターゲットとなる層の悩みを挙げていきます。
どういった悩みを持っている方が自社の商品やサービスに興味を持つか考え、言語化していきましょう。
ある程度悩みの書き出しが終わったら、悩みの種類ごとにカテゴリ分けしておきます。
まずは50個悩みを書き出そう!
STEP 2悩みごとにキーワードを考える
それぞれの悩みを持っている人が、検索しそうなキーワードを検討します。
実際にそのキーワードを検索してみて、サジェストをチェックしましょう。そうすることで、実際に検索されているキーワードを知ることができます。
関連するキーワードをチェックするツールなどの利用もおすすめです。
STEP 3軸となるキーワードを決める
様々なキーワードをチェックしたら、コンテンツの中心になるキーワードを決めていきます。このキーワードは、自社のWebサイトにとって重要かつ関連性が高いキーワードです。
ニッチすぎるワードではなく、検索ボリュームが大きいシンプルなワードを選びましょう。
STEP 4複合ワードを考える
軸キーワードで調べた際のサジェストや関連ワードなどを参考に、軸キーワードとその他のキーワードの複合ワードを考えます。ここではできるだけ多くのキーワードを出していきましょう。
STEP 5最終的なキーワードを決める
様々な複合ワードを出したら、ユーザーニーズに合ったキーワードを絞っていきます。
ある程度絞れたら、検索ボリュームや競合サイトを調査しましょう。ビッグキーワードだと競合が多く、スモールキーワードだと大きな成果にはつながらない可能性があります。
検討しているキーワードで実際に検索し、競合サイトをチェックして自社のWebサイトが上位に表示されるよう施策を考えることが大切です。
競合サイトに勝てるかどうかはもちろん、ユーザーニーズなども考えながらキーワードを決定していきましょう。
SEO対策のキーワード選定で便利な無料ツール
SEO対策のキーワードを選ぶ際は、以下のツールも活用してみましょう。
Googleキーワードプランナー
Google広告の利用者が使えるツールで、関連キーワード、検索ボリュームや入札単価などを見ることができます。Google広告のアカウントが必要ですが無料で利用でき、SEO対策に必要な基本的な機能が揃っています。
【初心者必見】Googleキーワードプランナーの概要と使い方を徹底解説!
Googleキーワードプランナーの概要や使い方を学び、自社(自身)のサイトで活用してみましょう。
Googleトレンド
Googleトレンドでは、検索ボリュームの推移を知ることができます。
複数のワードを比較したり、国や地域を限定したキーワードの推移を見たりと、検索数の把握に役立ちます。
Googleサーチコンソール
ユーザーがどのような検索キーワードで流入しているか確認できます。
表示回数、クリック数、掲載順位などを分析でき、思いがけないキーワードでの流入を知るきっかけにもなります。
Googleサーチコンソールとは?初期設定から分析方法まで完全解説!
Googleサーチコンソールの概要と設定・使い方について解説します。
aramakijake
GoogleとYahoo!それぞれでの検索ボリュームを調べられるツールです。「検索数予測ツール」と「競合検索数予測ツール」があり、それぞれ異なる数値を調べることができます。
ラッコキーワード
指定したキーワードの関連ワードを調べることができます。
対象となるキーワードのサジェストワードを媒体ごとに抽出でき、GoogleはもちろんYouTubeやAmazonで検索されたサジェストワードもチェック可能です。
よくある質問
キーワード選定はなぜ必要なの?
適切なキーワードを選んでSEO対策を行うことで、検索上位に表示されやすく、狙ったターゲットに情報を届けやすくなるためです。
キーワード選定の基準は?
キーワード選定を行う際は、「検索ニーズ」と「検索ボリューム」を基準にしましょう。
SEO対策のキーワード選定にツールは必要?
ツールを利用しなくてもキーワード選定は可能です。しかし、ツールの活用によって、より効率的に効果が高いキーワードを探すことができます。
まとめ:SEO対策はキーワードの入れ方や順番が重要
SEO対策においてキーワード選定は、とても重要な工程といえます。
キーワード選定をしっかり行わないと、自社のターゲット層にWebサイトを見てもらえない、検索順位が上がってもユーザーの流入が増えない可能性があります。ターゲットに自社サイトの情報を届けるためにも、適切なキーワードを選ぶことが重要なのです。
キーワードを選ぶ際は、「検索ニーズ」と「検索ボリューム」をチェックしましょう。
便利なツールも豊富にあるため、そういったものも活用して、ユーザーニーズに適したキーワード選定を行うようにしましょう。